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女将塾ならやりたい仕事が増える、広がる、実現できる!20代管理職が語る旅館業のおもしろみ

「日本の温泉旅館を元気にする」を掲げる温泉旅館再生ベンチャー 女将塾で働くメンバーを紹介していきます。今回は、旅館ぬしや マネージャー、お宿 Onn中津川/湯田温泉の副支配人を務める20代若手管理職の座談会です(記事の内容は2024/10/09取材時点での情報です)。

若手管理職が女将塾にたどりつくまで

──皆さんが女将塾に至るまでの経緯についてお聞かせください。

(岩崎)お宿 Onn湯田温泉 副支配人 岩崎優です。女将塾歴は約2年で、2024年6月に副支配人にしていただきました。その前のチーフ時代は現場がメインだったのですが、今は事務的な仕事が中心になっています。

前職も宿泊業で、食事会場で3年、フロントで2年の経験がありました。先輩が女将塾に転職したと聞いて、どんな会社だろうと興味を持ったのがきっかけです。自由な社風に惹かれ、女性も活躍できる職場だと知って、わたしも力になれるかなと思い、転職しました。

お宿 Onn湯田温泉 副支配人 岩崎優さん

(山藤)旅館ぬしやのマネージャー 山藤美香です。支配人の補佐をしながら、現場に入りつつ、最近は事務的なことを勉強させていただいています。2018年にアルバイトから始め、その後正社員にしていただきました。

前職で営業と事務職を経験し、人とかかわることは好きでした。有福温泉は隣町で、わたしにとっては地元のようなところです。母が仲居をしていたこともあり、旅館業に興味はあったのですが、わたしには敷居が高いと感じていました。事務職を辞めたタイミングで、ちょうど声をかけていただいたのがきっかけになりました。敷居が高いと感じていた旅館業ですが、実際にやってみたらすごく楽しくて、一歩踏み出して良かったと思っています。

旅館ぬしや マネージャー 山藤美香さん

(古井)お宿 Onn中津川 副支配人の古井雅代です。4月に副支配人になる以前は、フロント業務の経験がなかったため、キーボードを1本指でひとつひとつ押すような感じで、勉強しながら事務仕事をやっています。

わたしもスタートはアルバイトからでした。旅館業をやりたいという強い気持ちがあったわけではなく、家から車で10分くらいのところにたまたまお宿があったから、くらいの感じです。アルバイトを続けるうちに、お宿の運営が女将塾に変わりました。

就職のため一度アルバイトをやめているのですが、就職がうまくいかず戻ってきてブラブラしていたところ、女将塾の方に声をかけていただいて出戻りました。アルバイト時代に、旅館で一緒に働いていたおばあちゃんたちにかわいがってもらったことは、良い思い出として残っていました。

お宿 Onn中津川 副支配人 古井雅代さん

若手管理職のやりがい・モチベアップ方法

──接客業のおもしろみ・魅力は何でしょうか。

(岩崎)「今、お客様はきっとこういうことを思っているんだろうな」と気づいて声をおかけし、お客様から「ありがとう」と言っていただけると、この仕事をやっていて良かったなと思います。

(山藤)お客様からのストレートな言葉は、身にしみてうれしいですよね。普段の生活では「ありがとう」ってなかなか言われないですから。

(古井)お客様と1対1で会話をすることができるから、食事会場の仕事が好きですね。

──では逆に、この仕事をしていていちばんつらかったことは何ですか?

(古井)他の施設へ赴任する際に、ホームシックになるのがつらいです。でも、行ったら行ったで楽しいんですけどね。

(岩崎)マネジメント業務を始めたてなので、スタッフをまとめたりするのが難しいなと落ち込んだりします。総支配人や支配人がスタッフを元気づけるのがとても上手なので、真似したいとは思うのですが、当たり前ですが上司ほどはうまくできなくて、自分はまだまだだなと悩むこともあります。

(山藤)お客様から厳しいお言葉をいただいた時に、ガツンとこたえます。ご指摘を受けたスタッフが泣いてしまったことがあって、それはマネジメント側が事前に防げるようにしておかなかったことが原因ですから、どうしておけば良かったんだろうと考え込んでしまいました。1日経つと「切り替えよう!」となるんですけどね。

──落ち込んだときに立ち直ったり、モチベーションアップの方法は?

(山藤)三角座りして、じーっとしています。「どうしたの、お腹すいたの?」と言われて食べ物をもらったりするんですが、そうじゃないと。しばらくそうしていると復活して、その後はケロッとしています。立ち直りは早いんです。考えてもしょうがないことってありますよね。

(岩崎)ゲームも好きなのですが、いちばんは睡眠です。よく眠ると、次の日に「よし、やるぞ!」と復活できます。

(古井)休日であっても皆に会いに行きたいのですが、「来るな」って言われるので、そういう時は仕方なく寝ていますね。

若手管理職それぞれのお宿と女将塾自慢

──それぞれのお宿の自慢をお願いします。

(岩崎)お宿 Onn湯田温泉は、大学生がアルバイトに来てくれるのですが「今まで経験したアルバイトの中でいちばん良いから、辞めたくない」と言ってもらえることが多く、続けていきたいなと思っています。たとえば、あまり細かく指示しすぎないとか。包み込んであげようくらいの気持ちで、叱ったことはないと思います。誰かがお土産を買ってきたら、皆で食べて「どこ行ってきたの?」と話したりもしますね。

お宿 Onn湯田温泉の和傘の飾り付け
和気あいあいなチームで考えた宿の装飾も自慢のひとつ 
お宿 Onn湯田温泉のクリスマスオーナメントの飾り付け

(古井)お宿 Onn湯田温泉は人があったかいですよね。中津川は湯田のあったかさともまた違って、ガチャガチャしているというか。新米の子をほわっと包むのが湯田なら、仲間に引き込むのが中津川かな。「ちょっと静かにしなさい!」と言いたくなる時もあるんですけれど。

直近は、お客様の8割が外国人の方になっているので、語学力を活かした仕事がしたい人には向いている職場だと思います。今働いてくださっているアルバイトの方は、語学力を活かしたいという志望動機の方が多いですね。

(山藤)ぬしやはお料理が強みで、本当においしいです。わたしたちスタッフも自信を持ってお料理の説明ができるから、お客様も良い反応を示してくださいます。接客のレベルアップにもつながっています。カニのメニューが始まるので楽しみです。

山藤さん自慢の旅館ぬしやのお料理(季節の会席の例)

──女性が活躍できる職場だから選んだ、といったお話がありましたが、女将塾自慢はありますか? また、活躍するために取り組んでいることがあれば教えてください。

(岩崎)自分がやりたいと思ったことを伝えると、すぐに「ダメだ」と言われてしまう職場で働いていたことがありました。幹部候補は男性ばかりで、女性は口を出すなという雰囲気もあったんですね。自分の意見を言うのは良くないことなのかなと思っていました。それが女将塾に来たらまるきり違って「自分の意見を言って良いんだ」と。

わたし自身、少し内気なところがあって、会議で自分の意見を言うのが苦手だったりします。9月に全国の支配人が集まる支配人会議に参加させてもらったのですが、皆さんそれぞれ個性があってすごいなと思いました。もっと自分のカラーを出していきたいと思っています。

(山藤)わたしは子どもが3人います。以前働いていた職場で、「子どもがいたら働けないでしょ」という雰囲気を感じたこともあったので。女将塾で長く働いてきて、その考えを剥いでもらったところがあります。時短勤務で入らせてもらっているのですが、マネージャーにもしていただきました。従来の旅館業ではなかなかできないことだと思います。

お子さんがいても、正社員で働きたい女性ってたくさんいると思うんです。女性が活躍できる職場が増えていくように、わたしも先頭を切って「できるんだよ」というのを示していけたらと思います。

ぬしやは女性の意見が主流になっているところもあり、男性の意見が斬新だと感じることもあります。男性の総支配人に現場を見てもらって「こういう考え方もあるよね」と言ってもらえると、新たな発見があったり。男性のお客様が同じように感じることもあるということですよね。男性の総支配人のおかげで、凝り固まっていたところがやわらかくなったようにも思います。

調理場は男性社会ですが、コミュニケーションはこちらからガンガンいくようにしています。「この新しいお料理、食べさせてください!」と自分から図々しくいきますね。お料理を出すスタッフが味をわかっていなくては良い接客はできないと思っていますから。それが伝わったのか、調理場からも「次からこれ出すから、食べてみて」と言ってくれるようになって、良い関係ができてきていると思います。

(古井)わたしは、男だとか女だとか気にせずやっています。キャリアアップしたいというよりは、お給料が上がるとうれしいなという気持ちでやってきました。それを続けてきたらいつのまにか副支配人にしていただけたので、「これもやらなきゃいかんのか」と思いながら、苦手なこともやっています。

女将塾若手管理職が描く未来

──これからやってみたいことはありますか?

(岩崎)将来的には、支配人をやってみたいけれど……。今はまだ、足りないかなと思います。まとめる力も不足しているし、数字が苦手で。その前に、もっとたくさんの経験を積ませていただきたいと思っています。

(山藤)わたしも将来的な目標は支配人ですが、今じゃないと思います。何かを背負って、包み込む容量がないなと。

直近でやりたいことは、雇用が難しい地域なので、今いるスタッフのチームワーク良くしていきたいと考えています。湯田や中津川の取り組みを見ていると、夏のちょうちん飾り夜鳴き茶漬けのような取り組みは、仲が良いからこそアイデアが出てきて、実現に至っているんじゃないかなと思うんですよね。ぬしやでは新しいアイデアが出てきても、なかなか実現まで至らないことが多くて。アイデアが出てきたら、どうやったら実現できるかを皆で考えていく。巻き込んで、実行する力が欲しいです。わたしたちスタッフが楽しんでいる取り組みは、お客様にも楽しんでいただけるはずですから。

お宿 Onn中津川の「夜鳴き茶漬け」 夏は「冷やし出汁茶漬け」も登場しました

(古井)若手社員が他の施設に行く機会が増やせたらと思います。施設の規模が大きくなって役割分担が明確になると、仕事が作業になってしまう場面も出てくると思います。わたしは旅館が好きで、たまに他の施設に手伝いに行くとおもてなしの心を思い出すことができますから。でもホームシックになってしまうので、最後は中津川に帰ってきたいんですけどね。

(山藤)ぜひ、ぬしやに来てください。一緒にカニを出しましょう!

(古井)行きたい!他の施設のスタッフと、もっと頻繁に会えると良いですよね。わたしたちが会いやすいように、大阪あたりに新しい施設を作ってもらえるよう偉い人にお願いしてみましょう。

(山藤)古井さんとは初対面でしたが、会ってすぐにガハハと笑い会える関係ってなかなかないので、すごく貴重だと思いました。

──これから女将塾で働くことになるかもしれない人にメッセージをお願いします。

(山藤)働いてみる前は、旅館業って何をするんだろうと思っていました。仲居さんのイメージが強すぎたのですが、実際に働いてみると、縁の下の力持ちのような仕事もある。わたし、部屋のセットが大好きなんですよね。部屋がきちんとセットされているから、お客様にくつろいでいただけるというのもありますし。そんなふうに、知らなかった楽しい仕事もきっと見つかると思います。「待ってるよ」「楽しいよ」と言いたいです。

(岩崎)山藤さんが言うように、旅館業に対してさまざまなイメージを持たれていると思いますが、それだけじゃないと言いたいですね。まず女将塾から入っていただいて、この仕事が楽しいと思っていただけたらうれしいです。

(古井)わたし自身、どうしても旅館の仕事がやりたくて女将塾に入ったわけではなかったのですが、おばあちゃんたちにかわいがってもらったり、宴会場でお客様とお話できたりするのがとても楽しく、続けています。

(岩崎)気軽な気持ちで働いてみたら、楽しくなってもっとやってみたい!と思う人も多いですよね。女将塾はそんなふうに思える会社だと思います。

女将塾で働くということ

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