マーケティング活動でのビジネスブログの活かしかた
今回は、ビジネスブログの活用方法について。
ビジネスブログを売上や集客の成果に繋げるには、マーケティング活動全体にブログをどう組み込んでいくかを考える必要があります。
ビジネスブログの活用について、ライターもみじとデザイナーさとみが語ります。
言語化可視化ラボは、デザイナー岩崎さとみとライター本田もみじの「ブランディングとマーケティングの研究所」。クリエイターメンバーと一緒に、日々ブランディングとマーケティングの研究を行っています。
◆2人主宰のスクールはこちら
マーケティング活動の流れ
もみじ:
ビジネスブログの土台づくりができたら、次は、マーケティングフローの中にブログをどう組み込むかを考える必要がありますよね。
さとみ:
商品の企画・開発から始まり、販売、顧客獲得、顧客維持・拡大に向かう一連のマーケティング活動の流れ=フローをお持ちでしょうか。
「売り上げを上げたい」「集客したい」は、ほとんどの人の望みです。
でも、「売り上げが上がらない」という同じ課題を持っていても、課題の原因は人によって異なります。商品の魅力を伝えきれていない場合もあれば、興味を持って見に来てくださっているのにそれをうまくキャッチできていない場合…と本当にさまざまです。
もみじ:
ですから、まずはマーケティングフローに沿って自身のビジネスの課題を確認する必要があるのですね。
さとみ:
そうです。フローがブツ切れの状態だと流れが止まってしまい、一生懸命施策を動かしてもいいビジネスに育ちません。
もみじ:
確かに。目的を明確にしたうえで、ブログや広告、イベント開催などを組み合わせないと、課題解決には結びつかないですから。
さとみ:
私の昔の失敗話をお話ししますね。
名刺交換をした方やFacebookでつながっている方対象にワークショップやイベントを開催していたのですが、参加者は多いのになかなか受注につながらなかったんです。
よくよく考えてみたら、イベント参加者が知り合いであることに安心して、「私はこういうサービスを提供しています」「こんな困りごとがあったら、私はこう解決できます」とお伝えすることを省略していたと気づきました。
「私のファンを作りたい」「私の信用を高めたい」という気持ちだけで開催していたため、「岩崎さんはたくさんイベントをやっているね」だけで終わってしまっていたんです。改めて、言葉にしてお伝えする大切さを学びました。
もみじ:
それはもったいないことをしました。
でも早くに気づけて良かったですね。
さとみ:
そうなんです。これを改善してから、うまく流れるようになりました。
仕事のために時間を使ったなら、リターンで仕事を獲得できないといけない。何をやっている人かわからなかったら、たとえファンになってくれたとしてもそれはただのお友達です。
「見込み客」を「顧客」に育てていく
もみじ:
さとみさんの例でいえば、呼び込みや広告で初めて知ってくれた人や、Facebookだけでつながっていた単なる知り合いが、ちゃんと申し込みフォームからメールアドレスを入れて、ウェビナーに申し込んでくれた。
マーケティング用語では、それを「リード(見込み顧客)の獲得」と呼びます。今後商品を買ってくれる可能性が高い人が誰かという情報を得たわけです。
それだけで満足はできません。リードになってくれた人たちを放置していては絶対にダメで、コミュニケーションをとりながら、商品を買ってくれる顧客へと育てていく「ナーチャリング(顧客育成)」が必要です。
さとみ:
うんうん。
もみじ:
ここで、ブログやnoteなどのSNSが活きてきます。
その分野についての知識をお伝えしたり、商品の選びかたを紹介してもよいですね。顧客育成を重ねて買ってもらうのです。さらにファンになってもらっていただけば、リピートしてもらえる可能性も上がります!
そして、できれば「もうひとつ先」を目指したいところです。
マーケティングでは、買ってもらって終わりではなくて、購入者が熱心なファンとなってクチコミをしてくれたり、世に伝えていってくれるアンバサダー的な役割を担っていただくことが、いいゴールだといわれています。
さとみ:
認知獲得を目指して積極的にイベント開催をしたため、この1年で知り合いが増えました。せっかくなのでナーチャリングに注力しようと思っています。
私のサービスはブランディングやデザイン、ディレクションが中心です。「こんなこともやってる人なんだね」って少しづつ知っていただくのがよさそうです。また私が扱う商品は安くはないため、不審な人ではないという信用獲得も大切です!
もみじ:
そういうときは、ビジネスブログでの発信と、クローズの場での配信を組み合わせるといいですよ。
リードのメルマガリストやLINE公式アカウントで、「ブログを更新しました」という情報提供を定期的に行い、そのときはリードにだけ届ける「ナーチャリング情報」をプラスオンするのがミソです。
その方たちには「来月こういうイベントをします。このLINEからの申し込み者限定で10%引きですよ」など、特別感のある情報を月に2回程度届けることで、親密度とお得感を醸成します。
さとみ:
月2回もいるんですね(笑)
もみじ:
ブログ記事を更新するたびに発信すれば、合計月4回出せますよ。
過去のブログは優秀なネタ帳
さとみ:
ブログは、ネタに困るんですよね。
もみじ:
商品の特徴など王道のテーマは充分に書けていますか?
それ以外も、LPやHPの商品ページで伝えきれていない使い方や選び方、開発背景なども書いてみてはと思います。
「昔書いたブログをもう今は使っていません」「アメブロを1年くらい更新してないけど、50記事くらい貯めていました」というお話を聞くことがありますが、過去記事を活用するのもアリです。過去記事は優秀なネタ帳でもあるんですよね。
さとみ:
なるほど!
もみじ:
ただ、どんなにいいテーマが眠っていたとしても、今の自分のお客様に響くように書き直すひと手間をかけないと意味がない…。
さとみ:
ほこりが被ったままお宝を放置していてはもったいないですものね!
ご自身で手をかける時間がなければ、プロフェッショナルの手を借りて進めましょう。
もみじ:
そうです。どしどし発信してきましょう!
このnoteは、Facebook非公開グループ「言語化×可視化ラボコミュ」のライブ配信からクリエイターさん向けの内容をピックアップして記事化したものです。
【クリエイターの皆さまにお知らせ】
さとみ&もみじのペアで、「商業クリエイターのためのオンラインスクール バリューアップカレッジ」を開講中!詳細は以下ページでご覧ください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?