見出し画像

脱水には2種類ある

今日もめちゃくちゃ暑いですよね

水分は取れていますか?
水分を取ることも大切ですが、実は水分だけを取ればいいって話ではないのが身体のめんどくさいところです

そんなの知ってるよって人はすいません
ちょっとお付き合いください笑


身体は何%の水分でできているのか

人間の身体は大人だと大体60%の水分で構成されています

新生児だと80%、子どもはおよそ70%程度でしょうか

なのでほとんど身体は水でできていると言っても過言ではないです

しかし、水分と言ってもですね
水がそのまま身体にあるわけではなくて、形や名前を変えて身体の中に存在しているんです


1番水分で多いのは何か

身体の中の水分のことを
体液と呼びます

体液には
細胞内液と細胞外液の2つがあって、
要するに身体の細胞の中にある潤いを維持しているのが細胞内液
細胞の外を流れる身体の中の環境に潤いを持たせているのが細胞外液
と言います
みなさんが意識している血液は外液にあたります

細胞内液と外液では
内液が40%、外液が20%の比率で存在していて、血液が15%、間質液が5%と存在しています

へー
って思ったところで、この内液と外液が分かれていて何をしているのかを話すことが今日のメインになります!


水分だけが体液の全てじゃない

この体液は水分で構成されているんですが、それともう一つ大切な成分で構成されています

それが電解質と呼ばれるものです

理科をかじったことがある人なら聞いたことがあると思いますが、ミネラルと呼ばれるものたちのすごく小さいバージョン、イオン分子と言われるものです

これが体液中には溶けていてそれが水分と同じくらい大切になります

この電解質が何をするのか
疑問ですよね笑


電解質は身体を動かす原動力

この電解質は
細胞内液の中にはカリウムイオン(K +)
細胞外液の中にはナトリウムイオン(Na+)
が多く入っていて、内と外でこの電解質の入れ替わりをして細胞ではエネルギーを作っています

入れ替わりを起こすためには浸透圧と呼ばれるイオンの濃さで引き起こしているので
この内と外とのイオンのバランスがとても大切なんです


身体が脱水を起こしたときにどうなっているのか

さて、細胞内液と細胞外液の大切さを知っていただいて、そのバランスの大切さをお伝えしました

そのバランスが保てなくなった状態は
今まさに起こしている人が多い、脱水という状態です

脱水というと単に水分が少なくなっている状態と見られがちですが
水分が不足しているだけではなく、この細胞内外のバランスを崩している状態、要するに水分ばっかりでイオンが薄まっちゃってるという状態もさします

脱水の種類
・水欠乏性脱水
・Na欠乏性脱水

の2種類があります


水欠乏性脱水

これはいわゆる脱水の状態ですね
汗をかいたり、おしっこをたくさんしたり、でも水は飲まないで過ごしてしまったために
細胞外液の血液中の水分が減ってしまい、脱水症状を起こしてしまう状態です

頭痛やだるさなどの症状が出ます
水が足りていないので喉がめちゃくちゃ渇きます
そして、おしっこもほとんど出ません
血圧が下がることがあって、最悪意識を無くしてしまいます

対策は、通常通りこまめな水分補給と、炎天下での長時間の活動は避けてこまめに休憩をとるようにしましょう


Na欠乏性脱水

これが実は結構厄介で
上のような水分欠乏性脱水が生じた時におそらくみなさん、めちゃくちゃく喉が乾いていると思うので
ゴクゴクと水分を補給すると思うんです

めっちゃ汗かいた後の水分とか、ビールって最高ですもんね

でもこの後に気をつけなきゃいけない

先ほども言ったように浸透圧のバランスを保つことが大切と言いました
水分をたくさんとることで電解質が水分が増えて薄まってしまい、バランスを崩すことがあるんです

この脱水の状態をNa欠乏性脱水と呼びます

Naは細胞の外に多くある電解質ですが、水分が増えることで薄まってしまって細胞内とやりとりをするための浸透圧が保てなくなってしまうんです
そしてNaが薄まり交換ができなくなると、細胞がエネルギーをうまく作り出せなくなり

だるさや意識消失などを起こします

この時は水分をたくさん飲んでいるので喉は乾きません

なので脱水だと思わずに過ごしてしまうケースがあるそうです
なので気をつけましょう!


どう気をつけるのか

Na欠乏性脱水は適度なNaを取ることが大切です
それはしょっぱいものを少し取ること、水ではなくイオンが含まれるスポーツドリンクを飲んだりすることが大切になります

でもスポーツドリンクを一度に大量に飲むと
急激な血糖値の上昇で意識混濁を起こすこともあるので
喉が乾くまで待つのではなく、やはりこまめな水分補給がとても大切なんですね!


まだまだこれから暑い日が続きますが
熱中症には気をつけて過ごしましょう!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?