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過去に行った営業の話。

 過去に行った営業の話。

 営業に呼ばれて行きました。
何かの販売所で(何かは忘れてしまいました 汗)そこに来たお客さんに手品を見せる仕事です。
ですが、お客さんはあまり来ず、そこの従業員に手品を見せている感じでした。
まぁ、従業員の方もお客さんが来なくて暇だった様で、手品のブースに来て「手品見せて下さい」と言って、手品を見て帰る、そんな感じでした。

 その従業員の中で、「俺、手品出来るで!」と言った人が居ました。

 「トランプ貸して!」
僕が『いいですよ』とレギュラーデックを渡しました。
僕は『趣味でやっているのかなぁ』と思いました。
他の従業員も2人居ました。
トランプを混ぜるのですが、デックを下からガッシリと持ち、ヒンズーシャッフルしました。
非手品人のよくやる混ぜ方だ。

従業員の方に1枚選んでもらい、そのカードを覚えてもらいます。
デックを半分に分けて置き、そこに覚えたカードを乗せてもらい、残りのカードを重ねて揃え、何度かカットします。
デックを表向きに広げて、選んでもらったカードを見つけるという、カードマジックをしている人なら誰でも知っている方法でした。
演じた手品的な部分を書くとこの様な感じですが、圧倒的に僕よりウケてました。

見ている人達も笑ったりした後に驚き、また笑うと言った感じでした。

カードを当てるまでに小踊りをしたりして、ちょっとしたボケを入れたりしてカードを当てました。

この事をあるマジシャンに話をしたら、こんな答えが返ってきました。

「身内だから反応を得やすいからでしょ」

それを聞いた僕は『そうか』とも思いましたが、何かが残ってました。

ある時、フッと思いました。

僕が身内に手品を見せて、あれだけウケる事が出来るだろうか?と… 。

・・・・・・・。

これに関しては、未だに無理です。泣

 まぁ、芸人さんでも、普段は物静かな人も結構居てるといいますし、僕は身内でウケるタイプでは無いのろうと、納得(言い訳?)しています。

 ですが、あの従業員の人はふざけてやっていましたが、それを見ていた他の従業員の反応とかを見て、手品で人に楽しんでもらうのは、技術でも知識でもないんだなぁと、深く思う出来事でした。


 

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