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松下村塾がなぜ、そこまでリーダーを輩出できたのかを考えてみる
毎月、松陰神社に通っていた時期がある
吉田松陰先生の墓前で祈り、宣言をしていたのだ
人材育成会社を立ち上げ
1人でも多くの情熱を持つ人を生み出し
日本を良くしたいという思いで株式会社情熱という会社を立ち上げた
その想いより
はるかに純粋で、純度が高く、そして
圧倒的に成果を出した人が吉田松陰先生である
今回、改めて松下村塾について触れる機会があったので
松下村塾、そして吉田松陰先生についてまとめてみたい
松下村塾とは
偉大なるリーダー輩出
松下村塾は世界でも注目され
どんな教育がされていたのかを研究しているところもある
それは、松下村塾がたった2年半の、
松本村という小さな村の10キロ圏内の
100名の生徒から
総理大臣2名
大臣7名
大学創設者1名
を生み出し
高杉晋作や久坂玄瑞はじめ
多くの明治維新を先導した
志士たちを輩出したのだ
松下村塾の設立趣旨書
元々、藩の公式機関で教授をしていた吉田松陰は
江戸の遊学、脱藩をして東日本を回り、最新の情報と学びを
手に入れていた
そんな折に、ペリーの来航が訪れ
「このままでは日本は米国に蹂躙されてしまう」
と思った吉田松陰は
小さな船でペリーにアメリカの技術を見せてほしいと
渡米を持ちかけるも、断られてしまう
結果として、牢獄に入ることになるが
2年間の期間で1500冊の読書をすると共に
同じ牢獄に入っていた囚人メンバーに講義をしはじめて
みんなを生徒や弟子にしてしまう
という驚きの経験をし、牢獄から出てきた
28歳の時に、この松下村塾を吉田松陰が引きつぐ
その時に書いた設立趣旨書には
「この松下村塾から、必ず天下を震撼させる、
奇傑の人物が出るだろう」
と決意するという
志と本気の高さでスタートしている
そんな高き志からスタートした松下村塾は
なぜ、ここまでリーダーを輩出できたのだろうか?
リーダー輩出のポイント
リーダーの志と行動力
たくさんのリーダーが生まれた
松下村塾のポイント1つ目は
吉田松陰先生自身の志の高さと行動力
が圧倒的に見本となっていること
自分自身が行動してきたこと
そして、常に志高く研鑚し続けていることが
塾生に伝わるからこそ感化されていく
まさに、何を教えるかよりも誰が教えるかの重要性である
人を分析する能力
2つ目はこの人を良く見て分析する力にある
吉田松陰先生から塾生への手紙がたくさん残っているが
その手紙の内容には、本当に1人1人をよく見て
長所や強みを伸ばすこと、また弱みを改善するアドバイスが
書かれている
まさに、画一的な指導をするのではく
共通した思想を押し付けるわけでなく
1人1人の状況をよく見ていたからこそ
人が大きく成長したと感じる
また、能力だけでなく性格面もよく見ていて
その人にあったアドバイスや叱咤激励方法を行っている
徹底した個別指導
3つ目は、上記の分析をしっかりした後に
1人1人に個別指導を細かくやっていたことが
大きな成長に繋がる要因となる
先ほどの個別の手紙もそうだが
マンツーマンの指導や、議論などでも
個別指導を行っている
その人にあった指導方法と
圧倒的なリーダーである師匠が
マンツーマンで教えてもらうことで
塾生たちは大きく成長していった
ちなみにそれを実現するために
松下村塾は、24時間営業状態で
朝早くから生徒たちが来て、夜遅くまで行われ
宿舎もあったので泊まり込みで皆が学んでいたのである
最新の情報共有の仕組
吉田松陰先生は
「飛耳長目」という名の
ノートを作っておいていた
文字通り
耳が飛ぶところにあり、
目が長くあるように
日本中の最新の情報をこのノートに
全国に飛び回る塾生たちに書かせていた
こうして、
最新の情報に触れることで感化させていたのである
前提として、吉田松陰先生も
江戸への遊学や日本全国を回っていたこと、
また、世界の情報を本で仕入れるなど
最新の情報を体験として知っており
それを塾生に生の声で伝えていたことも大きい
議論による学びの場
松下村塾の特徴の1つは議論をよく行ったことである
日本は開港するべきか、否か
というテーマで議論を徹底的に行ったりした
吉田松陰が一方的に考えを押し付けるということはせずに
自分の意見と塾生の意見を交わしていきながら
共に学んでいった点が大きい
こうして正解がないけれども重要な問いを
共に議論し合うことで、塾生は圧倒的な当事者意識を
持つことになり、のちに日本を何とかしなきゃいけないいう
マインドへと育っていった
実践第一主義
吉田松陰が愛した
知行合一
という言葉がある
知っていることと行動はイコールでないといけない
というこの言葉を塾生にも徹底的に伝えており
とにかく実践にこそ意味があることを伝えていた
こういったポイントが
塾生たちを大きく成長、感化させ
リーダー輩出へとつながっていった
このポイントは
現代の企業や、人材育成の場でも
非常に生かせる要素がたくさんある!
ぜひ、自分も実践したいきたい!!
本日は以上!!!