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コロナ禍の孤独
加生川柳(1)
コロナの第7波は、いったいいつになったら収まるのでしょうか?
第7波これで最後と今度こそ
長引くコロナ禍にあって、今、孤独という問題が深刻化しているようです。
ホモサピエンスはお互いに協力しあうからこそ、この地球上で繁栄してきたと、最近の科学が解き明かしているにもかかわらず、目に見えないちっぽけなウイルスぐらいでなぜ孤独に陥るのでしょうか。
ましてや、このコロナ禍でお互いに殺し合う戦争の愚かさを見るにつけ、ホモサピエンスの未来に絶望しがちな今日この頃です。
近年相次いで起きる無差別巻き込み事件もまた、コロナ禍の孤独が背景にあるのではないかと言われています。
そこで今回は、暗い話題で恐縮ですが、この無差別巻き込み事件を取材したテレビ番組を観て、感じたことを詠んでみました。
犯行に及んだ彼らの身勝手さは決して許されるものではありませんが、それでもなお、暗い世相の背後に何があるのか、いろいろと考えさせられました。
無差別に他人を巻き込む身勝手に
誘う世の中ただ生きづらい
孤独禍に頼ってほしい君がいる
我だけが何もないではないものを
一線を越えずにすんだ君がいる
コロナ禍もひとりじゃないと思いたい
握り合う手の温もりが懐かしい
微笑んで耳傾ける君がいる
絶望に手を差しのべる君がいる
絶望の淵に蹴落とす君もいる
自己責任強いる国家の無責任
この私たちホモサピエンスの持つ優しさと残忍さという二面性の矛盾が、今ほど先鋭化している時代はないのかもしれません。
だからこそ、いつの時代も絶望の淵から逞しく這い上がってきた人類の叡智を信じたいと願うのもまた、私一人ではないと思います。
絶望の淵から仰ぐ希望の陽
なんだか、年寄りの繰り言のような、とりとめのない話になってしまいました。
失礼しました。