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街とその不確かな壁感想文

村上春樹著 街とその不確かな壁
 ぼくときみが住む、高くて頑丈な壁に囲まれた街の物語。主人公のぼくが高校三年生、きみが高校二年生の時にふたりは出会った。その当時はきっと思いも寄らなかっただろう。これが一生に一度の出会いだったことを。長い生涯の中で、早い時期に出会ってしまったきみ。 
 きみを忘れられず、大人になった私。私はきみの傍にいたい。この場所で一緒にいたい。ぼくときみが作った話に出て来る街の中で、きみはきみのままで、私はわたしのままでいい。
 そう思っていたのに、自分の影のせいでこの街を離れることになった。仕事を辞めて図書館の仕事に就いて、子易さんに出会う。それから私の生活は一転する。
 村上春樹は何冊読んでも苦手だった。この長い小説もやはり苦手だ。独特の癖が良いので評価されているのだろうが、わたしは苦手だ。真っ当過ぎて輝き過ぎて、読後に気色悪さが残る。こんなに長くなくてもいい内容。大概にしてわたしが思う事だ。麺類好きだけど、ラーメンか蕎麦かうどんかパスタ好きかで別れるような好みの話。あんまりこの感想文を真剣に読まないでね。
 最後の最後はどや顔をしている作者を思わせた。もちろんわたしの性格の悪さ故だ。途中から展開が読めてしまって、結局その通りだったので最後は少し残念だった。悪い人間以外が誰もが幸せな世界だった。のらりくらりと引き延ばして結局この分かりやすい結末なのか~。自分の思い通りになるとがっかりするってなんか変だね。次も村上春樹の長編出たら絶対買いますけど、同じ事言う気がする。文句言いながらまた読んでる自信がある。


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