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実体経済と金融経済における決算書の役割

会社の活動サイクル


簿記は会社の活動を記録する技術です。会社はどのような活動をしているでしょうか。

①資金調達
まずは、資金調達。株主や銀行からお金を出してもらいます。

②投資活動
その資金を使って設備や人材に投資し、個人は会社の仕組みに労働力を提供します。

③会社は設備投資や人材投資で作った稼ぐ仕組みを使って収益を上げます。収益からコストを引いて残った利益から、株主にお金を渡します。

会社は、このプロセスを繰り返して成長する

人材投資と個人の関係

個人が会社の稼ぐ仕組みに労働力を提供すると、その対価がもらえます。

会社がお金を生むプロセスに、個人は自己のスキルを提供する

実体市場とは

このように、実際に設備や人材に投資をして、モノやサービスを作り出して売る市場は「実体市場」です。

ある会社が実体市場で儲かる仕組みを使って稼いでいるということが分かってくると、そこに投資をする人が増えます。

金融市場とは

投資をする人は、お金を稼ぐ仕組みに投入して、お金を増やします。これが証券投資です。証券が売買される市場は「金融市場」と呼ばれます。


決算書は、実体市場の投資、金融市場の投資どちらにとっても、会社のお金の流れを掴む重要な判断材料になっています。


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