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自分にかかった「呪(しゅ)」を理解する

こんにちは。嫌われずに稼ぐ&幸せになるための目標達成コンサルタント!玄徳庵のこうめいです。

今実はfacebookの整理をしていまして、昔書いたちょっと役に立ちそうな話をnoteに転記しながら補足の話をしていこうかなって思ってます。

そんなところで突然話が始まるんですが、皆さんは「呪(しゅ)」という言葉はご存じですか?

呪う(のろう)とか呪う(まじなう)とかに使うこの字ですが、いま耳にするとすると『陰陽師』などの作品を見た時くらいでしょうか?

安倍晴明と源博雅を主人公にした陰陽師の話。夢枕獏先生が書かれている作品が漫画家・ドラマ化や映画化を何度もされていますが、『陰陽師』を見ていると「呪(しゅ)」という言葉をよく耳にします。

で、この「呪(しゅ)」なんですが、作品中で安倍晴明が説明しているシーンがあったりします。

そこで一番カンタンな「呪(しゅ)」として紹介されるのが「名前」なんですね。

実はこの名前というもの、言語論で有名なソシュールという先生も注目していて、世界というのは言語で縛ることでできている。という風に考えていたと思われるんですよね。

具体的には、私たちは「先にモノが存在し、それに名前をつけている」と思いがちですが、実は逆で「名前がつくことで、その対象が他から区別されるようになる」という考え方です。

猫がいるから名前を付けたのではなく、動物の中にネコという名前の生き物がいるぞ!と名前で区別したので、別の生き物として認識できたというわけです。

なんか難しい話し始めたぞと思うかもしれませんが、もうちょっとお付き合いください。前置きなんで(笑)

これ、陰陽師の作品に出てくる「呪(しゅ)」も同じで、名前を付けることで縛られて個になってゆくというわけです。

イメージしやすい例でいうと、道端の石ころにも、名前を付けなければ執着心なんか芽生えませんが名前を付けると自分のものだという執着心が芽生え、それを割られたりすると頭に来たりしますよね?

難しい話はここまでにして、それを踏まえて今日の話ですが、

私たちは名前に限らずたくさんの名前という「呪(しゅ)」に縛られてしまっていて、それが原因で苦しんでいるっていうことに気が付いてほしいんです。

私は普段お坊さんもしてますが、仏教の目指すところはそのような「呪(しゅ)」をひとつづつ解いていって楽になっていくところにあります。

例えば、生まれた時はあなたは何も持っていません。

ところが次の瞬間名前を付けられ、誰々さんちの何々ちゃんという「呪(しゅ)」が生まれます。

そしてその後、君は「いい子だね」「賢い子だね」「運動がうまいね」なんていう誉め言葉や、あるいは悪口などがあなたに「呪(しゅ)」となって襲い掛かります。

私なんかも幼いころに「賢いけど運動が苦手な子」とよく言われたので、その「呪(しゅ)」に縛られてスポーツをうまくなってはいけないような囚われを心の奥底に持っていました。

だから10年野球をやっていたんですが、もう一歩動ければボールが取れるぞ!というときに、体が突然動かなくなるんですよね。

「運動が苦手な子」といわれた「呪(しゅ)」がずーと大人になるまで抜けなかったんです。

私の運動は極端な例なんですが、塾の先生をしていると子供たちもよく親や学校の先生などに言われたそういうレッテルを自分の「呪(しゅ)」にしてしまっている人が多いです。

だからそれを紐解かなければならないんです。

コンサルをしていても「自分は稼ぐことに罪悪感を感じている」「自分は自分のことに自信を持てないでいる」という人は本当に成果が出ません。

その自分でかけてしまった。あるいは誰かにかけられてしまった「呪(しゅ)」から解き放たれなければ、苦しみだけで幸せに離れないんです。

私自身も、「呪(しゅ)」にたくさん縛られていて気が付くたびにそれを解く訓練をしています。

でも、解くスピードよりも何倍も速くどんどん「呪(しゅ)」って増えていくんですよね。

しかもその「呪(しゅ)」が世の中ではこの人はこういう人だってラベリングする便利なものなので重宝されます。

だからなかなか抜け出すのが難しくなってしまうわけです。

ビジネスをやっている以上はどうしても世の中の仕組みである「呪(しゅ)」を活用することは必要になってきます。

私自身も『商品力アップ講座』で日々新しい「呪(しゅ)」を世の中に作り出しているので矛盾したことを言っているのはよくわかります。

ただ、自分自身にかかったいらない「呪(しゅ)」に関しては解除してしまってもいいわけです。

にもかかわらず、ずーとそれを大事にしている人って結構います。

例えば社会に出たら学歴とかどうでもいいですよね?いつまでも、俺は○○大出身だみたいなこと言っている人社会人としてはマイナスにしかなりません。

それよりもビジネスの世界でこんなことを成し遂げたってアピールした方がよほど信頼されるので、いらない「呪(しゅ)」は、捨てちゃっていいわけです。

そんなそぶりもないのに、たまたま何かのきっかけで出身大学の話になったら東大だった。みたいな方があなたは幸せに生きられます。

東大出身だから自分は他の奴らと違うような偉業を為さなければならないんだ!!みたいな生き方は幸せにならないわけです。

生きていれば必ず増えていく「呪(しゅ)」

これをそぎ落とし、減らしていくのはあなたを守る一つの知恵でもあります。

勿体ながらずに、手放せるものは手放す。

そんな勇気を持って前に進んでくださいね。

今日はここまで。

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