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‟無理のないペース”を維持することが、累積的な成果を生みだす。-ウサギとカメ理論-
おはようございます!
あっという間に過ぎる日々の早さに、圧倒的され続けている今日この頃です。
#スロースターター
#のんびり
#金曜日
さて、今日も読書メモの回です。
「エフォートレス思考 ―努力を最小化して成果を最大化する― (著:グレッグ・マキューン/訳:高橋璃子)」
前回から、エフォートレスの仕組み化を観てまいりました。累積的な成果を生むために心掛けることは何かでした。Learn・Liftに続く、3つを観ていきましょう。
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〈Automation〉
「もっとしっかりと注意をしていたら……」と考えることは多いと思います。著者は、人類の進歩と共に、人間の管理能力を超えているため、ワーキングメモリ自体に負荷を掛けない方法を提唱しています。
例えば、チェックリストを作り、記憶に負荷を掛けずに実行することもその一つです。
「もしも注意をする必要がなかったら……」と考えると、出来るだけ多くのことを自動化する必要があります。自動化とは、人間の力を必要とせず、実行をすることであり、重要なことに時間を使うことを決めるのです。そのための大きな決断や初期投資は必要になります。
無駄な作業も自動化されると、ずっとその無駄が続くためでもあります。
‟必要なものはハイテクでエフォートレスに、不要なものはローテクで手間をかける”
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〈Trust〉
人間関係の管理は、仕事もプライベートも、楽ではありません。関わっている人が多ければ多い程、調整コストは高くつきます。簡単にする方法は何でしょうか?
それは『信頼』です。
調整コストを下げるため、他へのエネルギーの分配が可能になるためです。
『信頼』がない状態では、監視・締め切り・レビューの繰り返しになり、仕事やストレスはたまる一方です。チームであれば、相互の利害や優先事項がぶつかり、摩擦が生じて全員が疲弊します。その結果、チームは失速するでしょう。
『信頼』を生む、最善の方法は何でしょうか??
それは、信頼できる人を選んで付き合うことです。
チームであれば、信頼できる人を雇うことです。
世界一の投資家といわれるウォーレン・バフェットは、誠実さ・知性・自発性を組織に求め、その基準に合致したところへ投資を行うことを原則としています。
その中でも、一番重要視するのは、誠実さです。
不信が生むコストやリスクを知っているからこそ、投資先にも求めるのです。
チームが信頼できない人を雇い、昇格させてしまうのには、プロセスに問題があると著者は指摘します。採用や昇格のプロセスに賢く投資が出来ていないからこそ、後々の不信のためのコストを割く羽目になるのです。
‟「あなたの判断を信頼する」と心から言える人が、周囲にどの程度いるか?”
採用や昇格は、一度正しく行えば、何百倍もの価値を生みます。しかし、一度間違えれば、何度も繰り返し損をするのです。
また、信頼関係に問題がある場合、多くの人は相手を非難します。それは、立場に目が向いているためです。本質的には、人間関係の構造そのものに目を向ける必要があります。
人間関係の構造とは、要求・目標・役割・ルール・基準・優先順位・インセンティブであり、一人ひとりの能力値よりも、チームとしての機能の問題に目を向けるのです。
では、信頼関係が高くなるチームのデザインとはどのようなものでしょうか。5つのことを明文化することと著者は述べています。
・結果:何を望んでいるのか?
・役割:誰がするのか?
・ルール:最低限達成すべき目標は何か?
・リソース:どのようなリソースが必要か?
・評価:進捗をどのように評価し、報酬へつなげるのか?
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〈Prevent〉
‟なぜ、多くの人は問題を解決することから避け、長く我慢することを選ぶのか?”
答えは、ごまかす方が簡単だからです。
長期的な視点でみると、キチンと解決した方が楽であるにもかかわらず、その場では「割に合わない」とあえて選択をしないのです。
「時間管理のロングテール」と呼ばれ、一時的にかけた労力や時間が、100倍もの時間と手間の節約につながることのです。
適切な選択をするために、以下の3つの問いを意識しましょう。
① 自分を何度もイライラさせる問題は何か?
② その問題を放置した場合、年間のコストはどのくらいか?
③ それを解決するために、数分で、すぐ出来るステップは何か?
枝葉ではなく、根をたたくのです。
根本からやっつける方法を考えてみましょう。
日々の小さな行動が、ドミノ倒しのように連鎖して生じる将来の大きな問題を防ぐのです。
エフォートレスなしくみ化とは何でしょうか?
それは、一生ものの知識を身につけ、シンプルに伝えること、勝手に回る仕組みを作ることを意識し、不信のために生じるコストを下げるのです。そして、問題が起こる前に労力と時間を投資し、解決するのです。
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〈読了〉
エフォートレス思考とは、いつまで続くかわからない状況に、一喜一憂するのではなく、重要なのは無理のないペースでエネルギーを回し続けることをどのように構築するのかという思考でした。
現代人が忘れていること、それは成果主義に踊らされた過去の遺物なのかもしれません。脱却を図ると必ず、反動が来ます。良い意味でも、「卒業」が正しいのかもしれません。
過去からの卒業。
「あの頃も良かったよね」といつか懐かしめるくらいがちょうどよいのでしょう。
そのために、著者は「やらないこと」を決めています。
・答えの出ない質問をしない
・最悪のケースを想像して思い悩まない
・一人で抱え込まない
そして、この本の締めくくりにこうありました。
‟あなたの人生に何が起こったとしても。
苦難や悩みがどんなに大きかったとしても。
今、何をすべきかを選択するあなたの力に比べれば、
それらは全く瑣末なことだ。”
究極のエフォートレスかもしれません。
今日も学んだー!!
ではでは、今日もワクワクするような最高の笑顔で、いってらっしゃい!!
アクティホーム
講内 源太
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