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新章公開しました
こんにちは、架空書店「鹿書房」店主、伍月鹿です
先日、岡山に行ってきました
ぽかぽかな陽気の中、後楽園を散歩してまいりました。桜もまだまだ咲いていて、普段より一足早いお花見ができたのが嬉しかったです
そんな話もまたできたらと思います
本日は作品更新のお知らせです
「それは不可能です、ナポレオン」2章公開しました
私立二河原高校、図書局には「ナポレオン」がいる。
破天荒な局長南方(みなみがた)と個性豊かな局員の日常ストーリー。
ピクシブ版は#13~15が新章です
あらすじ
夏休みも間近に迫った私立二河原高校
恒例行事である耐久遠足を前に、「二河原のナポレオン」こと南方怜音は局員たちを作戦会議に招いた
インドア派が集まる図書局一行は、生徒会から出された実現不可能な問題を解くため力を合わせる
物語から謎をとくゆるふわ図書局ミステリー
キャラクターはナポレオン戦争で活躍した将軍や政治家などをモデルにしております(実際の人物、関係各位との関わりはありません)
図書局らしく物語から謎を解いたりとかなかったりする、耐久遠足編です
新メンバーである一年勢と染屋活躍回です
モチーフとしているのはナポレオンがその名を轟かせるきっかけとなったイタリア戦役
なかでも有名な将軍たちが率先して橋を渡ったというロディの戦い、アルコレの戦いのあのシーンをイメージさせていただきました
登場するのもイタリア戦役でナポレオンの傍で戦った将軍たち
ジュノー、ミュラ、ランヌ、ベルティエ、オージュロー、マッセナ、スーシェ、そしてナポレオンと同じく指揮官として戦火にいたデュマ
少し離れたライン川方面にいたドゼー、ネイ、ラップはゲスト扱いとしました
展開の都合、すべてが史実通りではありませんが、そういった遊びをいれながら楽しく書いております
ナポレオンパートではオーストリア戦役の終結の際に起きた若いドイツ人による暗殺未遂事件を、一部ラップ将軍の自伝「ラストビクター」から引用、超訳にて書かせていただきました
あとがきのようなもの
2章のモチーフや展開はかなり前から構想が手元にあり、ずっと完成に向けて準備をしていた章となりました
やるからには完璧を目指したくなる性格上、1章を書き終えた時点で自身の知識不足を実感。以来、本格的に資料を集めまとめてました
プロットがあった分、書き始めてから完成までは数か月程度でしたが、やっと出来上がってほっとしております
作中に登場する「ジェヴォーダンの獣」は、狼人間をモチーフに使いたいと考えていた際に偶然見かけたフレーズです
フランスに残る伝説だとわかり、さらに調べていくと「オオカミ界のナポレオン」と称されていたことが判明し、運命かなと震えました
そこからエントリー問題などを考え、展開を決め……とはめ込んでいったので、無理のない展開を作るのは少々苦労しました
当初は敵として描く予定だった生徒会が善良な組織となってまいりました
彼らについては文化祭編で深堀りできたらと思います
せっかくなのでエントリー問題の答え合わせです
『墓場にいたるまで謎として残るスフィンクスに捧げものをせよ』
→「墓場にいたるまで謎として残るスフィンクス」とはアレクサンドル1世のことです。ロシア皇帝にまつわるものならばどんな解釈でもいい課題です
問題を出された吹奏楽局への伏線となっております(4章予定)
『失われた碧眼の血の味を答えよ』
→「失われた碧眼」とはネルソン提督のこと
船の上で戦死したネルソンはラム酒の樽に漬けられ遺体は母国に運ばれました。答えは「ラム酒」となりますが「紅茶」でも正解になるかもしれません
「どれもなんか陰湿っていうか、答えさせる気あります? って感じ」
話を聞いていたらしい瀬成が批判の声をあげる。
カクヨムの文字カウントによると(資料分もあるとはいえ)シリーズは12万字をすでに超えているようです
最初に構想を練り始めてからずっと自分が読みたくて書いてるような、決してひとさまにおすすめできるようなクオリティにも満たないシリーズですが、少しずつ完結に向けていければと思っております
お時間のある時にお楽しみいただければ
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