パワハラをしている人は「なぜ、相手のため」だと本気で思いこんでいるのか?
こんにちは。どっしりエニアグラム講座担当のこうめいです。
さて、いま世間では兵庫県知事の斎藤知事がパワハラを行い、それを理由に職員の方が自殺してしまったとされる事件が注目されています。
この事件の実情はわかりませんが、特徴的なのは「自分は相手のために指導しただけだ」という主張の多さ。
これは、パワハラを指摘されやすい人の特徴でもありますのでエニアグラムも絡めてお話していければと思ってます。
エニアグラムでパワハラといえば要求型のタイプ3・タイプ7.タイプ8が結構勘違いされやすいんですが、このタイプ以外の人でもパワハラをしてしまう人は普通にいます。
例えば、タイプ1であれば部下が自分の正しいと思うルールに沿わない行動を繰り返せば強く主張するかもしれません。
あるいは大人しいイメージのタイプ6も、部下が安全を脅かす存在と認識すれば非常に強い攻撃性を出してしまう人もいます。
私は以前タイプ6の友人がいましたが、ある時、友人が私との約束を破ったことがあるんですね。
とても珍しいことでしたが、私が約束を破ることに当時結構厳しかったので、自己防衛のためにめっちゃ私を攻撃してきたことがありました。
普段が温和なので、目玉が飛び出るくらいビックリした記憶があります。
優しかったり、大人しいイメージのタイプ6でも不健全(よくない状態)に陥ると攻撃性を発揮してしまうんですね。
だから、エニアのタイプでパワハラをする人を区別することはできません。
ただ、ここまでの話から分かるかもしれませんが相手に攻撃的になるときって基本は「自分の根源の恐怖心」を脅かされているときや「自分のこだわりである囚われ」を発揮してしまっているときなんです。
パワハラも実はそういう「そのタイプごとの囚われ」が原因ではないかと私は思っているんですよね。
では、それぞれのタイプの囚われて何?ということなんですが、ここでまた整理してみますね。
何事も正しくありたい(批判的完璧主義に陥る)
愛されたい(必要とされたいというニーズに陥る)
価値ある存在でありたい(成功の追求に陥る)
自分自身(個性的)でありたい(自己放縦(好き勝手)に陥る)
有能でありたい(無用な専門家に陥る)
安全でありたい(信じている考えに対する執着に陥る)
幸福でありたい(必死の現実逃避に陥る)
自分自身を守りたい(絶えざる戦いに陥る)
平和でありたい(頑固な怠慢に陥る)
これ、『根元的欲求とその屈折』なんて難しい言葉で語られる項目なんですが、要は、こういう思いが強すぎてかっこにあるような暴走状態に入るということがまとめられていると思ってみてください。
で、パワハラの原因になるのは、こういうたくさんの人生の価値観があるにもかかわらず、これらの価値観を認めずに、「自分の正しい」と思う価値観をほかの人に押し付けるから始まるわけです。
私なんかもタイプ8なのでコンサルをしていても、つい「もっと積極的にいろいろとぶつかっていけばいいのに!!」と思ってしまうことがありますが、その価値観を押し付けたらパワハラだと毎回踏みとどまってます。
それぞれのタイプが抱えている価値観や囚われはなくすことは基本できないものですが、そんな中でも自分のタイプの囚われや価値観がわかっていると、「押し付けようとしている」と気がつけるものです。
そして、押し付けになっている状態ではどんなに自分にとってはいいことだと思う行動でも、相手にとってはマイナスにしかならないことを自覚する。一番大事なのはここになります。
それに気が付かずに、ずーと「自分は相手のためにやってやったんだ」と思う傲慢さをもって人に接していると、どこかで痛い目に合うわけです。
あなたも、私もパワハラをしてしまわないように「自分の価値観以外をしっかり認める」こと。ここだけは頭において、行動していきましょうね。
ということで今日はここまで。
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