小説、修理を通じて繋いでいくもの「第三章」
寄り添う心
私がここに来てから一週間で知ったことがある。それは修理屋は毎週月曜日が休みだということ。一哉さん曰く、月曜の平日から修理に来る人がいないらしい。しかし、私たちは月曜日も関係なく店にいた。そのため最近、曜日が曖昧になり始めた。
私は仕事が一段落つき、一哉さんの方を見ると、彼はクマのぬいぐるみに糸を通していた。私はコーヒーを飲もうと静かに立ち上がる。すると、ドアベルが控え目に鳴った。
「すみません。今日やってます?」
「はい、やってますよ。いらっしゃいませ