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『あしたのジョー』のキャラを料理対決させたら?~ AI判定

『あしたのジョー』に出てくるキャラクターのボクシングの実力比較をAIにさせたらどうなるか・・・そんな興味から、各種データを入力した上で、判定させてみたんですけどね。
取り上げたのは、主人公の矢吹丈、その宿命のライバル力石徹、力石死後の好敵手カーロス・リベラ、東洋王者だった金竜飛、完全無欠の世界王者と呼ばれたホセ・メンドーサ。さらに、力石死後のスランプの時期に、丈に勝った日本王者のタイガー尾崎。そして同僚のマンモス西と、力石の死の直後で自暴自棄の丈を、屋台でノックアウトした「暴力おでん屋」も参戦させてみたのですが(シャレで)。

矢吹丈をKOした暴力おでん屋

結果はまあ、このようになりました。

1.ホセメンドーサ・・・圧倒的な世界王者の実力
 ホセは世界王者として圧倒的な技術と経験を誇り、ディフェンス能力も突出しています。カーロスを廃人にし、丈に対しても試合を完全に支配していました。テクニックで他を圧倒するスタイルは、どの相手に対しても有効です。

2.力石徹・・・精密な技術と強靭さ
 力石は技術、体力、精神力のバランスが非常に優れており、丈を倒した実績があります。試合運びの冷静さと正確なパンチングは、他の選手に対して大きな脅威です。ただし、世界トップレベルのホセには、及ばない可能性があります。
3.カーロスリベラ・・・攻防のバランス
 カーロスはホセに敗れ廃人となる運命を辿りますが、対戦前にはホセに警戒されており、丈とフルラウンド引き分けた実力から、力石と並ぶ選手と評価できます。タフネスと攻防のバランスは秀逸です。
4.矢吹丈・・・精神力と逆転力
 丈はタフネスと執念で戦うファイターです。「後半に逆転する力」が特徴で、実力以上のパフォーマンスを見せ、その精神力はホセさえ恐怖させました。ただし、序盤にダウンを奪われやすい弱点があり、ホセや力石には劣ります。
5.金竜飛・・・序盤の強さと後半の失速
 金は序盤の強さとスピードが武器で、丈を圧倒する場面を見せました。しかし精神面での脆さがあり、逆転されるリスクも高いです。
6.タイガー尾崎・・・戦力不足
 タイガーは丈に勝利した実績がありますが、丈が力石の死後、精神的に不安定な時期だったことを考慮すると、実力的には中堅以下と見られます。
7.マンモス西・・・技術的に未熟
 西はパワーはあるものの、ボクシングの技術や戦略面では他の選手には劣ります。競技者としてはトップ選手には遠く及びません。
8.暴力おでん屋・・・完全に素人
 おでん屋はボクシングの素人であり、ルールに基づく試合では完全に不利です。喧嘩では強さを発揮しますが、ボクシングでは全く通用しないでしょう。

・・・まあ原作を熟読している私にも、概ね納得できる評価が下されたわけですが。

やっているうちに、もしもこの8人が、ボクシング以外の分野で競い合ったらどうなるのか、全然違うランキングになるのか、そうでもないのか・・・ということに興味が湧いてきましてね。
喧嘩とか、他のスポーツとか、芸術方面とかで、AIに比較させてみたんですよ。

その中でも「料理作り対決」をさせてみたら、各キャラの個性や特徴がよく出てきて、とても面白かったんですよ。
(ボクシングでは不利な「暴力おでん屋」が、どこまで善戦するかも注目でしたしね)

なのでその、『あしたのジョー』キャラ8人の、各種料理作りでのAI優劣評価ランキングを、以下に紹介していきたいと思います。
余裕ある気持ちで楽しんでいただけたら、幸いです。
まずは、寿司職人としての適性評価からです。


<寿司職人対決>

1・ホセメンドーサ・・・美しい握り寿司、上品な接客
 ホセは完璧主義者で、細部まで徹底的にこだわる性格です。ネタの選定、包丁捌き、酢飯の温度管理、盛り付けの美しさまで一切の妥協がないため、非常に高品質な寿司を作り上げるでしょう。彼の冷静さと集中力は、すし職人としての天性の才能です。
2.金竜飛・・・ネタの切り揃え、正確な握り
 金は真面目で職人気質な性格であり、繊細な手先の器用さも持ち合わせているため、寿司作りに適性があります。彼は無口ながらも、真剣に寿司と向き合うことで顧客に「誠実さ」を感じさせるタイプの職人でしょう。
3.力石徹・・・強く均一な握り、安定感
 力石は冷静で器用な一面があり、強い集中力とタフな精神力で、長時間の
仕込みや握り作業にも耐えられます。しかし完璧主義者のホセや金に比べると、若干の細やかさに欠ける部分はあるでしょう。
4.矢吹丈・・・創作寿司、新しいネタの発想
 丈は型破りの発想で、伝統にとらわれない自由な握りで「独創的な寿司」を提供するでしょう。しかし高級店には向かないかもしれません。勢いで人気を集めるタイプです。
5.カーロスリベラ・・・巻き寿司、カジュアルな寿司作り
 カーロスは器用で手先が軽やかなため、基本的な寿司作りはこなしますが、寿司を握ることに熱中しきれず「楽しく作る」ことに重きを置くでしょう。接客の明るさは抜群で、顧客には好かれる寿司職人です。
6.マンモス西・・・ボリューム重視
 西は食いしん坊で寿司が大好きですが、不器用なため、見た目や仕上がりに粗さが出てしまいます。彼の寿司は「豪快な大盛り寿司」になりそうです。
7.タイガー尾崎・・・力強いが雑な握り
 タイガーは短期で粗暴なため、寿司作りには向きません。ネタやシャリへのこだわりも薄く、店の評価は低くなりがちです。
8.暴力おでん屋・・・客を怒鳴る、寿司崩壊
暴力おでん屋は、そもそも寿司職人のルールや技術を守る気がありません。雑に握った寿司を出し、客に対して暴言や暴力を振るう可能性もあります。
寿司作りの繊細さや誠実さとは正反対の存在です。

・・・精密な技術を持つホセと金が、上位に来ました。丈とカーロスは楽しさ優先のために中位に甘んじ、暴力おでん屋は、調理人でありながら、その
性格が災いして、最下位になってしまいました。
 次はイタリア料理での対決です。

<イタリア料理対決>

1.カーロスリベラ・・・陽気で器用、イタリア料理の神髄
 カーロスはラテン系の陽気な気質で、イタリア料理の「情熱」と「大胆さ」をしっかりと表現できるタイプです。手先が器用で、パスタを作る技術やピザ生地を伸ばす動作も軽やかにこなしそうです。顧客に対するサービス精神も抜群で、カジュアルながら本格的なイタリア料理を提供します。
2.ホセメンドーサ・・・完璧な高級イタリアン
 ホセは完璧主義者のため、技術面では最高レベルのイタリア料理を仕上げるでしょう。ただ彼の料理は「格式高く洗練されすぎている」ため、イタリアの家庭的な温かみには欠けるかもしれません。
3.力石徹・・・安定感あるクラシカル
 力石は冷静沈着で器用なため、パスタや煮込み料理を丁寧に仕上げ、安定感のある味を提供するでしょう。しかし情熱や遊び心に欠けるのが難点です。
4.矢吹丈・・・独創的な創作イタリアン
 丈は型破りな性格のため、独自の発想でイタリア料理を作ります。斬新なトッピングや大胆なパスタソースを考案し、「創作イタリアン」の人気店になりそうです。ただし、繊細な技術にはこだわらないため、仕上がりにムラが出るでしょう。
5.金竜飛・・・几帳面すぎるシンプル料理
 金は真面目な性格ですが、イタリア料理の「陽気さ」とは対照的なため、料理には几帳面さが出すぎて、無機質な印象になりそうです。
6.マンモス西・・・具沢山ピザ
 西の料理は「ボリューム重視の家庭料理」になりそうです。大量のチーズや具材を使い、「豪快な大盛りピザ」が名物になりそうですが、繊細な技術では劣りそうです。
7.タイガー尾崎・・・雑な料理
 タイガーは繊細な料理作業が苦手で、ピザ生地を雑に伸ばしたり、火加減を誤ったりして、まともな料理が作れない可能性が高いです。
8.暴力おでん屋・・・料理破壊、客を威嚇
 暴力おでん屋は、そもそも真面目にイタリア料理に取り組む気がありません。材料を投げつけるように扱い、仕上がった料理は見るも無残な状態でしょう。さらに客に対して暴言や暴力を振るうため、料理以前の問題となります。

・・・ここではラテン系の陽気さとサービス精神を持つカーロスが、ホセの完璧主義を越える評価を受けました。暴力おでん屋は、ここでもイタリア料理に対する適性が欠けると判定されていますね。
 しかし次のうどん作り対決では、波乱が起こります。

 

<うどん作り対決>

1.暴力おでん屋・・・力強い麺と絶品の出汁
 
うどん作りに必要な力仕事は、暴力おでん屋の豪快な性格に最も適しています。特に「こねる」「踏む」といった工程において、彼の腕力が最大限に発揮され、極上のコシのあるうどんが生まれます。また普段がおでん屋であるため、出汁も絶品に仕上げるでしょう。

2.マンモス西・・・うどん作りへの情熱
 
減量のつらさから夜中に屋台のうどんを求めるほどの「うどん愛」を持つ西は、うどん作りへの情熱を発揮する可能性があります。力仕事が必要な生地作りにも向いていて、しっかりしたコシのある麺が打てます。
3.力石徹・・・丁寧な工程と安定感
 力石は非常に真面目な性格のため、うどん作りの工程を一つひとつ丁寧に行います。生地をこねる力強さもあり、完成度の高いうどんを作れるでしょうが、過度な減量経験があるため、精神的な複雑さが影響する可能性があります。
4.矢吹丈・・・荒削りだが美味しい
 ジョーは創造性が高く、うどん作りにも独自のアイディアを取り入れます。ただし、途中で飽きてしまう性格や、大雑把な面があるため、仕上りが安定しない可能性があります。彼が作るうどんは「荒削りだが美味しい」という評価になるでしょう。
5.カーロスリベラ・・・適当で楽しさ重視
 カーロスは陽気で楽しむながら作業しますが、丈同様、途中で適当になってしまい、生地作りや麵打ちが中途半端になるでしょう。仕上りは「楽しさ」重視のうどんになりますが、コシや味は期待できません。
6.金竜飛・・・繊細な味付け
 
出汁や味付けに関しては繊細で完成度が高いですが、生地を打つ際の力強さや豪快さに欠ける部分があります。
7.ホセメンドーサ・・・見た目重視も味は平凡
 見た目の美しさにはこだわるものの、力仕事は不得手で、肝心の麺のコシやシンプルな美味しさを追求する点では、他のメンバーに劣るでしょう。
8.タイガー尾崎・・・焦りと雑さが目立つ
 生地がうまくこねられず、麺も太さがバラバラになる可能性が高いです。また、味付けも雑で、完成度の低いうどんになるでしょう。

・・・何とここでは、その腕っぷしと出汁作りを買われて、「暴力おでん屋」がトップに立ったのです。AIもよく見ているものですね。しかも屋台でうどんを盗み食いして、鼻からうどんを垂らした西を2位に持ってくるあたりは、原作の理解度も高いです。

ということで、ここまで主人公である矢吹丈が、上位に食い込めていません。独創性がありすぎること、安定感がないことがその要因となっているのですが・・・そんな中で、ついに丈がトップに立ったのが、次のバーベキュー対決でした。

<バーベキュー対決>

1.矢吹丈・・・豪快さと勢い
 丈は豪快で直感的なスタイルがバーベキューにぴったりです。火加減も感覚で最適化し、豪快に肉を焼き上げる姿は、周囲を巻き込んで盛り上げる「野生の本能」を感じさせます。

2.カーロスリベラ・・・陽気なエンターティナー
 カーロスは陽気で仲間を大切にする正確であり、バーベキューではエンターティナーとして活躍します。肉を焼く姿がカッコよく、盛り付けも少し洒落た感じになります。南米風のスパイスや焼き方も披露するでしょう。
3.マンモス西・・・食欲の塊
 西は肉が大好きで、肉の部位ごとの美味しさを知り尽くしているため、焼き加減や味付けについては、意外なほど職人的です。特に、脂がのった肉のジューシーさを完璧に引き出します。ただし、焼きながら自分で食べてしまうため、仲間には少しづつしか行き渡りません。
4.暴力おでん屋・・・安定した火加減と強引な提供スタイル
 普段おでんを作っているだけあって、料理の火加減や温度管理に慣れています。焼き方はワイルドながら、焦がさずに仕上げる技術があります。しかし参加者に対して「お前、食え!」と強引に食べさせようとするのが、少し怖いかもしれません。
5.力石徹・・・ストイックな焼き方
 力石はストイックな性格のため「肉はたんぱく質源だ」という合理的な視点で肉を焼くでしょう。減量中を思い出し、脂を徹底的に落としてヘルシーに仕上げる可能性が高いです。味は悪くないものの、「カロリー制限の肉」になってしまい、楽しさという点では劣ります。
6.ホセメンドーサ・・・完璧主義だが遅い
 ホセは完璧主義者であり、バーベキューでも温度や時間を細かく管理しようとします。しかし細かすぎるあまり全体の進行が遅くなり、「まだ焼けないのか?」と周りにイライラされることも。さらに完璧さを追求するあまり、少しでも焼きすぎると、「これは失敗だ」と提供をためらいます。
7.金竜飛・・・淡々と焼くだけ
 金は団体行動に興味がなく、淡々と焼くだけで会話にも加わりません。また、焼き加減も極端で「焼きすぎ」もしくは「生焼け」になることが多いでしょう。
8.タイガー尾崎・・・焦がしてしまい失敗
 タイガーは短期で我慢が効かないため、火加減の調整やじっくり焼く作業が苦手です。結果的に肉を焦がしてしまう可能性大です。周囲からも不評で、全体の雰囲気も少し悪くなるでしょう。

・・・やはりバーベキューでは、丈の野生の魅力が、最大限に発揮されるということでしょうね。バーベキューでは座持ちという要素も重要になってくるので、寡黙な力石や金、焼きが遅いホセの評価が低くなっていますね。そんな中で「暴力おでん屋」は、火加減の調節の上手さで、粗暴性を補う評価を受けているのが、印象的です。タイガー尾崎は、全てのスペックが低い男として、認識されてるようです。


・・・他にも色々な料理作りにチャレンジさせたのですが、全てのランキングを書くと長くなるので、1位になった人だけ、あげていきますね。
(各人の個性に則った結果となったものをピックアップしました)

<おでん作りNO.1>

1.暴力おでん屋・・・おでん界の絶対王者、強烈な客あしらい
 おでん作りの世界においては、暴力おでん屋が圧倒的に強いです。彼はおでんのプロとしてすでに実績があり、出汁の取り方、具材の煮込み方に関しては、他のメンバーを遥かに凌駕しています。客に対する態度は乱暴ですが、常連客もついていると考えられます。彼の作るおでんは、屋台の魂を感じさせる究極の一品です。
 

<ヘルシーメニューのNO.1>

1.力石徹・・・栄養管理の頂点
 壮絶な減量経験を積んだ力石は、カロリー制限や栄養管理には誰よりも詳しいです。味付けはほとんどせず、素材の味を活かした蒸し野菜やサラダ、糖質カットのメニュー。豆腐や卵白を使った料理、雑炊やおかゆを、最低限のエネルギー摂取で満足感のある形で仕上げる、等々。彼の料理は味気なさを越えた「命をつなぐ料理」として、多くのアスリートたちに支持されるでしょう。

<スタミナ料理NO.1>

1.マンモス西・・・圧倒的ボリューム
 マンモス西は食べることへの情熱が人一倍です。ニンニクたっぷりの焼肉丼やカツカレー、ガーリックチャーハンなど力強いメニューで、とにかく「量が多い」ことが特長です。食べる側の気持ちがよくわかっており、ボリューム満点で満足感のある逸品を提供します。

・・・とまあこういった結果となりました。
原作を読んでいる私としては、大変に「らしい」結果だなあと思って、色々と笑ってしまったのですが、皆さんはどうでしょうかね。
(特に「暴力おでん屋」をディスリながら、認める分野ではしっかり認めているのが、面白かったです)
好評だったら、続きをやりたいところです・・・
 




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