仕事のモチベーションを失っていたが、見城さんの本を読んで回復した話
ワタクシ、最近まで仕事のモチベーションを失っておりまして。
仕事の実績が悪いとモチベーションは下がりますが、
今回はそういう訳ではありません。実績だけなら今年度は過去1番の成績を叩き出したのです。
今まで俺に怒って来たり、馬鹿にして来た奴らを全員黙らせてやったぜ!
見たかコノヤロー!
そういう気分でした。
しかし、いざその境地に立ってみると、そこには何にもなかった。
あれほど、実現したかった。楽になりたかった。
俺が目指していた場所は、一体何だったんだ。
実績を達成したわりには、特に良いこともなく。何か褒められることもなく。ましてや仕事が楽になることもなく。
あるとしたら少しの安堵感が残るだけ。
なんなら成績がダメな時の方が楽しかった。
そう思う位、落ち込んでおりました。
こんなことの為に、努力し、頭を下げ、しなくて良い様なフォロー、動かないチームを鼓舞して来たのかと。
とほほ
しかしその答えが、見つかったので記録しようと思います。
この本の中に答えがありました。
「ヒットは地獄の始まり」「勝者には何もやるな」という見城さんの言葉がありました。
要約~
普通はみんなヒットを狙う、しかしヒットすればするほど実は苦しくなる。より多く売るために、色々な注文や難題が降ってくる。
平凡なものを作っていれば、余計なストレスは負わずにすんだのだ。しかし、この苦しさこそが、仕事というものの本質なのだ。
勝利すると、誰もが喜びをおぼえる。しかし、すぐにある種のむなしさが訪れる。そのむなしさを肯定しよう。
圧倒的な努力を傾け、とてつもなく高い壁を乗り越えた時、僕は何の褒美もほしくない。また褒美を前提にする努力など、努力とは言えないと思う。
僕にとって大事なものは、物事が成功した時に、一人かみしめる勝利の味ではない。もちろん金銭や名誉でもない。
『俺はまだ闘える』と思うこと、それだけが大切である。
闘える自分
何度も読む中で、やっと言葉の意味が見えて来た。
つまり、勝利する目的は"闘える自分"であったことに価値があるということ。
人からの評価のため
お金のため
仕事を楽にするため
こんなことは、クソ。
鼻くその様な考えだ。
そういえば前、何かの本で読んだことがある。
子供に勉強をさせるために、頑張ったらプレゼントをあげるというやり方は良くはない。
つまり、プレゼントと本人の努力は比べ物にならない位、努力出来た本人の体験に価値があるということなんだと思う。
今回自分は、過去1番の実績を叩き出せた。その体験自体が素晴らしく、その体験は自分の血肉になったはすだ。闘えた自分であった。
そう思ったら、だんだん元気が出てきた。
むなしさを肯定することが少し出来た気がする。
終わりに、
本の中の名言
をいくつかメモ
「男子たるものは、一度戦って負けても、やめてはならない。二度目三度目の戦いの後でも、やめてはならない。刀折れ、矢尽きてもやめてはならない。骨砕け、最後の血の一滴まで流して、初めてやめるのだ。」
「ふもとの太った豚になるな。頂上で凍え死ぬ豹になれ」
キリマンジャロの西の山頂のすぐそばには、ひからびて凍りついた一頭の豹の屍が横たわっている。そんな高いところまで、その豹が何を求めて来たのか、今まで誰も説明したものがいない。僕は、頂上で凍え死ぬ豹になりたいと、いつも思っている。頂上を目指し、そこに到達して死ねたら本望ではないか。ぬくぬくと飼いならされたふもとの太った豚にはなりたくない。
見城徹 幻冬舎社長