韓国映画『ペパーミント・キャンディー』~一度は見ておきたい映画
線路上で両手を挙げて「帰りたい!」と叫ぶシーンは、バラエティ番組の映画名シーンクイズでたびたび出題されるため知っていましたが、映画本編は見たことがなかったので、1か月ほど前に鑑賞しました。
主人公はソル・ギョング演じる、全てを失って絶望の淵に立たされた男。
自暴自棄になっている一人の男の人生を振り返る形でストーリーが進んでいきます。
男の人生を振り返る中で、なぜ、彼はこんな人生を送ることになってしまったのか、少しずつ見えてくる展開です。
そして、その背景には、抗うことのできない時代の不条理さが漂っていました。
彼が背負うことになったものが余りにも大きすぎて、彼と同じ経験をすれば、もう、そのようにしか生きられないよねと、そう思わずにはいられません。
見ていて辛いシーンも多く、途中、10秒送りしながらも最後まで見届けました。
「一度見れば十分、でも、一度は見ておきたい映画」だと、私は思いました。
鑑賞後、頭の中でいろいろ考えたり、心がズーンと落ち込んだりするので、ある程度、心が元気なときに見るのをおすすめします。
また、1999年からの過去20年の韓国の大まかな流れを知っておくと、各シーンが何を意味しているのか理解する助けになります。
🍬あとがきメモ🍬
映画冒頭に紹介されるスタッフの名前の中に日本人の名前が複数あって、どういうこと…?と思って調べてみたら、この作品、韓国とNHKの共同制作なんですね。知らなかったです。
あと、韓国ドラマ『応答せよ1994』で、『ペパーミント・キャンディー』を見に行くシーンがあったのを思い出しました。
(応答せよシリーズで1994が一番好きなので、Netflixで再配信してほしい…!リクエストしようかな。でも、『恋愛体質』2回もリクエストしたけど通らなかったしな😢でも、ダメ元でもリクエストしてみよっかな)