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最高に嬉しかった出来事

ついこの前の出来事である。
ルワンダに来て1番嬉しかったと言っても過言ではないことが目の前に広がっていた。

現場はバスケットボールコート。
その日のバスケ部の練習は14時から。
13:55。ルワンダではよく起こる諸々の事情によって高校3年生は練習にこれるかこれないかわからない状況であった。
そのため、いつも使っているコートには高校1.2年生のみ。
隣のコートは女子バスケ部と男子中学生が使っている。

私は高校3年生がそんな状況であるため、何が起きているか取り纏めている人に自分で直接確認しなければならない。(周りの人に聞いてもみんなの言い分が違うため)
だから、14時15分くらいまでコートに行くことができなかった。
3年生の問題を解決し(結局、練習に来れた)、コートに向かうと、、、

2年生が1年生に指導しているではないか!!いや、別にそれ普通じゃない?
そうです。ここまでは全然いままでもありました。
しかし、今回は一味違います。
自分がいつもやっている練習メニューを教えていたんです!!

何が違うのかというと、
・ルワンダでも上の学年が教えることはあるが、いつも個人にフォーカス明日メニュー(スキル、ドリルなど)
 └彼らはInstagramでバスケットを学んでいるため、そうせざるを得ない
・コーチがいないときは、基本それぞれのカテゴリーで対人(3on3,5on5)しかしない。
 └コーチがいない=練習できない=遊びの時間
・自分のチームの現状として、人数が多すぎるため高校1年生と2.3年生でいつも練習を分けている。
 └この日やっていたメニューはまだ高校1年生には教えていない

これらの背景を踏まえるとものすごく嬉しくなりました。
さらに、いつもは高校3年生が教える立場ですが、この日率先して教えていた高校2年生の彼は、はっきり言って能力はこのチームで1番ある。けど3年生に遠慮している選手。そんな彼が「コーチが来る前に練習をしよう」と声をかけ、高校1年生には練習を教え、高校2年生にはいつものメニューをするように指示をしたと言う。それだけでも彼の成長、そしてその指示を受け入れられる1.2年生。いいチームになっているのではないかと感じる。
でも今回はそれだけではなかった。
彼に聞いてみた。
「なんであのメニューを教えたの?」
「あれがチームに必要なことだから」
もう涙が出そうだ。チームのことを考えられるようになっている。

そして、3年生が続々と登場する。彼らもものすごく成長しているし、それを節々に感じさせてくれるが、まだまだ「チームのために」というところは遠そうだ。いや、それでもいい。けど、彼らの性格、文化、習慣を考えるとそれではよくなれない気がしている。

この出来事を通して、最近モヤモヤしていた隊員としての活動から雲が一つ減った気がした。
こうやって伝わっている人がいる。ものじゃなくて技術を。と言われている隊員活動の中で子供たちに伝わっていることが、持続可能で、1番変わる可能性を秘めているのではないかと改めて感じさせられた。

子供たちの印象に残る技術・形を残していきたい。
詳細まで伝わらなくても、続けることが大切。

今のところ、バスケ部が私のオアシスである。

それではまた!

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