【ひきこもり卒業•••ウォーキング⑦】
<五感が鋭い(聴覚)>
ずーっと引きこもっていたAさんが
お母さんの入院がきっかけで、
ウォーキングを始めた。
たった1週間で身体に変化が!
最初は、20分くらいから始めたウォーキング。
今ではウォーキングとストレッチとフォーム確認で、2時間位動けるようになった。
<五感が鋭い••聴覚>
ウォーキングをしたあと、
ストレッチをするのがいつものルーティン。
今まで動いていなかった関節、筋肉を緩め
インナー筋から作っていくのも目的のひとつ。
股関節を動かしながら、腸腰筋を動かしていく。
静止した状態で、右足と左足を交互に上げてもらった。
右足を上げる時はスーッと上がるけれど
左足を上げる時は、グラグラする。
「たったこれだけのことができないなんて•••」
本人もびっくり!
「じゃあ、ちょっとバランステストしてみようか」
芝生から歩道に移って、
目をつぶりながら
その場で足踏み30秒。
少し前かがみで、右の骨盤が若干前にきていたから
私の予想では、
<右前に動いていく>
と、思っていた。
ところが、ほとんど動かなかった。
(なぜ?)
「すごいね!動かなかったね」
「ここじゃ、ダメです。
ローラー滑り台の音が聞こえるから、
位置がわかっちゃうんです」
「え〜っ!ローラー滑り台!」
確かに滑り台はあるけれど、
ここから見える場所にないし、
滑っている音が、
続けて聞こえてるわけでもない
「音がしない場所じゃないとダメですね」
「滑り台の音で自分の位置がわかるの?」
「それって、すごい事だと思うよ。
良くなってきたとはいえ、耳鳴りがしてるんでしょ。」
「やっぱり五感(聴覚)が優れてるんだね」
「小さい音とか、人の話し声とか
かなり聞こえちゃうんです」
「例えば、食べに行ったりすると、
席が2つ、3つ離れていても、
何話してるか、聞こえてきちゃうんです」
「女の人は、うわさ話とか誰かの悪口や愚痴が多い。
男の人は、どうでもいいような、しょうもない話が多いかな」
「その場にいるだけで、具合いが悪くなっちゃう。
だから、外には行きたくないんです」
「そうだったんだ。」
「声が聞こえちゃうから、脳もリラックスできないし、聞こえてくる話がいい話じゃないから、エネルギーが落ちて疲れちゃうんだね。」
「音を感知する機能が人よりも鋭いんだよね」
「具合いが悪くなっちゃうのは、
いろいろな声や音が聞こえてきて
脳の神経が常に緊張してるからかもしれないね。」
今、森の中を歩きながら
風を感じたり、
木々の間の木漏れ日を浴びたり
鳥の声が普通に聞こえてくる。
自然に触れている時間が増えていることで
脳がリラックスしている状態になっているから、
体調も良くなってきているのだと思う。
Aさんの気持ちが明るく前向きになってきました。
ウォーキングがこのままいい方向にむすびついていけばいいなぁ。
また、明日••••
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