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2023年の明るい話題
今年もあちこちで10大ニュースが取り上げられています。そのほとんどが戦争や事件など、暗い話題で埋め尽くされています。
連日報道されるウクライナやパレスチナの悲惨な映像には、目を覆いたくなります。
これでは、若い世代が未来に希望を見いだすことができないのも当然でしょう。
そこで今回はあえて、今年の明るい話題を探してみました。
まだ人類も捨てたものじゃないと、未来に一筋の光明を求めたいからです。
以下は、ネット情報から順不同に、私が独断と偏見で選んだ話題です。
1 オゾン層の回復
国連の専門家委員会は、化学物質による破壊が指摘されてきたオゾン層が、今後数十年で完全に回復すると報告した。
オゾン層は、太陽光に含まれる有害な紫外線を吸収することで生物を守っている。以前は、冷蔵庫やスプレーの噴射剤などに使われていた「フロン」により破壊され、大きな問題になっていた。
しかし、1989年に発効した「モントリオール議定書」により、破壊物質の99%を削減。このままの状態が続けば、1980年のレベルまで数十年で回復する見込みだ。
2 海洋保護条約の歴史的合意
3月4日、国連の本部で10年協議されてきた世界の海を保護するための条約案に、各国が合意した。
条約の正式な採択にはまだ多くの作業が必要となるが、条約には2030年までに海の30%を保護区に指定する内容が盛り込まれており、世界の海を守る大きな一歩となることが期待されている。
(以上、2023.04.29 フォーブズ・ジャパンより)
https://forbesjapan.com/articles/detail/62797?read_more=1
3 欧州委員会、「サイクリングに関する欧州宣言」の提案を採択
欧州委員会は2023年10月4日、「サイクリングに関する欧州宣言」の提案を採択しました。この宣言は、サイクリングがもっとも持続可能で、利用しやすくインクルーシブ(包括的)な、低コストかつ健康的な交通・娯楽の手段のひとつであること、また欧州の社会と経済にとって重要なものであることを認めるものです。
https://www.ishes.org/happy_news/2023/hpy_id003484.html
4 再生型農業の実践に向けた新たな世界的枠組みが始動
持続可能な農業の実現を目指す非営利団体のSAIプラットフォームは、2023年9月27日、再生型農業に向けた'Regenerating Together'の世界的フレームワークの開始を発表
https://www.ishes.org/happy_news/2023/hpy_id003483.html
5 手を取り合うユダヤ人とアラブ人たち
激しさを増すパレスチナ情勢。そんななか、イスラエルでは「せめて私たちにできることを」とさまざま民族が連帯し、ボランティア活動を行っている側面もある。
ユダヤ人とアラブ人による草の根活動「Standing Together」が、暴力の犠牲者たちを助け、地区の清掃を行っているほか、ネゲブのベドウィン族(アラビア語を話す遊牧民)は、争いが起きてすぐに、行方不明のイスラエル人を捜索するために600人からなるボランティアチームを結成した。
争いのなかでも、全員が全員を憎み合っているわけではない。改めて口にすると当たり前のことだが、微かな希望が湧く。
https://ideasforgood.jp/2023/10/20/good-news-12/
6 要らないレゴを回収・洗浄して子ども達に届ける「Pass the Bricks」
子ども達に人気のおもちゃといえば、レゴは欠かせないだろう。想像を広げて自由な遊び方ができるため、知育玩具として保護者からも支持されている。しかし、レゴのようなおもちゃを手に入れることができない子ども達も多く、感情や認知的発達に支障をきたすこともあるという。
この課題に立ち上がったのが、カリフォルニア州の高校に通うチャーリー・ジェファーズさんだ。チャーリーさんも幼い頃からレゴで遊んで育ってきた一人だそう。そんな彼は2020年にPass the Bricksを設立。不要になったレゴを地域内で回収、ボランティアチームが洗浄して新たなセットをつくって子ども達に届けているのだ。これまでに3,000人以上の子ども達にレゴのセットを届けてきた。なかには「一日だけ休みが欲しいスーパーマン」と名付けられたセットもあり、バラバラのブロックが集まることをうまく生かした事例だろう。
https://ideasforgood.jp/2023/12/19/good-news-14/
7 ベーシックインカムでホームレスは減少するか? 米デンバーのベーシックインカム・プロジェクト、中間報告書を発表
https://www.ishes.org/happy_news/2023/hpy_id003479.html
こうして改めて探してみると、世の中には明るいニュースもたくさんあることがわかります。
マスメディアの報道には、どうしてもニュースバリューの高い、インパクトのあるショッキングなニュースが選ばれやすいとは思いますが、それ以上に、世の中には明るく楽しい話題が溢れているはずです。
未来を担う子どもたちが希望を持てるように、メディアはもっと明るいニュースを意識的に流して欲しいものです。
みなさんなら、今年はどんなニュースを選ばれるでしょうか?
そして、みなさん自身の明るい話題はなんだったでしょうか?
幸い私は、今年も平穏に加生を楽しむことができました。
平凡な生活を送ることができる、それがいかにありがたいことかを実感させられた1年でした。
これも、家族や友人や社会に支えられているからこそであり、さらに、地球という奇跡の星に生まれた幸運にも感謝したいと思います。
みなさん、この1年、大変お世話になりました。
どうぞ、良いお年をお迎えください。