バフェットの財務諸表を読む力〜書評〜
私は、ウォーレンバフェットが好きです。
バフェットの言葉の中には仕事や投資で有用な事が沢山あるので、たまに持っている本を読みなおしたりします。
その中で、今回読み直してみて、良かったと思うところピックアップして感想を書きたいと思いますのでどうぞお付き合いください。
あなたは数えきれないほどの企業の年次報告書と財務報告書を読まなければならない。
新NISA始まったことで、投資信託を購入されている方も多いと思います。
そういう方からすると個別株を分析したり、経済指標を読んで考えることは、コスパが悪いと言われます。私は好きだから有価証券報告書や適時開示を見たりします。
投資対象となりそうな企業をスクリーニングして、その後会社資料を深く読み込むといったところでしょうか。
沢山の企業がどうやってビジネスをしているか、どういう事を考えているかというのことを考えながら財務諸表を見るのが奥深く面白いです。
利益そのものの数字より、「利益の源がどこにあるか」ということの方が重要
ウォーレンバフェットの投資のスタンスは長期バリュー投資です。
その中でも、競争優位の源泉があるものを特定し、割安になるタイミングで購入していく手法で大きな利益を上げています。
もちろん、生きる神様みたいな人の真似は出来ませんが、自分の頭で考えてで財務諸表を読み解き、さらに製品やサービスに触れ、中長期的に利益を出せるかどうかを自分の感覚で判断することは重要だと思います。
よく好きな商品を使っているからこの企業の株式を買うということがありますが、個人的には顧客の素直な反応なのでいいと思う。数字だけや頭の中で買い判断や売り判断したりもいいのですが、実際のサービスを感じたりするのはすごく大事だと思う。
会計はすべて売上高から始まる。しかし、この数字だけで、ビジネスを評価すべきではない
私も、仕事をするとき、売上高の数字を見ることは好きですね。
投資のみの考え方だと、売上なんて右肩あがりじゃないと意味がないといわれるかもしれませんが、企業は人です。人生山あり谷ありです。
売上高の数値だけではなく、売り上げの中身が大事なのはすごく共感出来ます。
法人税は真実の語り部である
これは凄い共感しました。
多分投資判断するなかでは、税金関係の内容をまじまじ見る人も少ないのかなと思います。
例えば、有価証券報告書の中には、税金の項目は、
PLでは法人税等と法人税等調整額。
BSでは未払法人税等
注記では、繰延税金資産の内訳、欠損金のスケジュール、税率差異
というような感じで結構ヒントがあります。
税金は数字の中で見えそうで見えないロマンというかエロスがあって好きです。
連結財務諸表等では難しいですが、単体財務諸表だとかなり正確な課税所得や加減算の数値、税額控除がわかります。その数字は直接書かれていませんが、見ればわかります。
まとめ
改めて本著を読み返すと、前回読んだ時とは違う視点で読めたのが良かったです。
比較的読みやすい内容で書かれているのでおすすめです。
ウォーレン・バフェットの凄さは真似は出来ないけど、個別株+ファンダメンタル投資をやられる方なら読んで損はない1冊かと思います。
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