混乱するセカンドオピニオン…。サッカーで痛みが走った息子の足
息子は部活でサッカーをしているのだが、7月に入ったころから右足の股関節辺りの不調を訴えだした。
サッカーをしていてシュートを打とうとしたとき右足の股関節部分に激痛が走ったらしい。
とりあえず冷やして休んでいた。
とりあえず私は知り合いに整骨院の先生がいるので、痛むという右足の息子の写真を添えてラインでその先生に聞いてみた。
すると、その場所では剥離骨折ではないだろうとのこと、実際診察したわけではないので予想しかできないがグロインペイン症候群ではないかと先生は言った。とりあえずアイシングをして痛みが引かなければ一度レントゲンを撮ってもらった方がいいと言ってくれた。
この整骨院の先生は以前住んでいたところで大変お世話になって、今でもたまに診てもらっている人だった。
けど、その整骨院は今の家から一時間以上かかるので気軽には行けなかった。
息子は歩いたり軽く走ったりする分には全く痛みはなく、サッカーでボールを蹴ると痛いとのことだったので、しばらくサッカーは見学になった。
けど、やはり治るのにいつまでかかるのかというおおよその目安が欲しいらしく、病院へ行きたいと言い出した。
レントゲンを撮ってもらうとなると整骨院では無理なので私は整形外科を探すことにした。
しかし、引っ越してそんなに経ってないのでこの辺りの病院はどこがいいかなんて分からなかった。とりあえずグーグルで調べるといくつか出てきた。どの病院も星の数は似たようなものだった。
だから、運転に自信がない私は行き方が分かりやすく、駐車場が広い病院へ連れていくことにした。正直適当に選んでしまった。どうせ「シップと痛み止めもらって終わりだろう。」と勝手に予想していたからだ。
だが実際診てもらうと、その先生は
「肉離れになっています。結構重症です。松葉杖つきますか?」
と言った。
私たちはとにかく驚いた。そんなに重症なのか…?とても元気に見えるけど…。
けど、松葉杖を使った方が早く治るというのでそうすることにした。
基本松葉杖は家の中でも使うように、とにかく右足に負担をかけない事が大事なのでやく一カ月はそうするようにと言われた。当然サッカーも体育もやってはダメだった。後は週に一回リハビリに通ってくださいという事だった。
次の日松葉杖で登場したので息子は学校でとても心配された。しかし、松葉杖に書かれている病院名を見た友達が
「そこの病院やめといた方がいいよ。誤診が多いで有名だから。おれが行ってるとこ評判良いし、教えてやるからそこ行きなよ。」
と言って別の整形外科を教えてくれた。
その後数人の友達にも同じことを言われたらしい。
学校から帰ると息子はすぐに教えてもらった病院に行きたいと言い出した。私も内心「松葉杖つくほどの事かなぁ」と思っていたのは事実なのでセカンドオピニオンとして行くことにした。
すると、全然結果が違った。
診察の仕方は同じだった。エコーみたいなのをとってくれて、レントゲンを撮ってくれた。
ただ、二つ目の病院の先生は後日MRIを撮りに大きな病院へ行くよう予約してくれた。
まだMRIは撮ってないが初診の結果としては、エコーとレントゲンを見る限りではそんなに重症ではなく、サッカーも軽い練習程度ならやってもいいが痛みが走るならすぐにやめること、松葉杖に関しては全く提案しなかった。
リハビリは週に一度通うように言われた。
正直混乱した。
どっちもお医者さんだし、一体どっちのいう事が正しいのか…。
私はとりあえず信頼のおける整骨院の先生にこの2つの病院の診察結果を聞いてもらうことにした。
「一つ目の病院で肉離れって言われたんですか?」
「そうですね。」
「足が肉離れになったなら普通歩けません。でも歩けてるんですよね?痛みのある股関節に内出血もないみたいだし…。実際診てないしお話聞いて、写真見る限りなんですけど、ぼくの経験上肉離れではないです。松葉杖は必要ないと思いますよ。」
そう言ってくれたので2つ目の病院へ行くことにした。
友達からの評判もあり、息子も2番目の病院がいいと言った。
そしてMRIの結果が届いて再び診察してくれた。
結論からいくと体、骨などは全く問題ないと言われ、おそらくグロインペイン症候群ではないかと言われた。ただ、この症状はしっかりとした治療があるわけではないのでリハビリに通いながら様子を見ながら治していくしか方法がない。長い人で半年、もしくはずっとなったままの人もいるらしい。サッカー選手にも多い症状で、改善していかなければ仕方ないがパフォーマンスは落ちてしまうと言われた。
とりあえず、リハビリに通いながら様子をみてサッカーには復帰していいという。今はリフティングとか軽い運動ならいいが対面でする練習は避けるようにと言われた。
そして先生に前に行っていた病院でなんて言われたか質問された。ウソをついても仕方ないので
「重症だって言われました。」
すると先生は一瞬固まったが
「MRIは撮りましたか?」
「いいえ、撮ってません。」
「あぁ、じゃあ詳しい事は分からないですよね。だからかな。」
と少し前の先生をかばっている感じだった。
今息子はその病院でリハビリに通っている。サッカーも少しずつ参加できるようになってきた。
ただ、今回病院を選ぶのに戸惑った。
一つ目の病院が悪かったわけではない。
先生、看護師さん、理学療法士さんみんな優しくて丁寧だった。診察も適当にされた感じでもなかった。MRIは撮らなかったけど…。そんなに悪い印象はなかった。
学校の友達に「他へ行け」と言われなければ行かなかったと思う。
けど、やはり地元の人の評判と知り合いの整骨院の先生の意見で二つ目の病院に決めた。
セカンドオピニオンはもはや常識でそうする人を責めたりするお医者さんは少なくなってると思うが、やはり病院を変えることを伝えるのは申し訳ない気持ちになってしまう。
その地域での評判が分からないのは転勤族が持つ悩みの1つかもしれないが、体を預けるんだから、もっとしっかり病院を選ばなければと思った。