英語での情報収集
ユーモアから学んだ文化
Saturday Night Live (SNL) が50周年記念になるそうだ。SNLは、ちょうど僕がアメリカの大学に通い始めた頃にデビューしていて、寮のテレビで毎週見ていたのを覚えている。
シチュエーションコメディーが満載で、アメリカの日常や政治、イベントへの風刺が多く、英語を学び始めたばかりの僕には全く笑いのツボがわからなかった。
しかし、再放送もすごく多く、何度も何度も見ているうちに、アメリカの最新の文化を肌で感じられるようになってきた。コメディーを隅から隅まで楽しむことができるようになるまでアメリカで15年過ごした祖父から言われたように、10年ほどかかったかもしれない。
10+40は
10年目で学生結婚した家内と日本に帰国してから40年になる。10と40を足すと50年なので、SNLの50周年は感慨深い。
異なる文化での生活
日本に帰ったばかりの時代では、まだ多言語放送もレンタルビデオもなく、すっかりテレビを見なくなった。アメリカの食料品なども売っていず、日本の料理の本を英語に翻訳して食事を作った。
30年ほど主に日本語から英語に翻訳をしたのと、家内との日常会話だけで英語に触れていたため、アメリカの10年に培った英語力も、技術的な表現以外の日常的な表現はすっかり心に入り込まなくなった。
翻訳の苦労
大きな理由は、僕がアメリカらしい表現を使って訳しても日本人の翻訳チェッカーもクライアントもそれが正しいかどうかを全く判断できず、日本人が辞書を引けばわかる程度の表現を使うことを翻訳会社から強要されたことにある。(徹夜で作業した次の日に、チェッカーが辞書で見つからない表現を、半日ほどかけて僕に質問するので泣いた)
感覚が戻り始める
時間の余裕ができてきたことと、今回の大統領選挙があまりにも面白かったことで、忘れていた英語の表現や、新しい言い回しなどを YouTube とWebサイトからピックアップできるようになって、いつの間にか昔の感覚が戻ってきた。
僕も家内も言葉を忘れがちな年齢を過ぎているが、忘れた言葉は必ず調べる習慣もでき、口語も文語もほとんど調べることなくニュアンスを読み取る能力が戻ってきたのは嬉しい。
英語の情報収集
Inoreader も YouTube も、英語圏のニュースはあまり見なくなっていたが、これからは積極的に見て、アメリカでの生活とアメリカから見た世界の流れの学習に備えようと思っている。
日本とアメリカでは、全く同じ事象でも違う角度から眺めることがほとんどなので本当に楽しい。