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人との出会いの大切さに気が付ける一冊

こんにちは!今回は人との大切さに気が付ける一冊『「また、必ず会おう」と誰もが言った。-偶然出会った、たくさんの必然‐』という喜多川泰氏の作品について書いていきたいと思います。

①この本を読もうと思ったきっかけ

私がこの本を読もうと思ったきっかけはバイト先の先輩におすすめをしていていただいたからです。私の今年の目標は「去年よりも人との出会いを増やすこと」でそれを先輩に言った際におすすめしていただきました。実際に読んでみてもこれは人生の一冊と言えるほど定期的に読みたい一冊になりました。この本はまだまだ若く経験も浅い若者にぜひ読んでもらいたい一冊です。人との出会いもそうですが様々な経験から成長できると思えるようになります。

②あらすじ

主人公は熊本県出身の高校生であり、この少年は見栄を張ろうとよく嘘をついてしまいます。夏休みの登校日、東京ディズニーランドにはいったことないにも関わらず「行ったことがある」と噓をついてしまい、新学期に証拠写真を見せなければならなくなりました。そこで母親には大学受験の下見を兼ねて博多に行くとまた嘘を重ね、東京ディズニーランドへ行き写真を撮ります。しかしその帰り、バスの遅れにより乗る予定であった飛行機に乗ることができなくなってしまいます。帰るためのお金は持ち合わせておらず空港でたまたま出逢ったおばさんに声をかけてもらいそこで「居候としての心構え」などいろいろなことを教えてもらいます。そこでそのおばさんがお金を貸すのではなく自分の力で帰るように言い、そこからこの主人公は熊本に自力で帰る道中の様々な出会いを通じて成長をしていきます。

③失敗の経験と成長

この本を読んでいると多くの主人公が失敗という経験から成長させてもらえると気づかされます。そこでこの本の中で心に残ったフレーズについて書いていきたいと思います。

①「勇気を出すために必要だったことは愛情。」
このセリフは主人公が出逢った警察官に言われた言葉です。この警察官は中学生のころ友達を先輩に売り、友達はぼろ雑巾のように殴られている中、自分だけが助かるという状況を経験しこのことを今でもずっと後悔しています。あの時自分が強かったら、勇気を持っていたら助けることができたのではないかと思い筋トレもして、空手、柔道もして強くなりたいの一心で警察官になりました。しかしここまで強くなることだけを考えて警察官になったうえで気が付いたことは「勇気を出すために必要だったことは愛情。相手に興味を持つこと。人間そのものを愛する心を持つこと。」、「人間は愛する人の笑顔のためなら頑張れるようにできているのだ。」ということでした。
このことについて、守りたい、好きだなと感じた人に対して考えるよりも先に行動してしまったり発言してしまったりとそういった経験は皆さんにもありませんか。よく「好きな人のためならば何でも頑張れる」といった言葉を耳にします。これが人間の本質なのではないでしょうか。この警察官は過去の後悔をした経験から人間の本質に気が付くことができました。

②「自分が頑張った分しか幸せになれない」
このセリフはある事情で出会ったトラックの運転手の娘さんが言った言葉です。この女性は大学受験の時に合格する実力がなかったためその逃げ道としてアメリカ留学という道を選びました。その時は日本の堅苦しく管理される中での生活を逃げ出し自由を得るという自分にとっていいことという自己暗示のもと、アメリカに飛び立ちました。しかし実際に向こうで待ち構えていたのは自由ではなく差別でした。日本にいるときには感じることのなかった人種の差別でした。人は自分が都合の良い結果になった時のことを「成功」と呼びます。この女性は日本にいるときに自分にとって都合の良い結果を得ることができなかったためアメリカに飛びました。しかしここでも自分の理想通りではありませんでした。また、この女性は自分が逃げた後に自分の元居た場所の居場所の良さに気が付きました。日本は堅苦しく管理されている場所であると思っていましたがアメリカに行き、自分の理想とずれていて壁を感じることに気が付き日本は実はよい場所だと気が付きました。しかし2回も逃げていてはだめだと気が付き、アメリカに適応できるように努力をして必死にあらゆることを吸収して結果的にアメリカを好きになることができてさらに日本の良さにも気が付けました。最終的な結果的には「成功」となったのです。これは死ぬほどの努力をしてこの頑張った分でしか結局は幸せになれないということです。ただ逃げているだけでは絶対にまた逃げ続けて幸せにはなることができないのです。

④出会いは必然。旅をしよう。

これはこの本のサブタイトルにもありますが作者の伝えたかったことでもあると思います。「人生というものは誰と出会うか」によって変わります。この時の「出会い」とは有名人や世間から認められている人との出会いだけを指すのではなく日常の何気ない出会いが人生を変えるきっかけにあることもあります。この一つ一つの出会いはたまたま偶然ではなく、自分の過去を振り返ると自分の選択によって得た出会いであると言えます。また、この出会い一つ一つが自分にとって何かしら影響を与えています。つまり自分にとって必要な出会いだったからであったのです。そうであるなら、自分から様々な行動をすることによって出会いというものはこれまで以上に開くことができます。そのため旅は人生に良い経験を与えるでしょう。さらに旅の重要性として、このブログ内でも登場したトラックの運転手の娘さんも言っていた通り、日常と思っていたものから離れて客観的に日常をとらえることで自分の日常の良さに気が付くことができるという意味もあります。また、人には吸収力というものがあります。もともと何もないものとして生まれてきた人間は今これだけ成長できているというのも吸収力があったからこそであり、つまり何もない人間にはあらゆるものを創造する力がすでに備わってるのです。

⑤最後に

私たちは人生は有限であると頭の片隅では知っていながらもそれはまだまだ先であると思いながら生活をしています。それは今この毎日毎日でバイトと部活ばかりしている私にとてもしみる言葉でした。人生は有限といわれてもこれがいつくるかわからないにも関わらず毎日何気なく生活をしています。しかし人生の有限性について真剣に考えたとたんこの日を無駄に感じてきます。この本を読んでいると学生というものは失敗してなんぼと思わせてくれます。失敗から様々なことを学ぶことができます。また必死に何かをやることは恥ずかしいことではないということも学ぶことができました。必死にやるからこその失敗はもはや財産となり成功であるし、そこで成功したら自分の努力の成果であると言えます。むしろ逃げてばかりの人生では成功をすることは絶対にないし、何も身につかずせっかく人生を生きるなら様々な経験をして成長して自分の物語を映画並みに素晴らしいものにした方が絶対にいいです。また、うまくいかないことの連続でつらくなったとき、これも経験だと客観的にとらえ、自分の中に備わった、創造する力を活かして「生きる力」を磨いてください。この生きる力こそが自分が生きている中であることができる最も大切な財産です。これは私がこの本を読んで何度も思ったことです。ぜひ今、なんとなく生きている学生さんには読んでほしいです!ほんと人生もっと嫌なことにも真っ向からぶつかって頑張ろうと思える一冊です!読んで後悔はしないです。価値観変わります!!

今回も記事を読んでいただきありがとうございました。皆さんのいいね、フォローが私のモチベーションにつながります。まだまだ未熟なので文章について、レイアウトについてなどコメントでご意見を頂けると嬉しいです。さらなる成長のためにもよろしくお願いします。
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