Syrup16g 苦痛が基本、だが
ある程度年をとってしまうと、いろいろあったけどとりあえず生きててよかったかな、などと人生をそれっぽくまとめる知恵もつくのだが、若い時はそうではない。
ありきたりで安直で、希望的にまとめてみましたという体の歌なんて卑怯で嘘くさくて頭悪そうで聴く気にもならず、泥濘に顔面から突っ込んで倒れ込んで起き上がらずにそのまんま呻き続ける、というぎりぎりの心境でどうにか過ごしていた自分が飛びついたのが、Syrup16gであった。
鬱ロックの元祖と言われ、絶望などという簡単な話ではなく、生きる