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ストレスと自律神経


私は体力面・精神的にも強いほうだと思っていた。
体力に関しては学生時代はガツガツの体育会系の部活に入り、男子と同じ練習メニューをしていたし、社会人になってからも、ほぼ男社会で外で力仕事をしていたから自信があった。
精神的な面も、多少クヨクヨはするものの弱くはないと思っていた。しかし転職を機にその自信は、ただの思い込みだと分かった。

派遣で事務職に就いた時のこと。
前任の方は3年ほどいたようで、何でもできる人だった。その方との引継ぎが2週間しかなく、困らないようにと色々教えてもらっていた。
前任者が退職し、初めての繁忙期を迎えた。仕事は忙しく、毎日残業。ミスはできない・迷惑をかけれないと毎日過ごしていたら体に異変が出てきた。

喉が常に球が詰まっている感じや、圧迫した感じがしたりなど、何かがおかしかった。喉が詰まっている感じがして食事もきつい。食べれないに近かった。

さすがにおかしいと喉咽喉耳鼻科に行ったら「咽喉頭異常感症(ヒステリー球)」だった。
カメラを通しても何も異常は無く、結局は精神的なもので、すぐ治るものではなかった。治療は痛いが、何度かこれをすれば症状が落ち着くから試しにやってみないかと「EAT治療(Bスポット療法)」を進められた。

痛いと言われると、恐怖心が増す。ちなみに、上咽頭は脳神経である舌咽神経、迷走神経、自律神経とも繋がる場所。EAT治療は、その上咽頭に塩化亜鉛溶液を強く擦りつける治療とのこと。
語彙力のない私が説明すると
「鼻から入れるインフルエンザの検査の時に使う棒より少し太い棒を、検査の時よりもまだ奥に突っ込まれグリグリされる。その後に口からまた同じ場所をグリグリされる。

これがものすごく痛かったし、血も出て鈍痛がする。
治療を重ねるにつれ出血は無くなるらしいが、次またするかと聞かれれば「絶対しない」と速攻で答える。
治療中は痛すぎて唸り声を上げて嗚咽し、いい大人が涙と鼻水を大量に流しながら診察室から出てくるのだから、子どもたちに恐怖心を植え付けてないか心配したほどだ。その後、数時間は血の味がし、鼻の奥が痛くて参った。

しかし、喉の異常が取れるならと通院しようと思ったが、どうしても初回治療の恐怖心が拭えずその後、その病院に行くことはなかった。

またその同じ時期に、食後の胃の不快感や胃痛などこちらも気になったので、胃カメラをしたら見事に「逆流性食道炎」になっていたし、疲れているはずなのになかなか寝付けない日が続き、それもストレスだった。

胃も喉もやってしまい、食も細くなり転職前よりも10kg以上痩せてしまい、筋肉も落ち、服のサイズが変わってしまい買い替えなければならないという無駄な出費が重なった。
前は、食事制限しても運動してもちょっとしか痩せなかったのに、体を壊しただけで短期間でこんなになるんだと思うと、ストレスって怖いものだなと感じた。

その後、別の病院に行ったり、できるだけストレスを感じるものから離れたり、漢方を飲んだりといろんなことをして、結局は派遣を辞め、元々働いていた業界に戻ったら自然と喉の違和感は無くなっていった。

ストレスでこんなにも自律神経が壊れると思わなかったし、自律神経が乱れると思ってみないところに不調が出る。自律神経障害は本当に怖いものだと感じた。

自分は強いと思っていても、実は弱かったりするしストレスが溜まっていないようで溜まっていたりする。
一時的にストレスの原因から離れたり、ちゃんと睡眠時間を取る。これが難しい人もいるとは思うが、壊れてからじゃ遅いし症状が出たら、長い時間それに苦しまなければならない。

それは今回伝えられたらなと思い書いてみた。
同じような人間もいるんだなとか、自律神経崩れるとこんな感じになるんだなとか思っていただけたら幸いです。 

最後にもう一度…
思っているより、自分は弱かったりするのよ。

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