
Apple MusicでもSpotifyでも(まだ)聴くことができない「現代のレアグルーヴ」 その2
LIFE(2005) / 志人/玉兎
日本国内におけるポエトリーディングラップの草分け的存在であり、2000年代初頭にTHA BLUE HERB、SHING02らとともにオルタナ/アングラヒップホップ需要の一角を請け負った降神のMC・志人のソロアルバム『Heaven`s 恋文(2005)』より一曲。
新宿出身でMSCと盟友、早稲田大学ソウルミュージック研究会galaxy出身でライムスターの後輩、という音楽性とは裏腹の意外にキャッチーな経歴も面白い。
同収録の『暗殺者の恋(2005)』も素晴らしい。このアルバムを23歳で作り上げたというだけで脱帽です。
Hunting for you(1999) / TOGO PROJECT feat. MEGU & SCOTTY D.
2000年代初頭のゲーセンを席巻したコナミの音ゲー『beatmania』シリーズより一曲。特に初期は『Do you love me?(1998)』『Miracle Moon(1999)』などゲーム専用とは思えないほどハイセンスでオシャレなR&B/ハウスlikeな楽曲が盛りだくさんだった。
apple musicでは聴けるMonday満ちるの『YOU MAKE ME(1998)』もspotifyでぜひ解禁して欲しい。
Up Beat(1988) / Rapeman
「まだ」というかバンド名的に恐らく今後もサブスク解禁はないだろうと思われるレイプマン。バンド名はみやわき心太郎の漫画『THE レイプマン』より。スティーヴ・アルビニがビッグ・ブラック解散後にスクラッチ・アシッドのメンバーと結成しスタジオアルバム1枚『TWO NUNS AND A PACK MULE(1988)』を残して解散。ビッグ・ブラックの生ドラムバージョンのようなヒリヒリ感満載のハードコア。
ハンタ原~汀間当(2013/1974) / 嘉手苅林昌
1974年に沖縄市の中頭教育会館でおこなわれた嘉手苅林昌(かでかる・りんしょう)の独演会ライブ盤『おきなわの心(2013)』より一曲。
スタジオアルバムはspotifyでもApple Musicでも意外と配信されているものの、やっぱりライブ音源が圧巻。彼に心酔したルポライター竹中労より「島唄の神様」と評された戦後の沖縄民謡歌い手のゴッドファーザー。
friends (2003) / おジャ魔女どれみドッカーン!
TVアニメ『おジャ魔女どれみドッカーン!(シリーズ第四期)』の最終話で劇伴使用された楽曲。登場キャラたちが音楽クラブに入っていて、作中で本人たちが作曲して合奏しているという設定の曲。作中たった一度だけの使用というのはもったいなかったぐらい素敵な曲です。
同アニメシリーズの音楽担当は奥慶一氏というキーボーディストの方で、おそらく氏の作曲。アニメや戦隊シリーズモノやテレビドラマの劇伴を多く手がけられているようです。本人名義のフュージョンアルバムもいくつか発表していて和モノ系DJ界隈から人気とのこと。
『おジャ魔女どれみドッカーン!CDくらぶその8 FRIENDS(2003)』に音源として収録されているものの、声優さんたちの最後のあいさつと一緒のトラックに収まっているので曲だけ聴きたい人にとってはちょっと残念な仕様です。
untitled / Squarepusher & Aphex Twin
スクエアプッシャーとエイフェックス・ツインというコーンウォール二大巨頭名義による未リリース音源。詳細不明。恐らくどこかの共演ライブの海賊音源だと思います。
カッコ良すぎる。正式音源化を切に希望。