第3回 産業・組織心理学&ネットワーク科学研究会「働く人のウェルビーイングの科学:計測手法と介入」開催報告
1/17(水)第3回 産業・組織心理学&ネットワーク科学研究会「働く人のウェルビーイングの科学:計測手法と介入」をオンラインで開催しました。
近年「ウェルビーイング(well-being)」に注目した人事施策に大きな注目が集まっています。しかし、そもそも「ウェルビーイング」はどのように捉え、測定できるのでしょうか?また、どのような手法で働きかけることができるのでしょうか?
今回の研究会では、まず、岩本氏から既存の心理学研究で扱われきた就労者の「ウェルビーイング」に関連する心理概念について紹介し、それらをサーベイで測定する方法について紹介します。続いて、大成氏から就労者と「産業僧」との対話場面の音声感情解析を用いたウェルビーイング介入の研究事例を紹介しました。
セミナー詳細
■セミナー名:産業・組織心理学&ネットワーク科学研究会(第3回)
■日時:2024/1/17(水)19:00~20:30
■テーマ:「働く人のウェルビーイングの科学:計測手法と介入」
■開催形式:オンライン
話題提供
■話題提供1:「職場でのウェルビーイングに関する心理概念と測定方法」
登壇者:岩本慧悟 (協会上席研究員、株式会社ZENKIGEN、東洋大学大学院、)
■話題提供2:「産業僧対話と音声感情解析から考える働く人のウェルビーイング」
登壇者:大成弘子(協会上席研究員、株式会社Interbeing)
タイムテーブル
19:00-19:05:ごあいさつ
19:05-19:30:「職場でのウェルビーイングに関する心理概念と測定方法」(岩本慧悟)
19:30-20:00:「産業僧対話と音声感情解析から考える働く人のウェルビーイング」(大成弘子)
20:00-20:25:質疑応答・ディスカッション
20:25-20:30:今後の研究会のご案内
登壇者プロフィール
岩本慧悟 | 株式会社ZENKIGEN、東洋大学大学院、上席協会研究員
東洋大学大学院社会学研究科博士前期課程修了。同大学院博士後期課程在籍中。専門は、産業・組織心理学、社会心理学。新卒で、ディップ株式会社にデータアナリストとして入社。ピープルアナリティクスの推進や、営業行動データ解析、マーケティング調査等を担当。その後、パーソル総合研究所やカオナビHRテクノロジー総研の研究員として人事領域での調査研究活動に従事。2021年から採用DXの「harutaka(ハルタカ)」や1on1改善サポートAI「revii(リービ)」を提供するZENKIGENの研究員として、採用面接やメンタルヘルスに関する研究を行なっている。著書:『実践ピープルアナリティクス 人材と組織を理解するための道具箱』(共著)、『未来思考の心理学 予測・計画・達成する心のメカニズム』(分担翻訳)
大成 弘子 | 株式会社Interbeing、協会上席研究員 データサイエンティスト/ピープルアナリスト。
専門は、ネットワーク科学、自然言語処理。働く人々を幸福にする分析」を自分の生涯のミッションとして掲げる。2013年にSNS上での人間関係はリアルとどう違うのかネットワーク分析の文をPLoS ONEで発表、翌日にMITtechnology Reviewにも取り上げられる。2014年に当時担当していた新規事業でのピープルアナリティクスサービスに従事したことがきっかけでピープルアナリストとしての仕事をスタートする。2019年成城大学データサイエンス教育研究センターアドバイザリー委員に就任、また「G検定講座」を担当。2023年に成城大学にて非常勤講師として「ピープルアナリティクス講座」を担当。 著書:『データサイエンティスト養成読本~ソーシャルメディアネットワーク分析』2016年、『データサイエンティスト養成読本~ピープルアナリティクス入門』2018年 話題提供:組織文化はミームネットワークで伝播することのサイエンス