読書感想 赤毛のアン
KindleUnlimitedで「赤毛のアン」を読みました。
もう、涙なしには読めないですわ。
子供の頃に読んだときはなんとも思わなかったんですよ。でも大人になってから読んでみたら、
なんて素晴らしい物語なのだろう……!!
と感動しました。
赤毛のアンは出版社によって翻訳者が異なります。
今回は「花子とアン」で有名な村岡花子さんではなくて、掛川恭子さんという方が翻訳されたものを読みました。
比較的現代風に訳されているみたいです。
とても素敵な文章でした。
赤毛のアンの舞台はカナダのプリンスエドワード島というところで、作者のモンゴメリもカナダ人なのですが、彼女はスコットランド系、イングランド系の祖先を持つ移民の家系みたいですね。
赤毛のアンの登場人物は、スコットランド系、アイルランド系などのケルト族が中心になっているようです。
赤毛は世界的に珍しい髪色で、やはりスコットランドやアイルランドなどで見られるそうですが、ときどき差別の対象となるようですね。
多分、英米文学に明るいかたなら、文化的背景などを理解したうえでより作品を楽しめるんでしょうね。
私はあんまり英米文学読んだことないので……
たぶん理解が浅いです……。
さて、赤毛のアンの一番の魅力は、ひとことで言えば
「妄想は世界を救う」ですね。(?)
アンは俗に言う「引き寄せの法則」を使っていると思います。百年前のお話なのに……!!
どんなに絶望の淵に立たされていても、楽しいことを想像することを止めません。
そしてネガティブなことをポジティブに変換してしまいます。
これって、容易に出来ることではないと思うんですよ。辛い時であればあるほど。
アンの生い立ちは不幸です。
けれども、孤児院から自然豊かなグリーンゲーブルズの家に引き取られ、
厳しく不器用ではあるけれど温かい里親に愛され、友人にも恵まれ、勉学に勤しみ、さまざまな失敗を重ねながらも
学年一番の成績を修めて短大へ進学し、教師になります。
すごいサクセスストーリーです。
何かの本に、
「人生は不公平だけど、チャンスだけは平等にある」と書かれていました。これは本当にそのとおりかもしれないな、と思いました。
目の前の辛い現実が自分の努力では変えられなくても、「こうなったらいいな」、「ああなったらいいな」、と想像することはできます。想像するだけならタダですし、誰にもばれないし、いくらでも出来ます。
想像することで、あたかも自分がそれを経験しているような気分になります。
その波動が、想像していたことと同じ素敵な現実を引き寄せるのでしょうね。
妄想は世界を救うのです!
何をやってもダメで、お手上げ状態なことってあると思います。努力を重ねてもどうにもならないことってあると思います。
そうなると人は神だのみまでし始めます。
そんな時は妄想しましょう。そんな時こそ妄想しましょう。楽しいことを。
そうすると、全く思ってもみなかった方向から問題が解決に向かうことがあります。
実際私もそのような経験があります。
赤毛のアンは、シリーズもので10巻くらいまであるので、KindleUnlimitedで読んでみようと思います!!