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ルワンダの教育
最近もルワンダの洗礼を受けているオバラです。
ルワンダの洗礼についてはこちら
みなさんは教育について疑問を持った経験があるでしょうか?
少なからず学生の頃は授業に対して不満を持ったり、疑問を持ったことがあるのではないでしょうか。
例えば、なんのためにこの公式覚えてるんだろう。とか
こんなこと学習しても将来使うのかな?とかとか
私は思ったことがあります。
さて、今回はルワンダの教育について感じた第一印象についてお伝えできればと思います。
あくまでも個人的な意見ですし体育に限定している部分もあります。第一印象と書いています通りまだルワンダの教育についての知識はないに等しい状態です。
じゃあなぜ今書くのか。
今こうして記録しておくことで、1年後、2年後自分がどのように感じ方が変わったのか、成長したのか確認できると思い、書いています。
✔️ルワンダの授業システム
日本では、小学校が45分授業、中・高校が50分授業。
それぞれ授業間に10〜15分の休憩。
給食・昼休みが4時間目の後にあり、掃除の時間。
給食・昼休みの時間が45~60分。
授業は小・中は長くて6時間目まで。高校は7時間目まで。
一般的にこのような流れで日本では授業が行われています。よね??
一方、ルワンダはというと…(私のセカンダリースクールの場合)
1時間目が8時半から開始。
40分授業で授業間の休み時間はなし。
4時間目と5時間目の間にBreak time が20分。
6時間目と7時間目の間に Lunch time が1時間10分。
掃除時間は放課後。
1日10 or 11時間目まである。
![](https://assets.st-note.com/img/1704966500468-E4JAYHP1yi.png)
これを見てみなさんはどのような印象を持ちますか?
これ一つからもいろいろなことを考えてくださると幸いです。
私は今まさに、授業間の休みがなしというものにやられています。
どのようにやられているのかといいますと、
授業は時間通り始められない。
生徒の移動教室の時間がない。(理科の実験とPC授業以外見たことないが)
まあ、ここまでは想定できることだし、許容範囲です。
私が一番食らっているのはこれです。
先生たちも遅刻することが当たり前だと思っている。
いや、確かに日本でも先生たちは業務に追われて少々遅れることもありますよ?だがしかしなんですよ。。。
Break time, Lunch time明けの授業も平気で遅れていくんです。なんなら授業開始時間になってから授業の準備を始めて、職員室を出るときにはもうすでに5分経過してて,,,
ルワンダの先生たちも日本同様他の業務がたくさんあって忙しいんでしょ???
個人的な答えはNoです。日本で教員経験がないのでわかりませんが、少なくともルワンダの先生たちは職員室で各々のスマホやPCを使ってSNS見たり、動画見たり、音楽をかけたりしています。
テスト期間はみんな採点、評価付けしてたけどその期間は授業ないしなあ〜〜
休み時間がない=ゆっくり行っていい。遅れて当然。となっている感がなんとも歯痒いです。遅れるのは仕方ないよ?だからと言ってもやんという感じです。
他にもたくさんのタイムロスがあって、最悪の場合授業が10分ちょっとしかないなんてこともありました。笑
こんなことを感じると自分がいかに日本式の教育を受けてきたかがわかります。
まあ確かに、次の授業の先生が教室の前で待ってても生徒にとっては嫌ですけどね。
「休み時間は遊ぶ時間じゃなくて次の時間の準備の時間だぞ」と言われていたことの真意を今噛み締めてます。
✔️ルワンダの授業(教育のあり方)
私が初の授業観察で受けた衝撃についてこちらをご一読ください。
まず、この初授業の内容を詳細にお伝えします。
テスト返しから行いましたがそんなもの10分もかかりません。
衝撃はその後です。
高校一年生の授業で単元はサッカー。
黒板に3つ項目を書き、簡単に説明。(これだけは2分もかかっていない。)先生が喋ったのはこれだけ。
そして、先生のPCでヨーロッパリーグサッカーのハイライトを見せる。
これにて授業終了。
終始ふぁ???である。
授業内容もPCでハイライトを見せるというものも先生が喋った量も全てに驚きが隠せなかった。
あ、言い忘れてました!うちの学校の体育は
座学
です!
![](https://assets.st-note.com/img/1704966772950-tuUkSca3LD.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1704966785207-8nnWGiidbz.jpg?width=1200)
ちなみに黒板の右は違うこと書いてあるよ。
はてはて、こんな授業をしてるのかと振り返っていると一個の矛盾が頭に浮かんだ。
それは授業に対してテストの問題むずいんじゃないか???
12月に期末試験が行われ、その問題を見せてもらえた。
そのときにも思っていた「テスト問題むずいぞ」
日本みたいにカッコ埋めや語彙問題、記述説明問題などいくつかのパートで形成されているものではなく、こちらのテストは全て記述。問題文がありそれに対して、箇条書きで答えるものであった。
例えばこんな問題である。
高校2年生の問題→「スポーツの定義と試合の定義を3つ書きなさい。」
ね?むずいでしょ?さらに難しいと思ったのは、日本みたいに自分の考えを書かせてそれっぽかったら点数をあげるというものではなく、明確な答えがあり、それでなければ×にされるということだ。
他の教科はわからないが少なくとも体育はこうである。
では、なぜこんな問題が出るのか。
それは教科書に書いてあるからだ。(体育の教科書は教師用のみ)
ルワンダは教科書を教えている。
いわゆる、知識の一方的提供の授業、暗記重視のテストである。
ただ不思議なことに生徒が体育の教科書を持っているのを見たことはない。
日本はアクティブラーニングだとか生徒主体な授業だとか近年改革が行われ、「教育は人間性を育むもの」ということがより感じやすくなっているのではないか。
この違いが教育について考え直すきっかけをくれている。
幸いなことにルワンダの国民性から知識形成オンリーの授業だけであっても、みんな先生の話はちゃんと聞くし、放課後の掃除もきっちりしている。
なぜこうできているのかについてもいつか探っていきたいです。
教育ってむずかしい!!
それではまた!