映画レビュー 4本目 ロックショウ

数々の音楽映画があるが、曲が途切れていたり、
途中で、コメントが入ったりして、純粋に音楽だけを楽しみたい時は物足りなさを感じる事がある。
その悩みが全くない作品、ロックショウをレビューする。

1976年5月3日、ポール・マッカートニー率いる
ウィングスは、新アルバム、スピード・オブ・サウンドを記念したアメリカツアーを行う。
ポールにとって、アメリカツアーは、キリスト発言に揺れた、1966年以来、10年ぶりであったが、
キングドームでは、シェイスタジアムを超える観客数を更新と大成功を収めた者となった。
ロックショウは、そのusツアーをフルで、インタビュー、メイキングなしで、純粋にライブだけを提供してくれる映画だ。
とにかく、ポールの凄さがわかる作品である。
ベース、ギター、ピアノ、ほぼ全ての楽曲でボーカルをとり、バラード、ポップ、シャウトするロックなんでも披露してくれる。


ビートルズ曲をほとんど抑えて、基本ウィングスの曲で勝負する。
俺は今はあくまで、ウィングスのポール・マッカートニーだというのを見せつけてくれる。
もっと、この時代の歌をライブで披露して欲しいと心から思う。
ポールとしても、ものすごく自信のあった作品なのだろう、公開された1980年、残念ながら、ウィングスのメンバーは、ツアーの時とは同じではなかった。
通常の場合、ポールは、ワン・ハンド・クラッピングやブルース・マックマウス・ショーでは、後にメンバーが変わった為、公開を一度おくらにしている。

ただ、この作品は、おくらにせず、私たちに見せてくれた。
日本では、1981年に、前年の大麻事件の謝罪として、完全版で公開してくれた。
前年の大麻事件の前にも、この映画とほぼ同じツアーを日本で行おうとしていたので、この時代のウィングスが日本で見れなかった事は非常に残念だ。
ちなみに、私の話になるが、私はフルでこの映画を見たのは再公開された2013年である。
わざわざ映画館まで行ったのに、完売で見る事が出来ず、翌日のチケットを急いで購入したものの、時間帯が夜遅くで、焦ったという、少し苦い思い出がある。
再公開時は、ポールのインタビュー付きで非常に興奮した。
内容は、心のラブソングを歌った事、携帯の電源を着るようにといったアナウンスがあったのを記憶している。
また、映画が終わった時に、拍手が自然とお客さんの中から出た。
ポール来日を心に思いながら見た非常に思い出深い作品である。
残念ながら、今、日本盤DVD Blu-rayは、廃盤となっているので、ぜひ再発して欲しいと心から願うばかりだ。
この時は、ぜひ、オリジナルミックス(1980年代にテレビで放送された音と後で聴き比べたら、音質が違うように感じたので) やキングドーム完全版の映像をつけて販売して欲しい。
星は5つ 文句なしの満点だ

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