勉強や仕事の集中力の高め方

やる気スイッチをポチっと押して、瞬時に勉強や仕事をスタートできれば、どんなに楽でしょうか。

実は、脳には「やる気のスイッチ」があります。しかし、脳の「やる気スイッチ」を「オン」にするには少し時間がかかるのです。

脳の「やる気スイッチ」は、「側坐核(そくざかく)」という部分にあります。「側坐核」にある程度の強さの刺激を与えると活動をはじめ、「やる気スイッチ」であるドーパミンの分泌が促され、そこから「やる気」が湧いてきます。

精神科医の樺沢紫苑さんは、著書「ストレスフリー大全」の中で、「側坐核」を興奮させるには、とにかく勉強や仕事を始めること、と話しています。

「側坐核」は即座に興奮しないので、何か簡単な作業でいいので、脳を使い始めて軽く興奮させると、自動車の暖機運転のように、脳が少しずつ温まってきて、5分ほどすると、ようやく「本気」を出し始めるそうです。

「側坐核」に刺激を与え、やる気が湧いてくる具体的な方法が3つあるので、紹介します。

1 パワーポーズで脳をダマす
 仁王立ちになってから、両手を上にあげてガッツポーズをし、「今から勉強を始めるぞ。うぉ~!」と叫ぶ。大声で叫ぶことによってアドレナリンが分泌されます。アドレナリンが脳を覚醒増強します。大声が出せない環境であれば、ガッツポーズをするだけでいいそうです。

2 宣言する
 小さい声で、「今から勉強始めるぞ」と声に出して宣言する。または、「今から勉強を始める」と書いて机の前に貼るのも効果的。
これは心理学の「認知的不協和」を応用したテクニックで、矛盾する2つの認知が存在する場合、そこに違和感やストレスを感じ、認知の矛盾を解消しようとしたくなる心理です。「今勉強を始める」と言った自分と、「まだ勉強を始めていない自分」は矛盾しているため、勉強をスタートしない限り、矛盾を解消できません。取り消すのは難しいので、勉強をスタートせざるを得なくなるのです。

3 何でもいいので始めて見る
 本来するべき勉強や仕事にいきなり取り組むからハードルが高くなってしまい、脳が拒絶反応を起こすのです。手っ取り早くできそうなことから始めて下さい。すぐにやる気が出てくることでしょう。
①計画を立てる、②何かを書く、③テンションを上げる音楽を聴く、④スマホ・ネットを切る、⑤勉強しているふりをする、⑥自分なりのルーティーンをつくる⇒①~⑤を組み合わせて、自分なりのルーティーンを作る。毎日同じパターン、同じ儀式をすることで、スムーズに勉強を始められます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?