【ネタバレあり】シン・仮面ライダー感想
こんにちは。
今回は、映画「シン・仮面ライダー」の感想を書いていきます。
賛否両論あるらしいですが、最初に書いておくとめっちゃ面白かったです!
私はシンシリーズは全て見ているものの、仮面ライダーはほとんど見たことがありません(少なくとも記憶にはありません)。
それでも面白さを感じられたので自分用に感想をまとめていきます。
読んでいただける方は以下に注意してください。
・ネタバレあり(というか見た人にしか何のことかわからない書き方をしています)
・百合に触れます
・他の「シン」作品にもちょっと触れます
簡単な総評
昭和ライダー感を極力残しているので、当時の視聴者が(成熟した今でも)当時の気持ちで観れるように工夫したことが伝わってくる。
音楽、やたらジャンプの多いアクション、空中カット、ポーズ等、昭和ライダーから引用してるものは勿論、全体的にあえてチープ&古臭さを出しているので、当時のファンだったら2時間フルでニヤケてるでしょ。
特に、初めて仮面ライダーとして登場したシーン(崖の下から撮るカット)は、画面のボヤけ具合とカメラワークが昭和らしかったので、あのカットでこの映画の見方が分かる。
グロい戦闘シーンは、大人が刺激的に楽しめる意図で強調してそう。
昭和ライダー観てないと思っていたし記憶も無いんだけど、魂が懐かしさを感じたのでどこかで観ている気がしてきた。セリフ以外全部見覚え、聞き覚えがあったもの。
以下ポイントごとに
・ルリ子「頭脳明晰、運動神経抜群だけどいわゆるコミュ障で現在無職」
「いや、助けられた礼も言えないお前にコミュ障って言われたく無いだろ」と思いつつ、これ以上なく的確に本郷猛がどういう人間かを教えてくれる良いセリフだなと。
その後の本郷の葛藤や優柔不断な態度の裏に「コミュ障」という属性がチラついてくる。
というか、シンシリーズコミュ障多くないか?(これは碇ゲンドウを筆頭に思い浮かべています)
・サイクロン号初出動シーン
カッコ良すぎます。少年ハートが燃え上がるぜ。
・「仮面ライダーと名乗らせてもらう」
ふわっとしたセリフで笑っちゃったんだけど、元ネタあるのかな。自信を持って名乗りなさい。
・クモ先輩
「それが私の幸福です」
「それが私の仕事です」
このキャラ付け、メフィラスに通じるものがあるな。クモ先輩お気に入りの口調、かわいいな。
何気に本作のテーマのひとつ「幸せ」について最初に語ったのはクモ先輩なので、キャラ付けとはいえキチンとイントロダクションとしての役目を果たしていて偉い。
・空中では私が不利ッッ!
まさに断末魔。さっきまであんなに落ち着いてマウント取ってたのに急に慌てちゃって……。
もっとクモ先輩が見たかったよ。惜しい人を亡くした。
・政府の男達
名前は変わっていたものの、シンゴジラの赤坂に続いてシンウルトラマンの神永も政府の男になってて出オチ感がすごい。
他のシン作品と別人だけど、今回赤坂の配属が現場送りになってるのがちょっと面白い。
次のシンがあれば誰が政府に取り込まれるのか。
・ルリ×ハチ(ヒロミ)
バカが。。。
このタームありえんほどニヤついてしまいました。
「私はルリ子を泣かせたいの」
「あなたのおもちゃを壊してあげる!」
「私の前で思いっきり泣いて!お願いルリ子!」
「ルリ子に殺されたかった」
本当にセリフが重たい女の子すぎて好き。
執着してほしかったよな。
ルリ子もヒロミもショッカーで生まれショッカーしか知らなかったのに、ルリ子だけ黙って組織を抜けていいと思っているのか。ルリ子しか知らないヒロミを残していかないで。
ルリ子だけショッカーから抜け出したことで一人ぼっちになり、その孤独感から解放されようとハチオーグの能力を行使してテリトリーを築いたはずなので、実質あのテリトリーはルリ子への愛が溢れて形となったものなんだよ。
ルリ子もヒロミも組織の中の関係性しか知らなかったので互いの抱えている感情の理解も乏しかっただろうし、ヒロミはルリ子の想像の遥か上のクソデカ感情を持っていたんだよな。
ルリ子が憎いです。
何故、一緒に組織を抜けようと言ってくれなかったのか。
・「ショッカーに生まれし者はショッカーに還る」
このセリフも真理っぽく言ってるけど純度100%のヒロミ願望なので思い返すと切ない。いや、にやにやしてしまうが。
・ハチオーグのアジト
外観がNERVの作戦司令室っぽい?
既視感あるけどハッキリしない。
・ハビタット計画
まぁ広義の人類補完計画ですよね。
チョウオーグお兄さんもコミュ障で面白い。シンシリーズはコミュ障が多い。
・ルリ子の青い目
シンエヴァで使徒化したアスカの目を思い出した。思い出しただけ。
・仮面ライダー1号と2号が闘った場所
狙ったのか分からないけどメフィラスと闘った工業地帯に似てる。庵野は工業地帯は破壊しても良いものと思ってそう。
電柱と線路はシンエヴァっぽいし、細かいところに庵野イズムが散りばめられてそう。
・一文字「ん〜いいね👍」
洗脳下でも溢れ出る濃いキャラ付けの割に、洗脳から解けたら一切言わなくなってて笑った。存分に言えよ。
・すまない一文字くん
「すまない一文字くん」
「違う、そこは謝罪ではなく感謝だ」
「ありがとう、一文字くん」
「違う、そこは呼び捨てだ」
「わかった、一文字」
作中随一のこだわりでしょ、ここ。
会話のリズムが悪くて最高。
2人とも、ひとりじゃないことが嬉しかったんだろうなぁ。
この後に揃って1号2号のポーズするのもかわいいしテーマソングが流れるのもとても良かった。
・イチローお兄さん「妹とは寝たのか?」
アジトに乗り込んできた本郷に最初にする質問がこれなのも笑うし、寝てないなら用はない(裏を返せば寝てたらどうするつもりだったのか)って興味無くすのもシスコン隠せてなくて面白かった。ヒロミといいお兄さんといい、ショッカー幹部は意外と感情がデカい。
・サイクロン号
お前、走攻守のパラメータ高すぎない?
当たり前のように空飛ぶし、銃でめった撃ちにされても部品一つ取れないし、敵の最重要装置である玉座も破壊するし、仮面ライダーよりもコストかかってない?
「新しいサイクロンが欲しい」って気軽に言われた時の政府の男、内心焦って頭の中でカチャカチャ計算してそう。
おわり。
面白かったね。
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