君たちはどう生きるか 宮﨑駿監督 ネタバレあり まず2016年からの構想制作に敬服です。本当に頭が下がります。現在御年82歳。元気過ぎますね。今回のこの映画、原作を読んだ事があるんですが、原作は余り関係ないですね。宮﨑駿のやりたい事をやった映画です。ジブリのファンタジーで美しい物などはほぼ出て来ません。今回は今までと真逆という感想が一番です。エンタメゼロで冷や汗。作画は勿論最高です。宣伝ゼロでワクワクはしました。 マザコン、矛盾とその葛藤が、主人公真人を通して82年の
##NAME## 児玉雨子著 ネタバレあり。 主人公雪那(せつな)の短編小説。物語はおよそ10年前の子供の頃の自分と大人の自分を交互に見せる。終始淡々として柔和な文体の中に時々鋭利な刃物が混ざっているみたいで、綺麗な言葉と美しい比喩、細かい描写で雪那の現実が描かれている。同じ技能事務所の美砂乃ちゃんに対する嫉妬を含む憧憬や、10年前の水着での撮影は児童ポルノだったかどうか、10年前の学校生活や人気がなく水着での撮影会に呼ばれないしそもそも水着が嫌で、受からないオーディシ
ハンチバック 市川沙央著 ネタバレあり 障がいのある主人公のお話です。私の身体は生きる為に壊れて来た。とあるように、背骨は湾曲し肺は潰れ歩くことは出来ない重度の障がい者の日常の話でもあるので、分かりやすい文章で分かりやすい言葉で出来ていた。 そして短編なのでサクっと最後まで読めます。しかし、重度障害でも妊娠中絶をしたいと望む主人公の釈華(しゃか)の話なので重く感じる人もいると思います。Twitterで生まれ変わったら高級娼婦になりたとか、クラウドソーシングで風俗のライタ
クスノキの番人 東野圭吾著 不当解雇された腹いせに、犯罪に手を染めてしまった玲斗が、弁護士費用を出す代わりに、突然クスノキの番人に任命されることから始まります。玲斗は何も分からないながら、祈念の案内役を務めます。クスノキの番人の意味が、玲斗の成長と共に分かるようになっています。はじめは好奇心任せで動いていた玲斗が、少しずつ意味を見出していきます。自分自身でわかるようになると、さらに自覚が生まれ、また成長をしていきます。 私は玲斗のただ流れに身を任せるしかない気持ちが
夢と金 西野亮廣著 読んでみました。文章の分かりやすさが異常。難しい言葉が一切ない。わからない漢字を調べる事もないし、NFTの辺りでさえ、専門用語だらけで横文字だらけになっていなかった。読みやすいって素晴らしい。NFTやDAOの本を読んだことあるけど横文字だらけでまあまあ辛かった。 この本はタイトル通りの本で、夢を追うには必ずお金が要るってはなし。大半の大人は実感しているはず。衣食住で苦労すると、夢なんて追えない。そもそも夢なんて、やりたい事なんて思い付かない。 経済
僕のヒーローアカデミア 38巻hopes 堀越耕平著 コミック派なので発売をいつも楽しみにしています。 絵が画力が上手過ぎて、毎度上限を突破してます。どんどん絵が生々しくなって、リアル。それにコマわりが相まってなんだか動画見てるみたい。 38巻泣けました。最初のトガちゃんが「できたらよかったね。」「もう遅い。」からの無限増殖サッドマンズデスパレード。もう私は絶望してます。泣いてます。トガちゃんの気持ちが痛い。ヒーローとヴィラン。はっきりとした境界線が見えて大好きな仲
アルバム ひみつスタジオ アーティスト スピッツ 1曲目、i-o(修理のうた)から始まり最後の13曲目、めぐりめぐってまで、最高。大最高。おとなしめに始まる優しい曲調のi-o(修理のうた)が最初。歌詞の「愛を」の部分でタイトルのi-oになっていた気付いた。そしてジャケ写のロボットの為の修理の歌だねきっと。なんて妄想してみたり。草野さんの低音が好きなんだけれども高音もやっぱり好き。 4曲目の美しい鰭はっそのまま美しい曲。歌詞にある「心配性の限界は 超えてるけれど」とか病
自分で呆れている。 自分が情けない。何度も何度も自分に誓ったはずだった。 お金に困るような事はしないと。今月は21万円、来月はきっと25万円カードの請求が来てしまう。いくら子供の進学時だからといって、ない物を先に使うなんて馬鹿だ。こんな事をあと何回経験すれば私は辞められるのだろう。 今さらクレジットカード無しでは生活出来ない。銀行のキャッシュカードの暗証番号を忘れるくらいに、私は現金を持っていない。生活は旦那から貰う10万円から支払っている。家賃と光熱費、学費以外の生活
村上春樹著 街とその不確かな壁 ぼくときみが住む、高くて頑丈な壁に囲まれた街の物語。主人公のぼくが高校三年生、きみが高校二年生の時にふたりは出会った。その当時はきっと思いも寄らなかっただろう。これが一生に一度の出会いだったことを。長い生涯の中で、早い時期に出会ってしまったきみ。 きみを忘れられず、大人になった私。私はきみの傍にいたい。この場所で一緒にいたい。ぼくときみが作った話に出て来る街の中で、きみはきみのままで、私はわたしのままでいい。 そう思っていたのに、自分の
中村文則著 逃亡者 を読んで。ネタバレ要素あり。 初めは、何かをやって面白く逃亡し、最後は逃げ切る物語なんだと思って手に取った。しかし、犬が吠えている。から始まったこの小説には、全く爽快感がなかった。ザ、憂鬱。こんなに長い小説が、ずっと重い。ずっと重くて、笑えないし、主人公の山峰がずっと辛い。この最初の一文からすでに、山峰はもう山峰ではなかったんだなと、最後まで読んで思った。それからきっとBはいない。山峰が調べていた日本で起きたキリシタン迫害や戦争に詳し過ぎるのは、自分と
そんなものはないと思ったけど、エアコンが効いた部屋ってのは、間違いない。効いていればどこにでも住める。そしてどこでもいいよって言うなら、「鳴らせ~麦わら~シャンドラの灯を!!!」でお馴染みの 空島に住みたい。空島最高。 空島にある古代都市シャンドラ。ワンピースを知っている人はきっとは涎出してるはず。空島の沈まない雲とか、建築材料になる雲とか、色んなダイヤルで色んな挑戦をしてみたい。大きな蛇に飲まれてみたい。 空島編は、ティカル遺跡がモデルと言われています。ジャングルにある