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活躍を続ける39歳。
運動量が非常に多く、「跳ぶ」という動作が頻繁に繰り返されるバスケットボールという競技を、39という年齢になっても主力レベルで行うことが出来る選手というのは稀な存在である。
“キング”ことレブロン・ジェームズがあまりにも凄すぎるので見落としそうになってしまうが、スパーズでヘッドコーチのようにコート上を管理するベテランPGも未だにハイクオリティを維持しており、彼もまた異次元なプレイヤーであると言えるだろう。
過去にはサンダーやサンズといった若手の再建チームを育て上げ、プレーオフまで引き上げるといった実績を残しているクリス・ポールは、優秀なメンターとしてもチームに貢献している。
そんなCPは今シーズン、ビクター・ウェンバンヤマ率いるスパーズへと加入し、再び若い才能たちを開花させる役割を担った。
その効果はシーズン序盤の現段階で既に少しずつ現れて来ているようだ。
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現在スパーズはジャズとウルブズを下して2連勝としており、その中でCPは19得点10アシスト(ジャズ)、15得点13アシスト(ウルブズ)と得点と共にパス供給を行い、ウェンバンヤマやジェレミー・ソーハンといった選手たちの活躍を後押ししている。
それが安定したオフェンス展開を維持することに繋がり、相手チームに力負けすることなく食い付いていくことができる土台となって機能している。
何よりもそういった勝利は、上を目指し自信とエネルギーに満ち溢れた若手選手たちにポジティブな栄養と活力を与えることになるので、若い才能が元々持っている長所や能力はこれからさらに伸びていくことになるのではないかと思う。
チームを勝利へと導くというPGの働きをこなしつつ、同時に若手の育成とチームの成長を促していくCPは、新天地でもメンターとしての才能を発揮している。
そしてヘッドコーチには名将グレッグ・ポポビッチがいる。
この状況を鑑みると指導者という意味でスパーズはかなり恵まれた状態にあると言えるだろう。
あとは今シーズンの中でチームとしてどこまでの成長を見せていけるか。
過去の実績からCPが再びプレーオフへと導くことを期待する声もあるが、競争の激しいウエストの上位チームを見るとかなり厳しいことは間違いない。
ただ、これからに期待が向けられるスパーズというチームの成長過程を追っていくことが出来るのは単純に楽しみである。
果たして「怪我」という魔物が潜む長いシーズンを39歳の名司令塔はどう歩んでいくのか。
可能性の詰まったスパーズの今後に注目が向けられる。