【総合】就活における良い相談相手とは?
🔵はじめに
「就活ってまず何をすれば良いですか?」と聞かれた時、管理人は必ず「良い相談相手を見つけること」をおすすめしています。
なぜか。物事を極めるには良き師が重要な役割を果たすからです。スポーツ選手なんかを見ればよく分かると思います。より身近なところだと、良い予備校や家庭教師が受験において大事だったという経験は皆さんお持ちだと思います。
なぜか就活において学生はこの「予備校」や「家庭教師」ではなく、同級生(=就活生)やとりあえず身近な人への相談のみで片付けようとしているきらいがあります。が、基本的に就活も受験やスポーツと一緒だと管理人は考えます。
ということで管理人は、就活でも受験やスポーツ同様、まずは自分を導いてくれるコーチ的な存在を見つけることを強くお勧めしている次第です。
しかし難しいのが、「誰が良い相談役なのか」を判断することです。よく「名選手≠名コーチ」と言われるように、有名企業の社会人や内定者が必ずしも良い相談役になるとは限りません。ということで、本日は管理人なりに「こういう人が相談役として良いのでは」というのを判断する基準について書いてみます。
🔵根拠が「自分の体験だけ」か否か
内定者/社会人が就活生の相談にのっているのを見ていると、結構な割合で「俺が就活してた時は--だったよ。だから--っていうやり方でやった方が良いよ。」という言い方の人をよく見ました。
でもこれって主語を1名⇒全員にしてて、例えば「広瀬すずは可愛いから、日本の女の子はみんな可愛い」って言ってるのと同じじゃないですか?
ある人の成功体験は、あくまでも「その人が」上手くいった経験に過ぎません。同じやり方を全く違うキャラの他人がやった所で能力が伝わらない可能性は高いし、そもそもその人が受けた企業/業界でしか通用しない可能性は大いにあります。
管理人にとって非常に強く印象に残っているのは、「遅刻」に関するエピソードです。とある内定者が就活生の相談にのっている時のやりとりなのですが、
就活生A「面接の時間調整で苦労しているんですが、やっぱり遅刻は相当まずいよね」
内定者B「大丈夫だよ。俺、何回か遅刻したけど全部通ったし、遅れても諦めずに行った根性をむしろ評価してもらえたくらいだよ。」
というものでした。こちらを読んでもらえたら分かるように、彼のアドバイスは「100%彼の経験のみ」からなされていますが、その経験を普遍的なものとして伝えています。
ところが、実際には全く逆のこともあるのです。管理人の知人Cは、とある企業の面接に1分遅刻しただけで門前払いをくらい、どれだけ交渉しても絶対に受けさせてくれませんでした。
もしAがBの(1人の経験のみに基づいた)アドバイスを真に受けてCの受けた企業と同じ企業を受けたとします。結果は自明でしょう。
このように、アドバイスの根拠となる情報量(体験者の数)は良い相談役を見つける上で非常に重要な要素となります。
(ちなみにこの話は、日頃から観察対象の数(N)がいかに事実の証明に重要なのか身を持って知っている理系の人の方がぴんと来るようです。)
自分の体験談でしか物事を判断しない人は論外ですが、アドバイスの際に出来るだけ多くの人の体験をネタとして持っている人を探してみると良いと思います。
🔵その業界に詳しいか否か
言うまでもありませんが、働き方、選考方法、雰囲気、キャリア、といった要素は企業/業界によって大きく異なります。可能な限り、自分が受ける業界に詳しい人の方が好ましいです。
ただ管理人は、相談役を見つける上ではこの要素はそこまで重要ではないのでは、と思います。というのも(あくまで感覚的ですが)、就活の内定率を規定する要因は6~8割がどの業界でも共通で、その企業/業界特有の要素は3~4割に過ぎないのではないか、と考えているからです。
OBOG訪問で志望業界の情報収集をすることは非常に重要ですが、相談役を探す際は②以外の要素の方が重要と思います。
🔵まず自分(就活生)の話を聞いてくれるか否か
よく「就活に答えはない」と言われますが、管理人もその通りだと思います。受ける企業/業界が変われば対策も変わって然りですし、対策の仕方やタイミングも就活生によって異なって然りです。
よって、その就活生の個性や置かれている状況を考えずにひたすら「こうすべき」と言ってくる場合、本当にそのアドバイスが当人にとって適切かどうか分かりませんし、その判断材料もありません。
仮に聞いてくれたとしても、ひたすら絶対の真理的なものを押し付けてくる人は話を上っ面だけで、結局相手の個人差なんておかまいなしにアドバイスをしてくる可能性が結構な高さであります。
ということで、相談に乗ってくれている際は、どの程度相手が自分の話したことを踏まえてアドバイスをしてくれているか、よく見極めると良いと思います。
🔵何回でも相談に乗ってくれるか否か
仮に良い相談役が見つかったとしても、1回こっきりでは効果は薄いです。
就活をしていく中で考え方はどんどん変わっていきますし、自己PRや志望動機をブラッシュアップしていくには何度もフィードバックを受けることが(よっぽど飲み込みが早い場合を除き)必要不可欠となります。
また、自分の心境の変化を知っていれば、よりアドバイスの内容も的確になってきますし、毎回違う人に同じ内容を說明するのに比べて時間の節約になります。
ということで、良い相談役候補が見つかった場合、その人がどの程度協力してくれるか、就活シーズンの忙しさはどうなっているか、よく確認しておきましょう。
🔵※参考:コーチングの活用
上で書いている各要素ですが、こういった内容は「コーチング」と呼ばれる分野でよく研究されているようです。管理人は当分野についてあまり詳しくないのですが、「コーチング お薦め」とかでググれば色々とお薦めの書籍も出てきます。
コーチングは良い相談役を見つけるためだけでなく、面接等にも役立つ点が多々あると思うので、お時間があれば目を通してみればいかがでしょう。
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