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映画 「最後の乗客」 感想

〈 あらすじと概要 〉
 深夜のタクシーで偶然重なりあう乗客たちの人生と、目的地で彼らを待ち受ける予想外の出来事を描いたヒューマンミステリー。
 とある港町。タクシードライバーたちの間では、深夜に人気のない歩道に現れるという女の噂がささやかれていた。ある夜、いつも通りタクシーのハンドルを握って閑散とした住宅街を流していた遠藤は、噂となっている歩道で1人の女性を乗せる。車を発進させた直後、路上に小さな女の子と母親の2人が飛び出してきて、その母娘も仕方なく同乗させることに。行き先はなぜか両者とも同じ「浜町」だった。奇妙な客と秘密を乗せたタクシーは、目的地へ向かって走りだすが……。

 出演は「有り、触れた、未来」の岩田華怜、「侍タイムスリッパー」の冨家ノリマサ。ニューヨーク在住の堀江貴監督が、震災から10年が経つ故郷・仙台への思いを1本の映画に収めるべくクラウドファンディングを実施して製作した。

映画com引用
上映時間55分


 映画「 最後の乗客 」


 真摯な作品に人は感動する__

 「侍タイムスリッパー」での好演が記憶に新しい冨家ノリマサさんが出演されているということと、東日本大震災にも触れるお話しでもあるので、宮城県民として観たくなりました。
 やはりあのサイレンの音は、聞くだけで心がえぐられる思いがする。あの日あの時、家族が心配で心配で、仕方がなかった人が大勢いた中で、どのくらいの人たちが無事に再会することができただろうか。そこまで複雑な脚本ではないけれど、シンプルだからこそ伝わるものがあるし、海外で賞を獲ったのはそこが響いたんだと思います。
 物語を注視していれば節々にサインがたくさんありますし、私は彼女の初めの方の台詞で「あ〜そういうことか」と早々気づいてしまいました。一緒に行った母は驚いていたので、演出も巧みだったのだと思います。やはり確信シーンは涙が耐えられなかった。
 短編で出演者も少なく如何にもミニシアター(自主映画)の雰囲気そのままでしたが、真摯に描かれた作品に良い余韻に浸りました。娘さんの最後の顔が凄くいいですね。そして冨家ノリマサさんの笑顔にも、ますます好きになりました。観に行けてよかったです。

2024年10月14日(月)鑑賞

公式サイト


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