教員をめざしたきっかけ
私が学校の先生を目指したのは、小学校1年生のときでした。
私は自然の多い小さな町で育ちました。
夜の川には蛍が飛ぶこともあったし、
今でも街灯が少なく、満天の星空で星を近くに感じます。近所の川に入って川下りをしたり、糸とエサでフナを釣ったり。
通った小学校は、全校で100人以下の児童数、全学年1クラス。
1クラスあたり、20人いたら多いくらいの小さな学校です。
同じメンバーで6年間を過ごしました。
小学校に入学した私の担任は、新採用か2年目くらいの若い女の先生。
とても優しく一生懸命だったのを覚えています。
私は、大人しかった子どもだと思っています。授業中、手を挙げて発言するときに、注目されるのが恥ずかしいそんな児童です。
でも、ちゃんと自分の考えを書いたり、まとめたりはしてるので、なんとなくまとめ役が回ってくることもありました。
質問すればいいことも、恥ずかしいが先にたって気軽に質問をすることができず、困る場面もありました。小学1年生でしたが、聞かなかった自分が困る状況を作ったことは十分理解していました。
そんなとき、担任の先生は「気づかなくて、ごめんね。」と声をかけ、一緒に寄り添ってくれます。
私は、その言葉と行動にびっくりしました。
あのときの感情は驚きに近い表現だと思っていますが、よくよく考えると、感動していたんだと思います。
“人のために、こんなに一生懸命できる人がいるのか"
“人のために、こんなに一生懸命な仕事があるのか”
それまでの私は、ケーキ屋さんになりたい、ペットショップの店員さんになりたい、アイス屋さんになりたいと好きに囲まれた夢を抱いていました。
でも、そこからの私の将来の夢は、“学校の先生”になりました。
まとめ
私は、人のためになる仕事を目指していたんだ。
私は、人に寄り添う仕事がしたいんだ。
教員を続けることは、人に寄り添いたい私の思いを叶えられる?