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『今が苦しいあなたへ〜少しでも楽に生きるために押さえる3つのこと』

(はじめに)
 最近、日本では10月に真夏日の記録を更新したかと思えば10度近く一気に気温が下がって寒くなりました。

 そんな激しい気温差で身体がついていかないなんてなっていませんか?少なくとも私の職場では風邪が流行っています。

 しかしついていかないのは身体だけではなく、心もです。

 私は最近、激しい気温差で身体にべっとりとした重いものが肩に乗っかるような感覚に陥り動くのも辛かったということがありました。

 そういえばうつ病を患った方が良い方向に治ってきたと思ったら激しい気温差がトリガーとなって再発したという話があったような・・・

 そう思い押し入れをあさって出てきた本、それが田中圭一さんが書かれた著書、『うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち』でした。

 久々にこの本を読んだ時、ブラック企業で働いていた時や、前触れなく給料を未払いにされて1ヶ月タダ働きの挙句失業した時を思い出しました。

 あの時は本当に世界が灰色に見えて、何を見たり聞いたりしても何も感じない状態でした。

 現在の激しい気温差ももちろんですが、コロナ禍での業績不振による失業、物価上昇はするけど賃金は上がらない生活苦、能登半島の地震で苦しんでいる人がいる中で選挙のことしか考えていない現状の日本・・・

 改めてこの本を読んだ時、様々な苦しみの種がたくさんあり、どんな人だってうつ病になり得ると感じました。

 何かしたい。しかし医者でも何でもない自分に何ができるのか。今まさに苦しんでいる人が少しでも前を向けるよう文章に残すことを決心しました。

 そこで今回は私が試しに現在進行形で実践している隙間時間で運を上げる方法を書いていきます。その際は中野信子さんの著書『新版科学がつきとめた「運のいい人」』を参考にしております。

 とても簡単ですが心が軽くなり前向きになれる方法ですので、難しく考えず温かい飲み物を飲みながらこの記事を読んで実践してみてください。

 こんな厳しい世の中です。たった一人でもこの記事で疲弊している心が軽くなれば幸いです。


(1)「自分は運が良い」と口にして言う。

 これは単純ですが、本当に効果があると思っています。何度も口に出して言い続けてみてください。

 心の中で言うのも良いのですが、口に出して決め込むことで脳が受け取りやすくなり、その通りにしようとしてくれます。

 「自分は運が良い」と言うことに根拠は入りません。良い意味で脳を騙してあげてください。

 とはいえ口で言い続けたとしても脳がネガティブなことを考えてしまう時もあると思います。

 そんな時こそ寺でお経を唱えるように運が良いと言い続けてください。思考することは人間の大切な能力ですが、時にそれが起こってもいない不安に人を陥れてしまい、結果不幸に感じてしまうということが起こってしまいます。

 これは人によるのかもしれませんが、私は三週間試していたら、確実に良い方向に思考と運が変わっていったと実感しています。

 お金も掛からないで運が上がれば儲けものくらいの感覚で、まずは「自分は運が良いと口にするを試してみてください。

 ちなみに同じくらい効果があるのがよく言われる紙に書いて自分の見えるところに貼っておくことです。大きな文字から刺激を受けて、環境から整えておくことが重要となってきます。合わせて試してみてください。


(2)自分を好きになって大切にする。

 何をするのも、自分あってこそです。自分自身を何より大切にすることを心がけることが重要です。

 中野信子さんの『新版科学がつきとめた「運のいい人」』には運のいい人には自分を大切に扱うとあります。

 実際に自分を大切にすることが、運のいい人たちには共通してあるようです。

 『うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち』の中で、田中圭一さんがうつになったきっかけに「自分をキライになったことです」とありました。

 自己嫌悪という些細なきっかけがうつ病を引き起こしてしまう。

 そしてとある本から薬ではうつは治らないこと、そしてそのやっつけ方として「自分を好きになる」ことを見出していました。

 また、心の奥底まで自分を好きで満たす方法として「アファーメーション」(肯定的自己暗示)というのが出てきます。これは朝目覚めた時に「自分を褒める言葉」を唱えるというものです。

 私はこれを取り入れて「私は運がいい」と朝目覚めた時に言うようにしています。

 「私は運が良い」を普段口にすること、同時に「アファーメーション」を行うことで些細な出来事が当たり前ではなく、有難いことで私は運が良いんだなと、本当に良い方向に向かっていると実感しています。


(3)上手に付き合う
 もし気分が前向きになり行動力が出てきたとしても、何らかの出来事や外部刺激がトリガーとなり、気分が落ち込むことも出てきます。

 田中圭一さんの著書ではこれを「突然リターン」と表現し、自身も突然リターンの原因を必死で調べた結果、「激しい気温差」だとわかりました。

 その時に重要になってくるのが無理にどうにかするのでなく「うまく付き合う」ことです。

 そんな中で私が好きな言葉になったのが「人生の自習期間」です。

 これは田中圭一さんの著書で精神科医のゆうきゆう先生が出てくるのですが、先生も気持ちがアップする時とダウンする時があり、ダウンした時はあえて創作活動はやめ、無駄な抵抗はせずに読書することにしていると語っています。気持ちが落ち込んだ時は「人生の自習時間」と考えて、その時間に相応しいやるべきことを見つけておくことが大切です(田中:P103〜P104)と話しています。

 同時に、「悩みそのものを何とかしよう」とかムリに考えない方がいい(田中:P105)とも言われています。

 悩みとは、真空掃除機のようなもので空虚な心は悩みをどんどん吸い込みます。それを止めるためには「ペットを飼う」とか「アイドルにハマる」とか新しいことを始めるといいです(田中:P105)。

 私は散歩するのが好きでしたが、その延長で新たに花の写真を撮ってみたり、身体に優しいヘルシー料理を作ってみたり、試行錯誤で新しいことを始めてみています。

 同時にそのやることについては是非自分が面白そうだと思うもの、すなわち自分の物差しで決めて頂きたいです。

 他人がどう思うかを挟んでしまうとそれ自体がストレスになってしまいますので、他人は他人。自分は自分。是非自分の心に従ってみてください。

 見つからない時はとりあえず寝てみる、ごろごろしながら漫画を読むだっていいのです。

 生きている限り様々な悩みは出てきてしまい、払拭することは困難であります。だからこそ、やりたいことや好きなことを見つけておくと同時に、新しいことを始めてみるのもいいです。



(終わりに)

 私はもともと心理学に興味はありましたが、専攻で学んでいたわけではなく大学の講義を一度受けて産業カウンセリングを学んだくらいでした。

 それが、ブラック労働や失業した経験からうつ病手前くらいになってしまい、死にたい衝動に駆られていました。

 そんな時にフロイトやユング心理学の本を読んで再び学ぶようになったことが自分自身とは何か、人間とは何か、考えるようになった時、うつ状態から脱出できたと思います。

 私にとっては、哲学や心理学などの学問を学ぶことや読書、創作活動が良い薬だったようです。

 私は実際に精神科に通ったりはしていないので何ともいえない所ですが、中にはもっと苦しんでいる方もいらっしゃると思いますので、実際に受診して専門医に診てもらうことは大事と思います。

 今回、記事に書いたことを実際に試して見るもよし、以下に書いた参考文献を実際に読んでみるもよし、今回は、特に参考文献①と②を使わせていただきました。正直、もっと伝えたい部分はあるのでまた改めて使わせていただきます。それくらいおすすめです。

 ③のゆうきゆう先生も様々な書籍を出していますので、改めて参考にさせていただきます(②でもゆうきゆう先生出演していましたね)。

 大事なのは読んでいるあなたが少しでも前向きになれるきっかけを作ることなので、そうなれれば幸いです。


参考文献
①『新版科学がつきとめた「運のいい人」』、中野信子(著)、2023年9月10日初版、株式会社サンマーク出版
②『うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち』、田中圭一(著)、2017年1月19日初版、株式会社KADOKAWA
③『マンガでわかる心療内科10』、ゆうきゆう/ソウ(著)、2014年3月10日、株式会社少年画報社(発行所)

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