読書記録 | 20歳の自分に受けさせたい文章講義
わたしは小学校の読書感想文が大の苦手だった。
本を読むのは好きなのだ。
読んだあとの新しい知識を得られた達成感、
読み終わってしまったちょっとのさみしさ、
思い返した時の高揚感、
忘れられないセリフ。
本って面白いと感じる。
でもどういう風に面白かったかときかれてもうまく話せない。
ましてや文章になんてできない。
夏休みの読書感想文は苦手の最たるもの。
せっかくの休みを台無しにするくらい憂鬱にさせる力を持つ。
作文を書くくらいなら算数の宿題が10倍になる方がよっぽどマシだと思っていた。
わたしの感想を聞くより先生も同じ本を読めばよい、と身もふたもないようなことを言っていた。
そんな私なので
作文は得意な人がかけばよい、
書ける人にはかけるのだ。
自分には到底無理、
と決めつけて生きてきた。
この本はそんな考えを裏返してくれる。
「学校の作文は忘れよう」
「気持ちを翻訳しよう」
「思いを書くという意識は捨てる」
「書くことは考えること」
学校の作文を忘れていいなんて嬉しすぎる。
本編の講義に入る前にすでに気持ちが引き込まれた。
学校では教わらなかった文章の書き方、魅せ方、読ませ方。
文章は誰かに何かを伝えるための技術。
その「技術」が余すところなく載せられていた。
ここに書いてある技を一つでも自分のものにしたいと感じた。
書いて伝えるためにはこうするしかない、
考えることから逃げたくない、
そう思えた本だった。
何かしら書く毎日。
この本を手元に置いて、
少しずつ実践しよう。