映画 「最後の乗客」 感想
映画「 最後の乗客 」
真摯な作品に人は感動する__
「侍タイムスリッパー」での好演が記憶に新しい冨家ノリマサさんが出演されているということと、東日本大震災にも触れるお話しでもあるので、宮城県民として観たくなりました。
やはりあのサイレンの音は、聞くだけで心がえぐられる思いがする。あの日あの時、家族が心配で心配で、仕方がなかった人が大勢いた中で、どのくらいの人たちが無事に再会することができただろうか。そこまで複雑な脚本ではないけれど、シンプルだからこそ伝わるものがあるし、海外で賞を獲ったのはそこが響いたんだと思います。
物語を注視していれば節々にサインがたくさんありますし、私は彼女の初めの方の台詞で「あ〜そういうことか」と早々気づいてしまいました。一緒に行った母は驚いていたので、演出も巧みだったのだと思います。やはり確信シーンは涙が耐えられなかった。
短編で出演者も少なく如何にもミニシアター(自主映画)の雰囲気そのままでしたが、真摯に描かれた作品に良い余韻に浸りました。娘さんの最後の顔が凄くいいですね。そして冨家ノリマサさんの笑顔にも、ますます好きになりました。観に行けてよかったです。
2024年10月14日(月)鑑賞
公式サイト