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Letters to MIDZY(part 1)

去年、大好きになったグループITZY
ITZYを応援する人、ファンたち(MIDZY)に向けた「Letters to MIDZY」という動画を見て、とても感動したので紹介したいと思います。

アイドルグループというと、「外見が良く、歌や踊りが上手。メディアでは機転を利かせた反応ができる。人気のためにたゆまぬ努力。」というようなイメージがありました。韓国のアイドルたちがすごい努力をして歌や踊りの練習に取り組んでいることは、パフォーマンスを見たら感じるだろうと思います。

「Letters to MIDZY」を初めて見た時、私はただ何気なく「どんな話をするんだろう?」と気軽に見始めたんです。ところが最初の画面でのリアの深刻な表情、そして「不幸でした…」で始まる話。落ち着いた口調で自分の心を振り返りながら話し始めるリアが登場し、私は背筋を伸ばして画面に集中しました。「これは何かをしながら気軽に聞く話ではない」直感でそう思ったからです。

ある本に「どんなことをしているかは問題ではない。どのような心で、どれくらい真心を込めて、一心不乱に取り組んでいるかが大切だ。お坊さんになったからといって悟るのではない。ひとつのことを極めてきた匠といわれる職人には、宇宙の原理を悟っている人が多い。」という内容があり、それはずっと私の心に残っていました。

そして「Letters to MIDZY」を見終わった時、この本のことを思い出し「ああ、この子たちはアイドル歌手という職業に真剣に取り組みながら、心も立派に成長させているんだなあ。」と感じたのです。一人ひとりの言葉は、涙なく聞けないもの、胸を熱くするもの、心が洗われるようなもので、キラキラした宝石のようです。

【すいません】パソコンでは日本語字幕出るんですが、スマホで確認すると日本語がでないですね…興味ある方はぜひ検索してご覧ください!

リア。しなやかな心こそ一番強い

リアはITZYデビュー前には一度もメディアに登場しなかった、秘密兵器といわれるメンバーでした。ITZYの魅力は高難度で息のピッタリ合ったダンスです。リア以外の4人は全員メインダンサーになれるくらいダンスの実力が高いので(高すぎるレベル)、リアのダンスの実力については心無い人達が批判していました。
(でも~!JYPという大手の芸能事務所からデビューメンバーに選ばれているって、すごい実力だと思うんですが。NIZIプロジェクトのJ.Y.Parkさんの鋭い目、ご存知ですよね?)

以前リア本人もメンバーに対して「あなた達があまりにも高いところにいたから…」という言葉をぽろっと話していたんです。
ダンスの練習、大変だっただろうなあ…ついていくの、追いつくの、そしてチームとしてパフォーマンスがピッタリ合うくらいまで踊るにはどれくらい努力したんだろう…。
だってJ.Y.Parkさん、テレビでのパフォーマンスをチェックする時には動画を何度もキャプチャーして、その静止画面で「ほら、ここ腕の線が合ってないよ。あ、ここ。前も言ったでしょ。ここは足をきちっと揃えないといけないって。」と、めっちゃディテールにこだわったチェックしてるんですよね。

自分自身を俯瞰して見れる力

リアちゃん、練習生の時はまだ苦しさはなかったと思うんです。でも夢にみていたデビュー組に入った時から(ここは私の推測です)、デビュー曲の活動期間が終わるまでは本当に苦しかったって言っています。自分のこういう心の部分を正直に話すって、難しいことだし勇気いることですよね。でも、自分の弱さをきちんと見て認めているって、実はとても強いことだと思います。自分の心の状態、感じていること、全体の中での自分の姿を俯瞰して、ありのまま何のフィルターもかけないで見ることのできる人なんだなと思いました。こんなに若いのに。

時間は必ず過ぎる

私が頼ったのは時間です。時間は信用できるから。
これってすごい言葉ですよね。私には衝撃でした。
私も苦しい時期を過ごした経験あります。私が見つけた方法は「逃げないでおこう。まだ大丈夫だよ。」と言い聞かせ、「今日もよく頑張ったね。すっごいえらいと思うわ~!」と自分をほめながら眠る、というものです。皆さんはどんな乗り越え方をしますか?

リアちゃんが「時間は必ず正確に過ぎていく。だから今は辛くても、耐えてみよう。」と思いながら過ごしていたとは!
ダンスの練習1時間、1分、1秒をどんな思いで取り組んだんだろう…?エベレストの頂上を目指しながら、一歩登るたびに「頂上は見えないけど、確実に一歩は進んだ」というような感覚でしょうか?

「耐える」のポジティブ解釈

耐えるっていう言葉は、なんとなくネガティブで弱さを感じる表現というイメージがあります。でも"逃げずにこの場所にいる”ということは、”負けていない”ということで、それは”勝っている”のと同じだと思うんです。」
リアちゃん、素晴らしい。これってある意味悟ってますね。師匠と呼ぼうかと思うくらいです。2020年、一番感銘を受けた言葉かもしれません。

「負けていないのは勝っているのと同じ」と言える超ポジティブな思考、そして時間の流れを信じ、どんなに強い風が吹いてもその風に逆らわず耐えている柳のような心のしなやかさ

これらを頭ではなく自分の心で感じ、つかんだうえで、自分の言葉で話してくれたリアちゃん。
多分、この言葉を聞いてたくさんの人が「もうちょっとやってみよう。」「逃げないでここにいてみよう。」と前を見ることができたと思います。
本当に珠玉のような言葉です。


イェジ。心優しきリーダー

イェジはITZYのリーダーです。切れのいいダンス、カリスマ性ある表情。
それだけを見るとメンバーを引っ張っていくリーダーという印象があるのですが、舞台を降りた普段のイェジはニコニコ、穏やかでむしろいじられキャラです。本人は「できればリーダーは任されたくなかった。」と言うくらい、グループのメンバーを引っ張っていくというよりは、グループを見守っていくタイプの性格です。

リーダーにはいくつかのタイプがありますが、イェジは「心優しい、みんなの意見を尊重するリーダー」です。
「私は言いづらいことをスパっと言えない」と自分で言ってますが、その上に責任感が強いので一人で悶々悩んでしまいやすいんですね。
これは欠点ではなく、人の気持ちや状況を思いやることができる人だからこそ、ありがちなことだと言えます。

Love myself

イェジの話を聞いて、イェジも「Love myself」がどういうことなのかを知り、ちゃんと実践していて「ほんと良かったよ~!」と思いました。

Love myself。自分を愛する。自分を大切にする」これって2000年以降っていうか、2010年が過ぎた頃からかな、スピリチュアル系で「これが一番大事なこと」って言われだしてきたんですよね。
心理学用語では「自尊感情」「自己肯定感」です。
言葉ではわかっていても、具体的にはどうすればいいのでしょう?

基本は自己受容

自己受容というのは自分自身を受け入れることです。
人間関係で一番大切なのは「自分自身」との関係なんですね。
自分をありのまま受け入れることができるようになると、初めて本当の意味で他の人を受け入れることが可能になるんです。
自分自身を受け入れるとは、具体的にいうと「自分が感じている感情をそのまま受け入れる」ということです。

例えば、悲しい時は「悲しいんだね。悲しんでいいんだよ。」がっかりした時は「がっかりしてるんだね。がっかりしていいんだよ。」というふうに。
ネガティブな感情もそのまま「そう感じていいんだよ」と受け入れます。

心でどう感じるかに良い悪いはありません。
その後、自分がどう反応し、どう考え、どう行動するか。
ここで心・魂・人格の成長をさせていくことになります。

イェジはリアから日記をプレゼントしてもらい、そこに自分の本当の気持ちを書き出していくことを始めました。(さすがリア。多分、リアは自分も日記をつけながら、自分の心を見つめる作業をしているんだと思います)「最初、それすら難しかった。」という言葉は、本当にその通りだと思います。

私達は小さい時から「イヤでもしないといけないよ。わがまま言ったらダメだよ。」みたいなことを言われながら育ってきたので、自分の感情がだんだんわからなくなってくるんですね。そのうえ人の気持ちに敏感な人は、自分の気持ちより相手の気持ちを優先していくことが多くなります。自分の心が何を感じているのか、ますますわからなくなっていくスパイラルです。

悲しい時には悲しもう

イェジが日記に書いていた「悲しい時には悲しもう
これがとても大切なことです!
感情は味わえば味わうほど解放されていく」という特性を持っています。
解放されるのを癒されると解釈してもいいですね。反対に自分の感情にふたをすれば、傷はどんどん深くなっていくんです。
悲しい時に悲しい歌を聞いて泣くと、なんか癒された気分になりませんか? 涙の持つ浄化作用プラス感情の特性で傷が癒されているからです。

【注意】
怒りなど攻撃的な感情は第二感情なので、その原因になる第一感情(悲しさ、寂しさ、心配、残念さなど)を探して、第一感情の方を味わいます。


自分自身を客観的に見つめる、もう一人の自分

リアとイェジの話を聞いて感じたことは、「自分自身を客観的にきちんと見つめ、大切にしている」ということでした。それは「自分自身」と「自分自身を見つめるもう一人の自分」の関係がとてもいいということです。
私のことを一番知っているのは、親でも友達でもなく自分です。どんな気持ちを味わったか、どれくらい悩んだか、1つの選択をするためにどれほど考えたか…その一部始終を知っているのは、私を見つめている私です。
いつも私を見守り応援してくれているこのもう一人の私に気づき、良い関係を築くことができれば、苦労や悩みは成長の糧になるんですね。

脚光を浴び光り輝くアイドル歌手の舞台で見えない多くの時間は、ストイックな練習、たゆまぬ努力、そして悩みながらも自分を成長させていく「磨くための時間」なんだということを知り、頭が下がる思いです。

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イェジ&リア


リュジン、チェリョン、ユナに続きます。


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