配信あまりないけど、レンタルビデオ屋で借りたりして観たら、1週間ほんと楽しくなるドラマ
年末年始ですね。いつも通り仕事がある人、溜まった仕事を片付けなければの人、もいれば
「やる事なくて暇だなー」、「何しようかな…」という人も多いと思います。
連休だからできること。「面白いドラマ」を観る事。
僕はこの過ごし方が一番好きです。
ただ、今は配信・サブスクがあまりにもあり、「何を観ればいいの?」とそれだけで疲れてしまう事もあります…。
また、面白い・大流行作品も毎年多く現れ、
これまた「何を観ればいいの?」です…。
なので今回は、
あまり知られていなく、配信も中々ないけど面白い!
観始めたら次が観たくて1週間がキラキラ輝いてしまう!
TVドラマを紹介したいと思います。
少なくとも、この作品は僕の人生を大きく左右し、1週間を変化させてくれました。
「好きなドラマのセリフを挙げて」とパッと言われたら、ほとんどこのドラマのセリフを挙げてしまうと思う
①『セクシーボイスアンドロボ』(2007年)
あらすじ:
ロボットオタクのフリーター(松山ケンイチさん)が七色の声を出せる中学生・ニコ(大後寿々花さん)と、‘ある事件‘をきっかけに出会う。
この2人の出会いが、さらに裏社会に詳しい謎の女(浅丘ルリ子さん)との出会いになり、彼女の依頼からさまざまな事件と向き合う事になり…
2007年4月期に日テレ系火曜22時に放送された松山ケンイチさん初単独主演作のドラマです。
(映画『デスノート』でL役を演じた直後)
原作はスピリッツ増刊IKKIで連載されていた黒田硫黄さん未完の傑作漫画。
ただドラマは、原作をよい意味で大幅に脚色しています。
それを担ったのが本ドラマの脚本家・木皿泉さん。
木皿泉さんは2人います。
『何を言ってるの?』ですよね。
実は、夫婦で共同執筆を行っており、その際のペンネームが木皿泉なのです。
木皿さんは『すいか』,『野ブタをプロデュース』,『Q10』など唯一無二かつセリフがとんでもなく素敵なドラマしか生み出してない。
木皿作品はこの'セリフ'が大魅力なんです!
僕が小学生時代に超流行った‘野ブタ‘の『野ブタパワー注入』や『バイバイセコー』のセリフを書いたのも木皿さん。(あの頃の同級生たちに伝えたい…)
『セクシーボイスアンドロボ』は、そんな木皿さん脚本の全傑作ドラマの中でも、僕が生涯の原動力にしているセリフが何個も詰まっています。
一つだけ紹介すると、
『セクシーボイスアンドロボ』は15年経った今でも僕を救ってくれます。
むしろリアルタイムで観ていた13歳当時より、27歳今現在の方がセリフに助けられてる気がします。
あらすじだとファンタジーやコメディーと捉えられ、勿論その要素もあるのですが、上記のようなセリフや、作中の人物の救い方がとてもリアルで、現実に地に足が付いていて、僕なんかが説明や、ジャンルなんて、とても言い表せないのですが…….例えば、
『池袋ウエストゲートパーク』の前半は若者の青春コメディーから、突如池袋全体をも巻き込むシリアス展開。
『カルテット』6話の宮藤官九郎さんが登場してからの突然の空気観転調。
最近だと『初恋の悪魔』のような初回からは、全人類誰も想像する事はできない最終回の着地など。
ジャンル分けも、似たようなドラマも見つからない、1話ずつ観たからこそ得られる、1話からは想像も出来なかった結末と、約10話観たからこその愛着が得られる、このドラマ旅。
『セクシーボイスアンドロボ』もそんな体験ができるドラマだと思います。
また基本1話完結で観やすい且つ、各話のゲストも中村獅童さん、高橋一生さん、小林聡美さんなど全話ゲストは芸達者な方しか出ません。
この作品に出会えてなかったら、僕の人生と今脚本を書いている際に目指している事は、間違いなく160°ほど変わっていたと思います。
改めて書くと、週初めの火曜日22時にこんなドラマをリアルタイムで観れていたなんて、素敵な日々だったなあと、よく懐かしんで、日々の勇気にしています。
また主題歌!主題歌、驚きます。
今や日本トップランナー俳優の1人・高畑充希さんが14歳当時にリリースした「ひとつだけ」という曲。
高畑さんの歌唱が抜群に上手いのは、多くのミュージカルや、2013年朝ドラ『ごちそうさん』などで認知されていますが、同ドラマの主題歌として歌手デビューもしているんです。高畑さん、多才すぎます…。
そしてこの曲がめちゃくちゃいいんです!!!
何度、苦しい夜に聴いたことか…
間違いなく埋もれてはいけない、傑作ドラマだと思います。
もし死の直前、人生の‘ロスタイム‘が与えられたら、あなたは何をしますか?
この‘あるかもしれない‘斬新的設定の時点で、大勝利!
人生の最後、本当にこの‘アディショナルタイム‘あるかもしれません
②『ロス:タイム:ライフ』(2008年)
あらすじ:
突然の事故、飛び降り自殺、餅を詰まらせてしまったなど、死を迎えた主人公。「死んだのか…」。
だが目の前にはサッカーのユニフォームを着て、電光掲示板を持った審判団。
そしてその電光掲示板の数字は人生のロスタイムであった…
もし人生最後にロスタイム、今で言うアディショナルタイムがあったとしたら、何をしますか?…という設定のドラマです。
やばくないですか、アイディア画期的すぎませんか。
このドラマは2008年にフジテレビ系土曜深夜枠で放送されていたのですが、同作品の前クールで放送されていたのが、『SP』です。
深夜ドラマに革命を起こしたと言われる、岡田准一さん主演のアクション×警察ドラマです。超名作です。
(好きすぎてDVDも買いました)
その後枠もあってか、埋もれてしまったという声も聞くのですが、『ロス:タイム:ライフ』も間違いなく名作です。
それは各話の主人公を演じた俳優さんが物語ってます。
【1話】永山瑛太さん(放送当時は瑛太名義)→【2話】NEWS・小山さん→【3話】友近さん→【4話】上野樹里さん→【5話】伊藤淳史さん→【6話】ココリコ・田中さん→【7話】常盤貴子さん→【8話】真木よう子さん→【9話】大泉洋さん
この豪華さ!この出演者さんで1話完結の斬新的な設定で観れるの、ほんと凄いです。
また各話の最初にサッカー偉人の実際の名言が出るのですが、その言葉によってストーリーは進行します。
その言葉、めちゃくちゃいいんです。
どんな言葉に出会えて、どうストーリーが展開していくのかも楽しみの一つです。
(3話の友近さん回の『すき焼き編』だけサッカー偉人の言葉とは全く関係ないのですが、この回の言葉も面白いんです…!)
全エピソード好きなのですが、特にを挙げるなら伊藤淳史さんの『幼なじみ編』と、大泉洋さんの『引きこもり編』は何十回も見返すほど好きな回です。
そして主題歌。
ORANGERANGE「君station」
この曲、めちゃくちゃいいんです。
名曲揃いで、特に僕は熱狂ドンピシャ世代で、
小学校のバスレクではORANGERANGEしか流れない世代なのですが、僕は永遠にこの「君station」推しです。
夕方か深夜に散歩する時に聴くと、ほんとたまらないんですよ。
明るく、熱く、ノスタルジックに、清々しくなりたい時は是非『ロス:タイム:ライフ』です。
今抱える嫌なこと、窮屈なことが薄まって、生きる為のアディショナルタイムがどんどん増えるかもしれません。
ある地元の有名進学高の受験当日。
教室に貼られた「入試をぶっつぶす!」の警告文。そして言葉通り、ある者たちの入試制度への反乱がはじまる。
こんな物語の導入させられたら、続き気になってしょうがないです。
③『高校入試』(2012年)
あらすじ:
ある地元の有名進学校の入試当日。教員が教室の最終確認をしていると、そこには「入試をぶっつぶす!」と書かれた張り紙が…。
誰かのイタズラだろうと、入試は予定通り始まった。
「無事に終わる」と教師たちが安堵していた時、ある事件が…。
高校入試制度に一石を投じるため、ある者たちの行動が始まった。
このドラマ、凄いです…。
まず脚本家さん。湊かなえさんです。
あの湊さんのテレビドラマ初執筆作品です。
ドラマでここまで‘犯人‘は誰?‘結末は‘?と、最も追いかけたのは、この作品だけかもしれないです。
(『アンフェア』ドラマシリーズも最終回まで全く分からず、小学5年当時リアルタイムで結末を知った際は衝撃でした)
主演は今や無双状態の長澤まさみさん。
その長澤さんの見たことのない姿を観れて、僕はこの作品でさらにファンになりました。
そして今や超人気かつカメレオン俳優のある方がある役で出てくるのですが、これ、本当に驚くと思います。
リアルタイムで同作品を観ていた当時、僕は高3の冬で大学受験1,2ヶ月前なのですが、自身の状況とも重なり、最終回に近づくにつれて、自分の志望校合格より、ドラマの最終回の方が気になって、12月は赤本を解いてる時も脳内考察してました。
現代文の成績下がりました。
それくらい見始めると、生活が染まりますよ。
そして来ました。主題歌。
この曲、初見で聴いた当時、衝撃でした。
backnumber「青い春」
このタイトルで、このメロディーと歌詞。
聴いたらゾッとすると思います。
あと同ドラマ劇伴も、不気味で印象的且つどこか清々しさもあって、このドラマのオリジナリティをさらに作っています。
今までに全くなかった入試制度をテーマにした人間ドラマとミステリー。めちゃくちゃおすすめです。
まだまだあるのですが、この辺にしないと収まらないので…。
今年、レンタルビデオ屋が潰れている光景をよく見ました。
サブスク配信や動画サイトが主流になった現代では、中々行く足が減ってきた影響ですよね。
僕も以前に比べ、だいぶ行く頻度が少なくなってしまいました。
ただレンタルビデオ屋でしか借りれないドラマ・映画って沢山あるんですよね。
(ドラマだと『ビューティフルライフ』や、『木更津キャッツアイ』、映画だと北野武監督作品などはレンタルビデオ屋じゃないと観れないです)
そして今回紹介した3作品は、レンタルビデオ屋のドラマコーナーにほぼ確実にあると思うので、是非久々にレンタルビデオ屋に行って、この作品にかかわらずレンタルビデオ屋でしか出会えない作品も探して観て下さい!
また上記ドラマを観ての感想や、またこのドラマも面白いですよなどあれば、是非コメントなど書いて共有できたらめちゃくちゃ嬉しいです!