読書感想文が書けるようになっちゃうメモの取り方(小・中学生の君へ)
こんにちは。どっしり国語塾のこうめいです。よろしくお願いします。
さてさて、みんなは夏休みの宿題どれくらい進んだかな?夏休みはうれしいけど、宿題たくさん出てるからそれが悲しいな。なんて思っているなら、ちょっとだけ先生が手伝ってあげよう。
ということで今日は、皆さんが自由研究の次ぐらいにめんどくさいな~。と思っている読書感想文の書き方についてこっそり教えちゃいます。
ちなみに私が教えるやり方は、学校の先生とは全然違う教え方だと思うので、もし先生が「私の言うとおりにやらないと許さないぞ!!」という先生だったら、悲しいけどその先生の言うこと聞いてね。
そうじゃない人は、このやり方を知っていると楽ちんなんで、試しにやってみてください。
それでは、読書感想文の書き方をあなたにお届けしちゃいます。
普通に本を読んだら読書感想文は書けないんだ
実は大人が教えてくれない不都合な真実として、読書感想文は普通に本を読んだらかけない。って知ってた?
もちろん普通に本を読んで作文をすらすらかける子もたまには、いるんだけど、その子は国語が得意なタイプの子なんだよね。
私もたくさんの小・中学生の作文を見てきたけど、本を読んだだけでスラスラ作文が書ける子なんて正直ほとんどいなかったな~。
だからみんなだ本を読んでも、読書感想文かけないよ!!読書感想文嫌いだよ!!というのは、私は当然だと思ってるんだ。
だって私も小・中学生の時、読書感想文大っ嫌いだったもん。
じゃあ、書けないから書かないで2学期学校に行こう!!ってやったら、めっちゃ怒られるよね(笑)
だから、今回は読書感想文を書くための読書の仕方を教えるね。
このやり方をやると本を楽しめなくなっちゃうかもしれないから、普段本を読むときはこんなことしなくていいからね。
それではこの用紙を見て!
実は作文って、メモで90%以上書けるか?書けないか?が決まってしまうんだよね。
でも、メモの取り方を教えてくれる先生って少なくって、それでみんな作文が苦手になってしまうんだ。
特に読書感想文の本は長いからさ、最後まで読んだときには最初に何が書いてあったか?忘れちゃうでしょ?だからメモを取らないと書けないの。
じゃあ、何をメモすればいいかなんだけど、読書感想文は「自分が本を読んでいて気になったところ」をまとめればいい作文なんだ。
みんなは、本の紹介を一生懸命書こうとしてくれるんだけど、読書感想文は本をもう先生が読んでいる前提で「私はここが気になったよ!!」と、その部分だけを伝えるものなんだよね。
もうちょっとわかりやすい例でいうとね、みんなが普段学校とかで自分が読んだマンガの話とか、ゲームの話とかするでしょ?その時に、友達も同じマンガやゲームをしてたらどう話する?
「あのゲームのどこどこの敵めっちゃ強くね?」「あれ、あのアイテムで攻撃するといいんだよ」みたいに会話するよね?しない??
何が言いたいかっていうとね、ゲームの話するたびに「○○ってゲームは、こういう主人公がいて……」って話しないでしょ?
読書感想文も一緒で、そこの部分はいらないんだ。
いきなり、「この本を読んで私が気になったところは」という風に内容に入ってOKなんだよ。
ということは、文章全体の感想やあらすじを考えるよりも、まずは、本を読んでいてこの主人公なんでこんなことしたんだろう?とか、この登場人物のここが好き!といったことを見つけてほしいのね。
そしてそれを見つけたら、ドンドンメモを取っていこう!そうすると、後で作文を書くと気楽になるよ。
メモが書けたら作文は順番通り当てはめればいいパズルなんだ
みんながこれから漫画家さんや作家さんになるのを目指すなら、自分が書きたいように自由に作文を書くというのも私はいいと思うんだ。
でも、作文がもし苦手なら、その苦手がなくなるような簡単な方法をみんなに教えたいと思うんだけど……いいかな?
実は作文は、ある書く順番が決まってるって知ってた?
これは、文章を書くのが苦手な人でも「こうやってパズルみたいに当てはめて書けば伝わるよ」という理由でできたルールなんだよ。
大人の人は文章が苦手でも、仕事で文章を書かないといけないことはいっぱいあってね、一生懸命文章を書いて仕事をしているわけなんだけど、こういうルールがあるからみんな文章を書けているんだ。
だから君たちにもそのやり方を教えるから、それをマネして読書感想文を書いてみよう。
では順番だよ!!どーん
作文は、基本は大きな話から小さな話にの順番で書いていくと読みやすいんだ。
ただ、これはちょっと難しい話だから今は覚えなくっていいよ。
この図を見て、「自分がなんでこの本を読もうと思ったのか?」からスタートして、「読んでみて自分の心に残った部分」を書いていく。そんな順番でいいんだなって覚えてね。
じゃあ、せっかくだから『走れメロス』を読書感想文の本とした読んだとして、「自分がなんでこの本を読もうと思ったのか?」の部分をサラッと私が見本で書いてみるよ。
こんな感じで読書感想文を書き始めていくんだ。理由は書いちゃうと丸パクリする子がいるから教えないよ(笑)
ただ、どうかな?そんな難しくないな。って思わなかった?
それじゃあ続きを行くね。次は「読んでみて自分の心に残った部分」を書いてみるよ
どうかな?これもそんなに難しくないでしょ?
1つ目は、2つ目は、というのはあまり使わないほうがかっこいいんだけど、作文が苦手な子はこれを使った方が書きやすい子が多いから、作文が苦手ならこういう風に書いていいよ。
得意な時は、これ以外の表現をぜひ見つけてほしいな。と思います。
とりあえずここまでで読書感想文の最低限の書き方はマスターできたよ!みんな頑張ったね。
ちなみに作文が得意なら、今の二つの間に「この本の全体の感想」を書いてあげるとすごくいい作文になるので先生に褒めてもらえるかもしれないよ。
全体の感想から、自分の印象に残ったシーンにつなげて書く書き方です。
ただ、ちょっと難しいので苦手な人はチャレンジを無理にしなくていいですからね。
「こうめい先生!そんなこと言われても、本の印象に残ったことなんて覚えてませーん」と思った君!!そのために前回メモを取ったの忘れたかな?
そうなんだよ。実は前回メモを取った内容をこの順番に並び替えれば読書感想文て完成してしまうんだ。
カンタンでしょ?
え?そんなことない??
何?文章が短すぎて文字数が足りないだって??
じゃあ、もう一個特別にヒントをあげるね。
読書感想文のメインは「自分の体験談」にしよう
読書感想文を書くのが難しい理由は、ほかの人の体験談をもとに作文を書いているからなんだよね。
例えば君たちが海に遊びに行った翌日に、海で何してきたの?と聞かれたらいろいろ話しできるでしょ?
その一方で、君の友達が海に行ってきたと聞いても、君は言ってきてないからあまり多くは話ができないよね?
要するに、他人の話をするというのはすごく難しいことなんだ。
だから作文やコミュニケーションは基本自分の体験談を中心に話していく。っていうのが基本になるんだよ。
じゃあ、読書感想文はどうすればいいか?
じゃあ、同じく『走れメロス』をテーマにしてみよう。
太文字のところが、君たちの体験談のところになります。
本を読むときに私たちは、自分の体験談や知識をもとにいろんなことを想像するものなので、自分はこの部分を読んでこんなことを思い出したというのは、書いた方が説得力が増します。
そしてその体験談が同本の内容と関係してるの?ということまで書ければ完璧です。
と、欲張るとそう言いたくなるんですが、これは大人の勝手な希望なんで、君たちはそこまで気にしなくっていいです。
このシーンを見たら、こんなことを思い出して私は登場人物もこう感じたんじゃないかなって思いました。
くらいにシンプルに書ければ大丈夫です。
最後の締めはどうする?
ということで、長くなりましたが読書感想文の書き方講座はこれで終わりになります。
よかったらこれらを参考に読書感想文にチャレンジしてみてくださいね。
ちなみに文章の最後の締めは、いくつかパターンがあるんですが、あまりこだわらずに「読んでみて自分の心に残った部分」を書き終えたら、そのまま終りにしても大丈夫です。
もしこだわるなら、全体の感想を最後に持ってくるか、全体の感想を先ほどのアドバイスのように真ん中にもっていったなら、「このようなことから、私は○○だと思いました」という同じ感想で締めて大丈夫です。
作文はこういう風に、みんなに向けて文章にすると説明がやや難しくなってしまいますが、実際書いてみると、今までより何倍も書きやすくなると思います。
ぜひ一度チャレンジしてみてくださいね。
今日はここまで。