ギリシャの祝日「イースター」
みなさま、こんにちは。
もうすっかり春ですね!
出勤時に感じる暖かい風が気持ち良いです。
さて、春にはギリシャでビックイベント、「イースター」があります!
ギリシャ人にとって最も重要なキリスト教のお祝いで、クリスマスよりも大切です。
イースターはイエス・キリストが西暦30年頃にローマで十字架に括り付けられ処刑された3日後に復活したこと祝う、キリスト教の祝日です。
キリスト教には大きく3つの宗派が存在します。
・カトリック
・プロテスタント
・正教 (Orthodox:オーソドックス)
これら3つはすべて新約聖書に基づいていますが、その意味の捉え方や伝統などが異なります。
ギリシャ人はギリシャ正教を信仰しています。
2024年のギリシャのイースターは5月5日(日)です。
正教会のイースターの日にちは、カトリックやプロテスタントとは異なります。
というのも、正教会はほとんどのキリスト教徒が使用する、1582年に導入されたグレゴリオ暦の日にちではなく、紀元前45年から存在するユリウス暦を使用しているからです。
ギリシャの伝統では、復活祭前の7週間を「聖週間」(ギリシャ語でSarakosti)と呼び、いくつかの典礼があります。
この期間中、ギリシャ人は復活祭に向けて「nistia」と呼ばれる特別なファスティングを行います。
しかし、ほとんどの人々は復活祭の1週間前、ギリシャではグランドウィークを意味する「Magali Evdomada」と呼ばれる週に、ファスティングを行います。
このファスティングは赤い血を流す生き物を口にしない、というものです。そのため、お肉は全般的にNG。この期間中は、レストランも「nistisima」と呼ばれる、特別な食事をメニューに載せます。
そして復活祭前夜、各家庭に聖火が渡されます。
この聖火は、キリストの墓であると広く信じられている場所に自然に灯る、と言われています。
聖火はエルサレムからギリシャまで消されずに持ち込まれ、各家庭に配られます。
夜中、日を跨ぐ前、家族全員がその聖火を長い1本のろうそくに灯し、近所の人たちと共に地元の教会まで向かいます。
人々は教会を囲い、キリストの復活を待ちます。
そして、イースターの日を迎えると、「Christis Anesti (キリストが復活した)」と言いながら、みんなで祝います。
その後、それぞれ内へ戻り、パーティーの始まり!
準備していたご馳走をみんなで食べ、楽しみます(※真夜中です)
今年は我が家もイースターを祝うので、今から楽しみです!
みなさまも、イースター期間中のギリシャに是非行ってみてください♪