敵か味方か〜ニュートラルな人たち〜
「好きでも嫌いでもないなんてあるんですか?」
心の探索。
以前、「自分は人から好かれない、好かれたい人からもそうならない」と言う人がいました。
「多くの人は、自分のことを好きでも嫌いでもないんじゃない?」と話すと、そんなことあるのかとビックリされていました。
そして、「自分のことを好きでも嫌いでもない人は、敵でも嫌われてもないよ」と話すと、怪訝そうな、理解できないというリアクションでした。
確かに好きまでは行ってないんですが、
この人としては、ニュートラルな人までも自分を嫌い、敵のような枠に入れて2分割にして世界を見ていたようです。それなのに、もう一枠あるよと言われたので、頭の中が?????と疑問符でいっぱいになったのが見てとれました。
私たちに反対していない人たちは味方
自分に置き換えてみると、あっさり理解できるかもしれません。
クラスや、会社や、コミュニティーなどの集団をイメージします。
・好きだなと思って、親切や愛情を示している人は誰ですか。
・嫌いだなと思って、交友がほとんどない人は誰ですか。
・好き枠にも嫌い枠にも入れなかった他の人にも、親切や愛情をハッキリ示していますか。またはほとんどそういうやりとりはしていないですか。
最後のニュートラル枠の人は、たまに愛情表現をするとしても好きな人ほどではなかったり、そもそもそうしてあげようという意欲があまりなかったりするかもしれません。
その人との人間関係の発展も一定か、少しずつでいいな〜となんとなく思ってたりもします。
割合で見ても、この中立者が過半数を超えてくるほど多くの割合を占めていて、ほとんどはココだと見えてくるでしょう。
敵だとも嫌いだとも見てはいなくて、あまり気にしていないだけな感じです。
そして気にかける時もあったりするのです。
他者も自分も、その他大勢をニュートラル枠にすえています。
2枠だと思う人は、一喜一憂が多くなり、依存と期待と不安と支配、上下関係の敵対者ばかりの世界という道を歩みます。
3枠と見ている人は心の安定を保ちやすいです。中立の人だなと気づいてそれなりにやっているか、知り合うにしても純粋な動機でお近づきになろうとしますので、相手にとって安心感がある人となります。だから関係に余裕も出るので、円滑に事を進めやすいです。
好いてくれてる人とは別に、ニュートラル枠は私たちの”味方”です。反対していない人たちは”味方”なのです。
なので、そのような人には愛情や承認を貰いにいくのではなく、敬意や感謝を込めて親切に接していきましょう。
平均台の上に立つように、
“味方”でいるバランス感を
保っていてくれてありがとう。