【自己PR】顧客目線で「お汁粉」と「ポカリ」と「キャベツ」
🔵はじめに
就活生のESを見ていると、自己PR/頑張ったエピソードを書く欄で、とにかく「自分が何よりも自慢できる/頑張ったことを書くんだ!」という感覚で書いてる人をよく見かけます。
でも実は、自分の強みを考えれば考える程、何を一番頑張ったか考えれば考える程、全く就活では役立たたない方向に頑張ってしまっていることが結構あります。
なぜか。それは、PRを考える際に「顧客目線」で考えられてないからです。
少し身近な例で考えてみましょう。
🔵そのお汁粉は本当に美味しい?
今あなたは、世界で一番美味しいお汁粉を作る事ができます。あなたのお汁粉は、お汁粉の中だけでなく甘いものの中でもナンバー・ワンを狙える程の美味です。
さて、この温かいお汁粉を、マラソンを走っている途中の人に渡したとしましょう。果たして彼は喜んでくれるでしょうか?大多数の人にとって、答えは「否」だと思います。なぜか。
答えは単純で、「どんなに素晴らしいものでも、相手のニーズにあってなければそれは何の価値もない」からです。
恐らくこのマラソン選手にとって、どんなに美味で高価なお汁粉よりも、ありふれたポカリや下手すりゃ水道水の方がよっぽどありがたいでしょう。
🔵気をつけるべきこと
くだらない笑い話に聞こえるかもしれませんが、皆さんが自己PRを考え/喋っている時、実は同じことをしてないでしょうか。汁粉/ポカリ=自己PR、マラソン選手=人事、と置き換えると、実は多くの就活生がこれと全く同じことをしているのではないでしょうか。
もしかしたら、自分のPRポイントは財務や人事といった管理部門向きなのに、なんとなく面白そうというだけで営業志望と言い、やりたいこととPRポイントがずれたまま必死に自分の長所を喋ってないでしょうか。マラソン選手に温かいお汁粉を薦めてないか、もう一度考えてみてください。
ちなみにこう言うと、「自分は~~がやりたいと思うが、どうも向いてなさそうだから無理だ」と考えてしまう人がいます。上の例で言うなら、「本当はポカリをあげたいけど、そもそもお汁粉しか自分は持ってない」という状況でしょうか。
🔵キャベツの味は切り方次第~見せ方の工夫で乗り切る~
ここで、今度はキャベツの例を考えてみましょう。
皆さんは色んな料理でキャベツを見かけると思います。が、その切り方は料理によってかなり変わると思います。とんかつの付け合せなら千切り、サラダなら角切り、ロールキャベツなら大きめ、おつまみにするなら剥いただけ、、等々。
このように、キャベツは切る角度によって全く異なって見え、実際食べてみても食感は大きく変わります。が、実は切り方によって変わるだけで、キャベツがキャベツであること自体は変わりないのです。これ実は、切り方=説明の仕方/見せ方、食感=印象、キャベツ=あなたの長所と置き換えると、自己PRも一緒なんですね。
実はあなたが自分のPRポイント=この職種にしか合わないと思っているとしたら、実は切り口次第でもっと他の職種にも生かせるところを、自ら可能性を閉ざしている可能性があります。
どうしても性格的に合う合わない、得手不得手はあるかもしれません。一方で、切り方(見せ方)を変えると思った以上に相手に響く可能性はあるので、まずは最初から可能性を諦めずに、相手が何を求めているかを冷静に考える所から始めてみてはいかがでしょうか。
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