【GENT'S STYLE】偉大なる旅 第七回 フィッシャーマンズセーターとウィスキー アイルランドとスコットランドを巡る旅
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コロナウィルスが蔓延して久しい。
それまで旅によって成立していた私の生活は一変した。
こうして家の中にじっと隠遁していると怒涛のような旅の日々が思い出される。
今回はお気に入りのウィスキーと一緒に、荒涼とした原野が広がるアイルランドとスコットランドの自然、その地に生きる温かい人々を想像しながら読んで頂けると嬉しい。
実際に旅してみて、アイルランドとスコットランドには、イングランドとは異なる、共通の文化があることに気がついた。ゲール語に象徴されるケルト文化、20世紀諸島に経済を支えた羊毛産業によるツイードとセーター、そしてウィスキーだ。
アイルランド西部アラン諸島のアランセーターとスコットランド北部フェア島のフェアアイルセーター、アイルランドのドネゴールツイードとスコットランドのハリスツイードなど、これらは20世紀のメンズウェアを形成してきたアイコンとなっている。
日本人が思い浮かべる〝フィッシャーマンズセーター〟といえば、1967年に『メンズクラブ』誌に掲載され、1970年代に石津謙介氏による『ヴァンヂャケット』が発売した〝フィッシャーマンズセーター〟に違いない。これの元ネタとなったアランセーターが有名になったのはじつはケネディ大統領のおかげである。
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