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抽象的な返答。

 とりあえず、前回の続きでデックを紹介。

タリホーのファンバックと
トーピードデック

 この2つも同じ様に、何故か気になって触ってると、何故かアイデアが浮かぶ事が多いです。

ひょっとしたら、触ってるとアイデアが浮かぶのでは無く、アイデアが浮かびそうな時に触りたくなるデックなのかも知れません。

タリホーの方は、ジョーカーがあまり好きではありませんが、ジョーカーを使う事はあまり無いので気になりません。

 トーピードデックは確かもう販売して無かった様に思います。
ですが、同じ柄のデックがあるので、無くなったらそっちを手に入れようかと思ってます。

 “アイデアが浮かぶ”で思い出した事があるので、それも書いておきます。

抽象的な返答

 前に「紀良さんはどうやってマジックを考えているんですか?」と質問されました。
その時に僕は『宇宙から星座を見付ける様な感じです』と答えました。

変な空気になりました。

僕は『これでは変な人だと思われる!』と焦り、追加でこう答えました。
『頭の中の宇宙を広げて、面白い星座を見つけるんです』と。

終わりました。

これは完全に終わりました。

変な人と思われてるでしょう。

どういった意味だったのかを書いておきたいと思います。

 夜空には星があります。
綺麗な所に行けば、かなり星があります。
星座の出来た当時なら、かなり綺麗な星空だったと思います。

沢山の星がある中、この星とこの星を線で繋いで、コレに見えるとか想像したのだと思います。

ですが、沢山星のある中で何故この星とこの星を繋いで、◯◯座と考えたのか。
たまに何故この形でこの名の星座になったんだとか思ってしまいます。

 ただ星が沢山あると、色んな形が想像出来ます。

この星とは僕にとっては“小さな気付き”です。

例えば、この紙をこう折ったらこんな形になるとか、この技法は普通はこんな使い方するけど、こういう使い方もあるなとか、こんな形の箱があるとか。
それは物理的な事に限らず、見せ方とか、雰囲気等も入ります。

その様な小さな気付きを、出来るだけ沢山集めて、その小さな気付きを繋げることで、新たな手品になったりします。

そんな星を沢山集める為に、頭の中の宇宙を広げて、沢山気づいた事を散りばめて、それを繋げてみて、それが面白いか面白くないか、あと何が必要かとかを考えたりします。
たまに全く別の事をしてる時に繋がる事があったりします。

それは小さな気付きの星を、沢山増やした結果なのかも知れません。

色んな物を見て、感じて、考えて、頭の中の星を沢山増やして行きます。

最初は抽象的な言葉に感じたかも知れませんが、こうやって解きほぐして書いたら、そんなに抽象的な感じでは無くなったかと思います。

僕は正直に答えたつもりなのですが、上手く伝わりませんでした。

上手く伝えるにはどうしたら良いか、それを考えるのも、また一つ星になりそうです。


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紀良京佑
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