共依存の解決方法 ダメ男引き寄せの法則
共依存の理解
女性職員からの相談
ことの始まりは、職場の部下の相談からでした。
「仕事のことではないんですが、時間取って貰えますか?」と呼びかけられ
こ、これは?何かイケナイことが始まる予感!?
と、ドキドキしながら話を聞いておりました。
どうやら内容は、今付き合っている彼氏と上手く行っていないという恋愛相談でした。
要約すると
彼氏からの束縛が半端じゃない。アプリで履歴や居場所の管理をされている。
怒らせると叩かれる。
その彼氏が今までの元彼や、男友達、セフレなども把握し今後関わって欲しくないと一人一人に連絡している。(セフレおったんかい!?!?)
喧嘩すると、職場まで待ち伏せされる。
実は結婚しており、単身赴任中。不倫関係。
こ、これは・・・。完全にクズ男案件。
DV ストーキング 不倫の3冠王ではないですか。
答えは、
「とにかく別れた方がいい。未来は無いし、彼氏自身も大いに問題あり。」という答えになるんだけど、
「その人と別れる気持ちはあるの?」と聞くと
「別れたくはないんです」との返答
オーノー、これはなかなかの難事件の予感。
ダメ男にハマる女性とは聞くが、まさにそれではないか?
でも、ハッキリとした理由も示せない自分もいて、今回色々と勉強してみました。
映画「南瓜とマヨネーズ」
以前に映画で「南瓜とマヨネーズ」という、まさに共依存で落ちていくという作品を思い出しました。
ミュージシャンを目指す仲野太賀を支える為に、彼女の臼田麻美はキャバクラで働き始める。そこであるお客に愛人契約を持ちかけられ、お金欲しさに愛人になってしまい・・・。
お互いが「好き」という感情で繋がっていることは間違いのないことなんだけど、どうしても二人の問題が大きくなってしまう。
幸せになる善循環の関係性もあれば、どんどん落ちていく悪循環に陥っている関係性もある。
このどんどん落ちていく関係性には、依存があり。依存の対義語は「自立」という言葉がある。
依存関係とは
依存について分析した所、
「自分の足りない部分を他人に求める行為。」
の様です。
自分に足りない部分を他人に求めると、その人なしでは生きて行けなくなる。本来なら、自分自身で解決すべき問題を、他者で埋めようとする為に、自己の成長は止まり、お互いの問題は増々大きくなる。
色々調べて行くうちに詩人の茨木のり子さんの詩に出会いました。
つまり、自分の機嫌、自分の足りない部分は、自分自身で埋める必要性があるということ。
これが甘えない生き方。
調べる中でこんな言葉にも出会いました。
子供は親に依存しないと生きてはいけない。
大人は依存から自立へ変わることで初めて「大人」になったと言える。
(自分はそーとー子供だったと気づく)
共依存の例(アルコール依存症)
自分の仕事の関係上、様々な心の病気の人と関わることもが多いので、合わせてアルコール依存症も考察してみました。
例えば
◎会社の人間関係のストレスでアルコールで解消しようとする夫
◎親の愛情を受けられず育ち、自己価値が極めて低い状態の妻
このセットは、まさに共依存の教科書の様な状態になります。
会社に行く限り、ストレスは避けられずアルコールが増え、問題が増える。妻はその問題の尻ぬぐいに献身的になります。しかしその尻ぬぐいをすること自体が、「必要にされている」と妻の存在価値となっている場合には、どんどん泥沼にハマって行きます。
一見妻が対応することは良いことに見えますが、妻が色々な問題に対応することで、夫のアルコールはどんどん進み悪化してしまうのです。
本来は妻としては、夫の問題の後処理をするだけでなく、根本の問題「会社でのストレスの解消」転職などの仕事のあり方のアプローチが必要です。
妻自体の自己価値が低いと、逆に問題がある人が必要なんだと思います。
これがダメ男にハマる仕組み。
ダメ男にハマる女も、心の何かが欠けているという。
ダメ男の引き寄せの法則
ビーカーで考える依存解消方法
自分自身の足りない部分の埋め方を考えてみました。
埋め方には2種類ある気がします。
①足りない部分を埋めるために、努力、行動する。
映画作中の仲野太賀も、途中から精力的に働き始め生活の自立を目指す。そのことで、依存関係がだんだんと解消されて行き、結果的にそれぞの道を目指していく様になるんだけど。
②足りない部分を埋めようとせずに、今あるもので満足する。
埋めようとする努力は必要ではありますが、埋めることが難しいものや、中には不可能なものもあると思います。
僕達は幼い頃から頑張ることや、目標を達成することを求められるけれど、それが自己否定、自分自身のコンプレックスや無意味な自己評価の低さに繋がっている気がします。
①ビーカーを満タンにする為に努力をするのか
②ビーカーに入っている水で満足するのか
精神科益田先生のYouTube
自分は早稲田メンタルクリニックの益田先生のYouTubeを好きで見ているのですが、精神的な病気を抱えている患者さんの第一歩の治療としては、②のビーカーに入っている水で満足する。現状を正しく理解するところから治療が始まっている気がします。
まずはパワーレスの状態から、現状を肯定する。
現実を受け入れるということかも知れません。
例えば疲れがとれていない人 自分もそうだったんですが。
心身共に休めないと疲れは取れません。
体は寝ることで回復しますが、心に何かが欠けている状態では休まりません。
休む時位は②を使って「まぁ、こんなもんだ。良くやっている方だ。自分はダメなヤツだけと仕方ない。自分はしょうもないヤツだけど、疲れているから休もう」と自分を肯定してあげる必要があります。
「自分はダメなヤツだから、もっと頑張らないといけない。今のままではいけない」という様に否定してしまうと、心が休めない。しかもその思いが意識の底でずっとあるとすれば、元気が出る訳がないですよね。
相談に来た女性職員へのアンサー
今は依存の状況であるということを伝え、自立した関係性に出来れば近づけた方が良いことをお伝えしました。
DV男については基本的に我慢が一回出来なくなった男は、繰り返す傾向はあって女性からのアプローチで更生するのはなかなか難しいのでは・・・
不倫については、お互いのニーズを合わせることを伝えました。片方は結婚したくて、片方は遊びであれば、結婚をしたい方は最終的に傷つくことになります。
自分の寂しさは、自分で埋めるんやで(自戒)