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若いお客さんに聞かれた。老眼って何?

 テーブルホップの最中、若いお客さんと話をしてました。
「うちのお爺ちゃんがメガネをズラして掛けていて、聞いてみたら老眼だって言ってたんです。老眼って何ですか?」

 まぁ、当然若い人達には分からないし知らないと思います。
下図の上は目の良い人。
下が老眼の人。

紫色の部分がピントの合わない範囲

老眼は、遠くはちゃんとピントが合いますが、近くに来るとピントが合わなくなります。
目の良い人は、かなり近くでもピントが合います。
老眼になると、そのピントの合う距離が遠くなってきます。

老眼鏡を掛けると、近くの物にピントが合いますが、眼鏡越しだと遠くの物にピントが合いません。
結果、眼鏡をズラした状態で掛けると、遠くを見る時は眼鏡の上から見るとピントが合い、近くを見る時は、眼鏡越しに見ると、ピントが合います。

なので、質問してきたお客さんに、お爺ちゃんは眼鏡をズラして掛けているのは、そう言う理由だと思うと説明しました。

まぁ、相変わらず手品の最中に色んな話をしていた訳ですが、若い人達が知らない事を、この先体感していくんだろうなと思いました。

年は取りたく無いとは思いますが、これは仕方の無い事。
それなら良い年の取り方をして行きたいです。

 そんな事を思いながらスーパーに買い物に行った時、老夫婦が来てました。
その夫婦は会計を終え、旦那の方が買い物袋に買った物を入れていると、かつお節を落としてしまいました。
奥さんがそれを拾い、旦那が黙って受け取り、買い物袋に入れました。
奥さんが買い物袋を持って行こうとした時、その袋を旦那が荷物を持って、黙って奥さんは付いて行き、店を出ました。

僕は、買い物袋を代わって持ってくれた時や、落とした物を拾ってもらった時に、「ありがとう」くらい言っても良いのになぁなんて思いました。

ひょっとしたら身近な有り難みが当たり前になっていて、見えなくなっているのかも知れませんね。

近くの有り難みが見えなくなる“有り難み老眼”になってるのかも知れません。

手品でもそうで、古くからある手品や、簡単な手品の良さにもピントは合いますか?

心の老眼にはなりたく無いですね。

感謝の気持ちは、ずっと持っていたいです。

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紀良京佑
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