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九州食材探しの旅 その6 日本の問題から世界の問題に
小さな漁協を出てから次はもう少し大きな漁協に行きました。
カニがわりと有名になっていると言う場所です。
残念ながら代表の方はおられないとのことで、挨拶だけさせて頂く予定でした。
着いてすぐににご挨拶をし、名刺とパンフレットだけ置いて、またご連絡しますと伝え周辺を見学させて頂きました。ちょうど牡蠣の選別作業をされていたので少し見学しました。
その時本当に偶然に、とあるお姉様にお会いして別の場所に連れて行ってもらいました。話しを聞くとメディアにも何度も出られたことのある地元の有名人のお姉様でした。
ちょうどその時、芝海老の水揚げがありましたので見学させて頂きました。揚がってくる大量の芝海老はピッチピチ!出荷作業まで一通り見させてもらいました。
その後は少しお腹が空いたのもあり、カニを食べに行きました。
自分でカニを選んでじっくり焼きます。中々美味しかったです。
その後は少し離れた漁協に行こうとなり車を飛ばします。
途中に寄ったみかん類の無人販売では、5種類も買って(2人しかいないのに)食べました。美味しもの、味がピンとこないものと色々ありました。まぁこれも旅の楽しみですね。
しばらくしてさすがに腹が減ったとなり、地元では人気らしいうどん屋さんに寄りました。私は1番人気のうどんを注文。安達さんはなぜかカレーうどん。
思わずツッコミましたよ。何でここでカレーうどんやねん!って。
今考えると体調もあったのでしょうね。
その後は、佐賀県有明水産振興センターに寄り珍しい貝類などの展示を見学しました。
そこでいきなり事務所に押しかけ、海産物担当の方にお会いして有明海や貝類の現状を伺いました。対応して頂いた佃さんは、この礼儀知らずの私にも非常に詳しくそして丁寧に教えてくださり、更には今頑張っておられる漁協もご紹介して下さりました。
安達さんと2人でしっかりと御礼を伝え漁協に向かいました。
ナビを頼りについた漁協はそれなりにしっかりした建物で少し緊張しましたが、佃さんの紹介がありましたのでそれほど堅い対応にはならないだろうと思っていました。
中に入ると上役の方をはじめ4名の方での厚遇でご対応頂きました。これには本当に佃さんのお陰です。感謝しかありません。
早速本題に入り我々の趣旨などを説明致しました。
が、ここで語られたのは衝撃的な内容でした。
「この漁協は主に有明で採れる貝類をメインとしていますが、実はこの2年ほどの豪雨で貝類が死に絶え開店休業状態なんです。当然ですが収入もありません。」
このとき語られた内容には言葉が出ませんでした。
何を言ってもこの現実の前には慰めにもなりません。
さらに彼らはその現実に立ち向かう為に、佃さんと協力して新たな貝の種苗生産を試験的に行っているというのです。
そしてフレマルに参加したくても、参加するための生産物がまるで無い。だから今は申し訳ない・・・と。
気候変動という現実を目の当たりにした瞬間でした。
所長を含めた漁協の方々に、「我々で協力できることがあったら遠慮なく言ってください。最大限の努力を約束致します」と述べ、また僅かばかりですが佐渡島のお米を手土産としてお渡し致しました。こんなことしか出来ない自分が少し腹立たしかったです。
異常気象や海水温度の上昇などの問題は、よく耳にしていましたしメディアなどでも頻繁に流れていました。しかし九州の、言ってみれば小さな漁協でさえもこれほどの影響を受けていることに愕然としてしまいました。
何か私たちにできる事はないのか・・・。少しでも力にはなれないのか・・・と自問自答していました。
単に生産物を流通させる・・・これである意味ビジネスとしては成り立つのかも知れません。しかし本当にそれで良いのでしょうか?
今では特定の地域の生産物を調べる際は、必ず漁協などが作られた資料に目を通しています。そこには生産者の状況はもちろんですが、諸々の問題や課題が必ず書かれています。それをさらに調べ上げ現地で実際に聞いて回るようにしています。
こんなことをして何になるのかと問われれば答えに窮するのですが、それでも生産者が陥っている問題に目を背け自分だけのビジネスをするというのはどうにも我慢がなりません。
もちろん簡単な問題ではありませんし、お前如きに何ができるのかと思う方もいるでしょうが、結果として大して役に立たなくても、何かほんの少しのきっかけでも良いから彼らの役に立てればそれで良いと思うのです。
仕事としては彼らの収益になった上でほんの少しの手間賃を頂ければそれで良いのです。
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